東京でカラヴァッジョ 日記

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「平城遷都1300年記念 奈良の古寺と仏像~會津八一のうたにのせて~」展

2010年07月22日 | 展覧会(日本美術)
仏像観賞は大好きです。
ただし、基本的な知識はありません。雰囲気だけで楽しんでいます。

奈良から東京に多数の仏像がやってくる、しかも、「平城遷都1300年記念」と銘打っています。
仏像では、国宝2点と多数の重要文化財を含み、また、展示期間が7/25までの国宝もあるとのこと。
東京に居ながらにして奈良の質の高い仏像を楽しめる絶好の機会。
と、早速、日本橋へ行ってきました。

感想としては一言、よかったです。
小さいものが多いですが、ガラスケース越しとはいえ、至近距離で観賞できる機会は貴重です。

お気に入りをあげると、次の3点(展示順)。

1 観音菩薩立像(伝月光菩薩) 法隆寺 奈良時代前期・7世紀(展示番号1-4)
  ちょっと目を引く顔立ち。
  二重の上瞼はこの時代の日本の彫刻では珍しいとのこと。
  体を少しゆがませているのも魅力の一つと思います。

2 五劫思惟阿弥陀如来座像 東大寺 鎌倉時代・13世紀(展示番号4-3)
  頭を覆う何層にも積み重なったような髪に、まず目がいきます。
  このとてつもなく分厚い髪は、「五劫」という長い期間を象徴しているとのこと。
  お地蔵さんのような大きな四角い顔も印象的。


3 釈迦如来座像 室生寺 平安時代・9世紀(展示番号7-4)・・・展示は7/25まで
  木造彫刻の堂々たる重量感。
  衣には、大きな波、小さな波によるひだが、まさしく流れるように刻み込まれています。
  「翻波式」の完成形を見せているとのこと、確かにクラシックを感じます。


今回はちょっと変わった風の仏像にひかれましたが、他にもいいなと思った仏像は少なからずあります。
お勧めです。

新潟会場が終了。展示作品を多少(?)変えて今回日本橋へ。さらに次は奈良に巡回するとのこと。
奈良は、自分たちの住処ではないですか。どんな作品を集めるのでしょうか、気になるところです。
(図録を買えばわかるのかしらん。)


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