風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

好奇心の核分裂

2013年03月31日 06時21分49秒 | 随想
雨の四国遍路旅、82番から81番白峯寺、帰路は参道の長い階段を下里、滑って二回転んだ。起き上がって階段に対する好奇心が目覚める。 日本一長い階段は熊本八代の金海山大恩教寺釈迦院参道の1900m、3333段で昭和63年に細川護熙知事の日本一づくり運動で誕生。旧選手権者は出羽三山羽黒山神社の杉並木参道の1700m、2446段。 建築基準法では56度が許容最大斜度であるが、東京23区内最高峰の標高2 . . . 本文を読む

終着駅は始発駅

2013年03月30日 05時44分31秒 | 四国遍路
弥生27日は水曜日、昨晩は長距離歩行の疲れで8時前に就寝、4時に目覚める。423号室から日の出前の外を見ると曇天、雨が降りそうだ。 5時から入浴できる瀬戸大橋を遠望できる一階の展望風呂からの景色はまだ夜景で電灯の明かりが美しい。山の頂に立地するから眺望は美しいが、部屋からは山並みしか見えない故、格安な室料になる。 本日は旅の最終日、地図を広げて旅程を確認して重大な勘違いに気付き意気消沈。白峯寺 . . . 本文を読む

天気晴朗、万事順調

2013年03月29日 05時37分16秒 | 四国遍路
四国旅の二日目。弥生26日は5時に起床、テレビの気象情報では終日上天気を若くて美人の女性予報士が告げる。 7時43分伊予西条発のせとうちバスで横峯登山口に8時10分到着、590円。横峰寺登山バスの28人乗りマイクロバスの運転手が出迎えてくれる。往復1700円の運賃を支払い乗車。乗客我一人、貸切。話し上手で遍路旅の情報を提供する奉仕、61番の慈悲と遍照の額の存在を知る。20分程で到着。 駐車場か . . . 本文を読む

春だ四国だ7回目

2013年03月28日 06時39分57秒 | 四国遍路
齢を重ねると人は爬虫類に戻る。カラパゴスのイグワナ同様、太陽の日を浴び暖機運転をしないと動かない。古希を迎えた老人の心は青春、まだ暗く寒い5時に家を出てトボトボと歩いて岡崎駅に向かう。6時11分発の電車で四国への旅立ちである。 青春キップで四国遍路、自分で決めた題目。延々9時間を越える列車旅、人生は苦なる釈迦の哲学を知るなら楽しみ、7回目になる。 大垣までは新快速、国鉄時代なら急行なる優等列車 . . . 本文を読む

目黒のマグロ

2013年03月23日 08時36分47秒 | 随想
目黒が転じてマグロ、角切りにして山芋をすりおろし掛けた山掛を昨晩食べた。 今年正月5日の築地市場の初競りで、大間産のクロマグロが1億5540万円。 5.5%は荷受会社、4.0%が大間漁協、1.5%が青森県漁連が天引き、1億4000万円で最高税率40%の所得税、漁師の手取りは8300万円。来年にはさらに住民税が10%、1400万円が引かれ、可処分所得は6900万円。 これで満足し美味いマグロを . . . 本文を読む

言葉の霊で変わる人

2013年03月22日 13時58分22秒 | 随想
息子達が卒業した小学校に数十年ぶりに町内の所用で訪れた。構内に石碑がある。 すべては光る光る光るすべては光る 光らないものはひとつとしてない みずから光らないものは他から光を受けて光る 鳩寿三真民 詩国伊予の念ずれば花開くの坂村真民の独特な文字で彫られる。 雑魚は雑魚なりに、大海を泳ぎ。我は我なりに、大地を歩く。咲くも無心 散るも無心 花は嘆かず 今を生きる。一番恐ろしいのは、自己との妥協だ . . . 本文を読む

一隅を照らす

2013年03月21日 06時52分38秒 | 随想
JR貨物の大阪百済貨物ターミナル駅のコンテナ積み降ろし担当の男性職員が、札幌行きの列車なのに到着した列車と勘違いし、貨車の荷台のピンを解錠した勘違いの為に列車が緊急停車し、他の列車に遅れが生じた。 鹿児島県・奄美大島の北約100キロの上空で、福岡発那覇行きANAのボーイング737が高度約1万1000メートルを飛行中、突然機内が減圧、高度約3000メートルまで降下して飛行を続け、那覇空港に着陸した . . . 本文を読む

柔道の金メダル

2013年03月20日 05時41分32秒 | 随想
柔術の福田八之助に学んだ嘉納治五郎創始の女子柔道は五輪の金メダル獲得の為の体罰問題で揺れている。 心技体の充実が相撲横綱と違い、心技で囲碁将棋を参考にした段位が授与され、初級の白帯、中級の茶帯、上級になると黒帯、紅白、赤帯。国際競技では段位で参加制限されるから、谷亮子は四段の黒帯。 最高位は十段で嘉納講道館長の参謀役の三船久蔵を思い出す。小さな体で相手を投げ飛ばす空気投げの話を聞いた。柔能く剛 . . . 本文を読む

春だ、四国だ、遍路旅

2013年03月19日 01時59分40秒 | 四国遍路
来週の四国遍路旅の旅程を検討した。これも旅の楽しみ。気の向くままの気楽旅もあるが、計画通りに行動するのが性に合っている。~~~~~~~~~~~25日朝に6時11分岡崎を出るといつも岡山発12時42分のマリンライナー31号、坂出13時30分の予讃線下りを乗り継ぎ、15時55分に石鎚山駅に到着、554キロ、乗換え8回、9時間44分。64番前神寺をお参りし、17時3分の上り列車で17時7分に伊予西条に戻 . . . 本文を読む

梅開早春

2013年03月18日 09時18分56秒 | 随想
中国の文法による漢字で文章を書く漢文を日本文法で翻訳する。 梅開早春なる漢文、世間では梅、早春に開くと読むが、禅僧は梅、早春を開くと読む。 禅僧曰く、早春になったから梅花が咲くのではなく、梅花が咲くから早春。春という実体が先にあるのではなく、梅が咲く季節を春と呼ぶ。 こんな解釈をすれば、地球温暖化とか、異常気象とか、人類滅亡説とか大騒ぎする事も無い。 工業立国のサラリーマン社会になって以来 . . . 本文を読む

誕生日菓子の蝋燭

2013年03月17日 18時13分01秒 | 随想
古希の誕生日を祝ってもらった。 菓子を贈答された。じいじ、蝋燭を立てて下さいと言われ、九本の蝋燭を渡された。私は七十歳の心算で七本立て、切り分けて皆で美味しく頂いた。 息子夫婦から六十九歳だから末尾の九本の心算、なんで七本なのと質問される。 古希は七十歳、満年齢でなく、数え年齢で数える事を説明した。 日本は西洋文化に毒されている、日本は何処だ。テーブルを見ると二本の蝋燭があった。   . . . 本文を読む

正月に七十才、日常茶飯

2013年03月16日 07時06分44秒 | 随想
西洋式の満年齢なら本日が六十九回の誕生日。 日本式の数えなら正月で七十才、本日で七十才、古代希なり。国際化の少子高齢化社会では日常茶飯事。 満年齢に正月で二才、誕生日に一才加算するから答えは同じ。 満・数えの年齢差は食料調達の方法の違いに由来する。 肉食狩猟民族は獲物を自宅に持ってくるまでは食料とならない。老人と海、サンチャゴは鮫に獲物を食われた。故に誕生日が0才。 菜食農耕民族は種を撒 . . . 本文を読む

太陽浴びて旅をする

2013年03月15日 02時58分56秒 | 随想
防寒具を脱がせる勝負の北風と太陽、太陽が勝利する。 寒い冬は老人を引き篭もりの自閉症にするが、桜の咲く春は自然に活動が活発になる。やはり寒い北風より、暖かい太陽は偉大だ。 大日如来は太陽、弘法大師空海さんは太陽に感謝する。 日光を浴びて弥生月末に四国遍路に旅立つ。菩提道場伊予国60番横峰寺界隈と涅槃道場讃岐国81番白峯寺・82番根香寺を巡礼、伊予西条にビジネスホテルと坂出の休暇村・讃岐五色台 . . . 本文を読む

世界は一家兄弟姉妹

2013年03月14日 08時30分23秒 | 随想
第265代ローマ法王ベネディクト16世の退位に伴う法王選挙会議でシスティーナ礼拝堂の煙突から白煙、第266代新法王フランチェスコ1世が誕生。 世界全体の友情と愛と信頼のために祈りをささげ、実りある旅を続けることができることを期待したいと思います 松尾芭蕉の月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人を思い出す。 第253世天台座主・山田恵諦師の主催した昭和56年比叡山宗教サミットでの第264代法 . . . 本文を読む

投資は人間に

2013年03月13日 07時16分26秒 | 随想
最新鋭の夢の飛行機が火を噴き高松空港に緊急着陸、雪で秋田新幹線が脱線、奇跡の一本松の修復の枝の付け間違え、鉄道の人身事故や公務員のセクハラ・パワハラは日常茶飯事。 那覇空港ではスクランブル帰還の自衛隊F15戦闘機が着陸の際にパンクして空港閉鎖、民間旅客機が米軍嘉手納基地に着陸。 一つの重大事故の背後には二十九の軽微な事故があり、その背景には三百の異常が存在するというハインリッヒトライアングルな . . . 本文を読む