日本国宝展
2014年10月15日~12月7日
東京国立博物館
「日本国宝展」の最終週の特別夜間開館に行ってきました。
土日を中心に相当時間の入館待ちが発生しているとのことであるが、全3回の訪問とも夜間開館時である私に関して言えば、入館待ちとは無縁でいる。
過去2回は平成館のコインロッカーに空きがなかったのだが、今回は結構空きがある。
実際に、展示室も余裕含み。期待以上に快適な環境での鑑賞となる。
ただ、鑑賞可能時間は、過去2回が80分、今回はさらに短く70分と限られる。1分あたりの鑑賞密度を濃くいきたいところである。
前回訪問時に途中までしか観ていない第二会場から先に鑑賞する。
第二会場最初の部屋、No.64≪金印≫が確かに消えていることを確認。その代わりにソファーが置かれている。
≪金印≫コーナーの残像が残る私には、部屋の中心に穴があいているような気がする。
No.82≪山越阿弥陀図≫京都・禅林寺
山向こうから姿を現わす巨大阿弥陀。この形式としては最初期だそうである。
No.90≪天橋立図≫雪舟、京博
11/26から登場。今年の10月、京博で観たところ。通算4回目(たぶん)。
No.101≪紅白芙蓉図≫東博
三井記念美「東山御物の美」展にて、第1週(10/4-13)のみの出品なのに、なぜか展覧会ポスターやチラシの一面に利用されていた作品。第5週になってから訪問した私にとっては、早くもリカバリーが実現した形となる。
本展では、後期の期間(約4週間)ずっと出ている。
といっても、中国絵画に相変わらずピンとこない私。
第一会場に移る。
No.9≪絵因果経 巻第四下≫がない。確かこの辺りにあったのに。11/24までの展示だったのだ。もう一度観たかったな。
No.39≪虚空蔵菩薩像≫東博
No.41≪普賢菩薩像≫鳥取 豊乗寺
No.41がNo.40と入れ替えで11/26から登場。
平安時代の仏画の魅力を少し感じることができたかな。
No.42≪阿弥陀聖衆来迎図≫和歌山 有志八幡講
3幅に分かれているが1つの大きな作品。大勢の菩薩、このような賑やかな作品も素敵ですね。
No.36≪十二天像≫風天・月天 京博
前回まではスルーしていたが、快適な環境のなかでは、惹かれるものがある。
No.28≪地獄草子≫奈良博
No.30≪辟邪絵≫奈良博
この手の絵画は好みなので、改めてじっくり観る。
No.45≪土偶 縄文のビーナス≫長野 茅野市
No.46≪土偶 縄文の女神≫山形県
No.47≪土偶 仮面の女神≫長野 茅野市
No.48≪土偶 中空土偶≫函館市
No.49≪土偶 合掌土偶≫青森八戸市
国宝土偶5点が勢ぞろい!を再堪能する。
国宝や重要文化財に指定されるようなレベルの土偶というのは、何と美しいのだろう。
本展覧会は、どの作品も、国宝、国宝、国宝。日本美術のお祭りのようなもの。
日本美術に疎い私でも、これだけ国宝を並べられると、国宝だからこそ持つ魅力→日本美術の魅力を多少は感じることができたかなと思う。