歌が心をつないだ！！

先日、全く存じ上げない方から電話をいただきまして・・

「ぴあのんさんがあの時に歌ってくださった歌に涙がでました。
声が耳に残っています。感動したんです～
私も、子供も・・・もう一度歌ってくださいませんか？」

このお電話の主は昨年、友人に頼まれて初めて音楽療法に行った
区外の障がい者施設にお勤めの利用者さんとそのお母さんでした。

反回神経麻痺という音声障がいになってしまった私の声は
音楽をよくご存知の方なら「これで声楽科出身」っと驚かれることと思います。

人前で歌うこと・・
それはいまの私にはとっても勇気がいります。

でも、歌が好き！声が出したい！歌いたい！
そんな想いで毎日の発声練習をリハビリと思って欠かさずやっています。

しかし、元通りには・・・・仕方がありませんね～

そんな私の声に心を動かされたとおっしゃってくださってなんとありがたいことか・・
電話の主さんのお宅にはピアノがあるそうで、私は友人の伴奏をしてくださる方と
ご自宅にお伺いしました。

通されたのは仏間でした。
私も友人も一瞬、何事かと。。

「ダウン症の息子はあれから心臓病が悪化し４３歳で亡くなりました。
最後まで「夕焼け小焼け」を歌っておりましたのよ。
あつかましいお願いをして本当に申し訳ありませんでした。
でもこうしておいでくださるなんて・・・ありがとうございます。」

残念ながら私たち二人は、息子さんのお顔を思い出すことは出来ませんでしたが
息子さんとお母さんにあの時歌った「夕焼け小焼け」を歌いました。
息子さんに届くかなぁ？？

☆夕焼け 小焼けで 日が暮れて　山のお寺の 鐘がなる
おててつないで みなかえろう　からすと いっしょに かえりましょ

子供が かえった あとからは　まるい大きな お月さま
小鳥が夢を 見るころは 　空には きらきら 金の星


☆僕らはみんな生きている　生きているから歌うんだ～♪

☆　いま私の願いごとが　　　かなうならば翼がほしい
　　この背中に鳥のように　　白い翼つけてください
　　この大空に翼をひろげ　　飛んで行きたいよ
　　悲しみのない自由な空へ　翼はためかせ　行きたい～

きっと息子さんは大きな羽を背中につけて飛んでいったのでしょうね～
天使のお使いのようなダウン症の人たち　まわりに安らぎを与えてくれるような笑顔

そんな思いを心に歌わせていただきました～

こんな声でも歌が心をつなげてくれました！
歌が歌えてよかった・・・
これからも、いっぱいつないでいきましょう～！

きっと私は声が出なくなるまで歌い続けると思います！