2017年5月の東京国立博物館総合文化展より。
本館 3室「宮廷の美術―平安~室町」より
重文《馬医草紙》1巻
鎌倉時代・文永4年(1267)
馬の医者の秘伝書で、古の著名な馬医と名馬の姿、馬の薬として用いる薬草の図を表す。奥書には、文永4年(1267)正月に西阿が七郎兵衛尉忠泰にこの巻物を与えたと記されている。馬、人物、植物が写実的に、そして生き生きと写し取られている。
和漢の馬医10人:伯楽、医王法薬、頼公、東群、天、大汝、王良、幡蓋、神農、越後丹介
薬草17種:薬師草、法薬草、車前草、木草伝、阿度者崎、草王、衣草、仏前、色々、長小草、狸尻巾、馬頭草、甘草伝、阿古免草、伝地草、天衣草、仏座
重文《馬医草紙断簡》
鎌倉時代・13世紀
馬医草紙絵巻の現存数は少なく、この図は断簡であるが、その中でも最も古い例と見られる、日本での馬医は、朝廷の牛馬の医者として8世紀に始まるといわれている。
本館 10室 「浮世絵と衣装」より
《三美人図》
菱川師宣筆
江戸時代・17世紀
《三人物図》
伝古山師重筆
江戸時代・18世紀