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楽しみ!2019年秋、コートールド美術館展(仮)の開催

2018年06月22日 | 展覧会情報
コートールド美術館展(仮)
2019年9月10日~12月15日
東京都美術館
 
 
   6/20付の朝日新聞朝刊を見てびっくり!
 
 
   来年(2019年)秋、ロンドンのコートールド美術館が所蔵する「マネ最晩年の傑作」《フォリー=ベルジェールのバー》が、22年ぶりに来日する!
 
   言いかえると、「世界有数の印象派コレクションを誇る」コートールド美術館展(仮)が22年ぶりに開催される!
 
 
   「コートールド美術館展(仮)」と、(仮)を記載しているのは、展覧会名称が、 朝日新聞の記事でも、東京都美術館サイトのお知らせ『コートールド・コレクションから、マネ最晩年の傑作《フォリー=ベルジェールのバー》来日決定!』の第一報でも、トップ画面のみ開設された展覧会専用サイトでも、見当らないからである。「コートールド・コレクション展」になるのかも。
 
 
   コートールド美術館展(仮)が開催されるのは、コートールド美術館が改修により、2018年9月3日から約2年間休館するため。
 
 
   この休館期間中に、各地で引っ越し展の開催をコートールド美術館は計画しているらしい。
 
 
   以下、私が把握できた範囲で。
 
 
1   ロンドン
 
Courtauld Impressionists
: From Manet to Cézanne  
2018年9月17日〜19年1月20日
ロンドン・ナショナル・ギャラリー
 
   出品数は把握できていないが、コートールド美術館の代表作を、ロンドン・ナショナル・ギャラリー自身が所蔵する作品と並べて展示するという豪華な企画であるらしい。
 
 
2  パリ
 
The Courtauld Collection.
A Vision for Impressionism
2019年2月20日〜6月17日
the Fondation Louis Vuitton, Paris
 
  約100点のコートールド美術館所蔵作品が出品されるらしい。
 
 
3   東京
 
コートールド美術館展(仮)
2019年9月10日~12月15日
東京都美術館
 
   
   パリの次は東京。パリと東京の間に2カ月強の期間が空いているので、その間に別会場もあるかもだけど。
   「2017年の日英首脳会談で決まった日英文化季間「UK-Japan 2019-20」の一環として開催される」とのこと。
   東京都美術館の後は、愛知県美術館と神戸市立博物館に巡回する。
 
 
   出品情報
 
【朝日新聞】
   マネ「フォリー=ベルジェールのバー」(1882年)、セザンヌ「カード遊びをする人たち」、ゴーギャン「ネバーモア」など油彩約50点と彫刻など。
 
 
【東京都美術館サイト】
   マネの傑作《フォリー=ベルジェールのバー》をはじめ、モネ、ドガ、ルノワール、ファン・ゴッホ、セザンヌ、ゴーガンらの油彩約50点を中心に、彫刻もあわせて展示。
 
 
   これ以上の情報は、今後に期待。
 
 
 
   さて、コートールド美術館の所蔵作品展は、過去2回、1984年と1997-98年に開催されている。
 
 
コートールド・コレクション展
 
1997年12月26日〜98年2月17日
日本橋高島屋 
 
1998年2月20日〜3月17日
なんば高島屋
 
1998年4月16日〜5月12日
京都高島屋
 
 
   53点の油彩画のほか、版画や素描など計131点が出品されたようだ。
   私も、日本橋高島屋に会期初日に観に行った。
   今記憶に残るのは2つ。
   マネの《フォリー=ベルジェールのバー》を観たこと。実に見応えのある、実に素晴らしい作品であった。まさしく傑作。他の印象派作品の記憶はない。記憶にあるのは、マネの《フォリー=ベルジェールのバー》のみ。
   もう一つは、ゴッホの《耳を切った自画像》は出品されておらず残念に思ったこと。
 
   なお、会期初日に行ったことで、主催者である日本経済新聞の紙上に掲載された会場風景写真に、私の後姿が映っていた、という思い出もある。
 
 
   1984年の展覧会は、会場は日本橋・京都・なんばの高島屋、目玉はマネ《フォリー=ベルジェールのバー》と、1997-98年の展覧会と同じであるようだ。
 
 
 
   2019年の展覧会も、マネの《フォリー=ベルジェールのバー》が主役として出品される。意外にも、日本において美術館専用施設に展示されるのは初めてのこととなるようだ。
   また、セザンヌ《カード遊びをする人たち》やゴーギャン《ネバーモア》も出品。
   この3点でも充分すぎるほど楽しめるだろうが、さらなるプラスアルファも期待できる。
 
   まだまだ先の話だが、今から非常に楽しみである。
 


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