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東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

2018年 展覧会ベスト10

2018年12月31日 | 展覧会(日記)
   今年見た展覧会のお気に入りベスト10(今年が9回目)。


1:フェルメール展
2018年10月5日〜2019年2月3日
上野の森美術館

    代表作《牛乳を注ぐ女》。初来日《ワイングラス》と《赤い帽子の娘》。ベルリンの至宝《真珠の首飾りの女》。最初期作品《マルタとマリアの家のキリスト》。来日4回目《手紙を書く女》、3回目《リュートを調弦する女》と《手紙を書く婦人と召使》。フェルメール作品8点を堪能。同時代のオランダ絵画も見応えあり。
   日時指定入場制による入場待ち時間の劇的な短縮が有難い。
   1/9からは初来日《取り持ち女》が登場。大阪展では《恋文》が登場。来年もベスト10入りかも。



2:プラド美術館展-ベラスケスと絵画の栄光
2018年2月24日〜5月27日
国立西洋美術館

   まずは7点のベラスケス作品の素晴らしさ。そして、ベラスケスがいた17世紀スペイン・フェリペ4世の宮廷のアートシーンを味わうことができたのも素晴らしい。


 
3:至上の印象派展   ビュールレ・コレクション
2018年2月14日~5月7日
国立新美術館

   再度の開催があるとは想像していなかった、1990-91年以来、28年ぶりのビュールレ・コレクション展。
   64点の出品。ルノワール《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》、セザンヌ《赤いチョッキの少年》など印象派作品も素晴らしかったが、個人的には、《カナル・グランデ、ヴェネツィア》により18世紀ヴェネツィア派の巨匠カナレットの魅力に目覚めたのが最大の収穫であった。

 
 
4:縄文-1万年の美の鼓動
 
2018年7月3日~9月2日
東京国立博物館
 
    国宝土偶全5点はもちろんのこと、最初期の単純な造形の土偶も実に魅力的。縄文の造形美を堪能した。       
 

 
5:糸のみほとけ
国宝綴織當麻曼荼羅と繍仏
2018年7月14日〜8月26日
奈良国立博物館
 
   飛鳥時代(7世紀)から江戸時代(18世紀)までの日本および同時代の中国における糸」の仏が並んだ展覧会。私には高難度であったが、中宮寺の国宝《天寿国繡帳》、當麻寺の国宝《綴織當麻曼荼羅》、奈良国立博物館の国宝《刺繡釈迦如来説法図》、大英博物館の《刺繡霊鷲山釈迦如来説法図》の4点だけはしっかり眺めた。
   
 

6:ミケランジェロと理想の身体
2018年6月19日〜9月24日
国立西洋美術館

   ミケランジェロの大型大理石彫刻2点、《ダヴィデ=アポロ》の未完成の魅力と《若き洗礼者ヨハネ》の数奇な運命。
    また、ルネサンスにおける古代ギリシャ・ローマ芸術の受容を語る第1章。こんなに古代とルネサンスとを突き合わせ鑑賞するのは初めてで新鮮であった。
 


7:ルーベンス展
2018年10月16日〜19年1月20日
国立西洋美術館
 
    ルーベンス絵画のこってり感は正直不得手で、まだ記事を書いていない。本展監修者である渡辺晋輔氏による記念講演会「ルーベンスとイタリア美術」が面白かったので、ランクインさせておく。残る会期中に再挑戦するつもり。



8:ルドン-秘密の花園
2018年2月8日~5月20日
三菱一号館美術館

   「ルドンが描いた花や植物に焦点を当てた世界で初めての展覧会」を謳った展覧会。
    ドムシー城食堂装飾画全16点のほか、国内・海外美術館からの「花や植物」の色彩豊かな作品たちを楽しんだ。



9:長谷川利行展-七色の東京
2018年5月19日〜7月8日
府中市美術館

    2009年にテレビ東京の「開運!なんでも鑑定団」で発見され、その後東京国立近代美術館が購入した《カフェ・パウリスタ》の画家の回顧展。
    昭和初期の東京新風景画も人物画もよかった。
 


10:金沢工業大学所蔵
世界を変えた書物展
2018年9月8日 〜9月24日
上野の森美術館

   入場無料。写真撮影可。金沢工業大学の主催であるので、工学分野が主となる「稀覯本」130点ほどは、その展示空間を含めて実に壮観であった。
   その天文学に絞ったバージョンと言える印刷博物館の「天文学と印刷」展は1/20まで開催中。

 
 
   2019年も素敵な展覧会に多数出会えますように。
 
 
 


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