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イサム・ノグチ《門》(「赤+黒」ヴァージョン)-MOMATコレクション(東京国立近代美術館)

2022年11月14日 | 東京国立近代美術館常設展
イサム・ノグチ
《門》
1969年、1050×390×550cm
購入
 
 1969(昭和44)年、当館は早速の地である京橋から、ここ竹橋に移ってきました。竹橋本館の設計は谷口吉郎(1904-79)、当館の評議員だった石橋正二郎氏(1889-1976、当時ブリヂストンタイヤ株式会社社長)の建物寄贈によるものです。巨大な彫刻である《門》は、この新築移転にあわせる形で制作されました。
 イサム・ノグチは、父で詩人の野口米次郎(1875-1947)と、母でジャーナリストのレオニー・ギルモア(1873-1933)の間で生まれ、アメリカと日本で活動した彫刻家、デザイナー、造園家です。
 ノグチの生前、《門》はその指示により塗り替えのたび色を変更し、結果として「赤」「赤+黒」「青」「黄+黒」の4つのヴァージョンができました。
 ノグチが没した後は、この4ヴァージョンを守り、適宜の塗り替えを行っています。
 
 
 現在、「赤+黒」ヴァージョンの《門》。
 まもなく、「適宜の塗り替え」の時期がやってくる。
 
 
 11月21日から塗り替え作業が始まるらしい。
 10年以上ぶりの塗り替えで、次は「青」になるという。
 
 東京新聞記事によると
 
 「赤+黒」、「青」、「黄+黒」の3ヴァージョンの順繰りであるとのこと。
 
 また、解説にある、もう1つのヴァージョン「赤」については、
 
 実は一瞬だけ非公式の色があって、朱と朱にしたそうなんですよ。おそらく鳥居のイメージじゃないかと思うんですが、それをノグチが見て気に入らなかった。それで朱と黒に変えました。だから朱と朱はもう存在しないプランなんです。
 
 
 
 それまで特に意識したことがなかった「2本の塔」だが、上掲Twitterを機に、初めてMOMATコレクションの一つであり、イサム・ノグチの作品であることを認識する。
 
 
 「赤+黒」の《門》を撮影する。
 
 
 竹橋駅から美術館へ。
 「宇和島駅」のネオンは、11月1日から開催されている企画展「大竹伸朗展」の出品作の一つであるようだ。夜間は点灯する。
 お目当ての《門》は、画像左側。
 
 
 美術館前の通りから撮影した《門》。
 
 
   「前庭」前から撮影した《門》。
 
 
 常設展に入場。
 4階の「眺めのよい部屋」という名の展望休憩室から撮影した《門》。
 
 
 
 2階の「テラス」より撮影した《門》。
 
 
 2階のレストラン横の階段から撮影した《門》。
 別日・別時間帯だったら、すぐ近くで撮影できるのかも。
 
 
 塗り替え作業は、11月21日から12月26日までの予定のようだ。
11月21日(月)全日/足場組立(前庭)
11月28日(月)13時まで/ケレン作業(大きな音が出ます) 
11月29日(火)11時半まで/ケレン作業(大きな音が出ます)  
11月29日(火)11時半~/サンダー作業(少し大きな音が出ます)  
・以降、塗装によるにおいが発生します。 
12月19日(月)または12月26日(月)全日/足場撤去(前庭)
 
 
 2023年からは、「青」バージョン。


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