投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

ドクター・ノオ - イアン・フレミング(ハヤカワ・ポケットミステリーブック)

 
読んだのはハヤカワ・ポケットミステリーブック(511 HPB 新書判)です。

昭和38年6月25日第3版印刷
昭和38年6月30日第3版出版

発売当時270円の定価ですが、これが昭和34年の初版本ならネットで4,000円とか5,000円で取引されている本。300円で駅前の古本屋で購入。購入した時からかなり痛んでいたのですが、カバンの中に突っ込んで電車の中で読み、駅で降りても持ったまま事務所まで通勤していて、読み終わったときにはもともと痛んでいた本がさらに傷んでしまいました。

さすがに年代を感じさせる印刷で、例えば促音「例:きっと」や拗音「例:きゃ」を表すのに使う「っ」「ゃ」が「つ」「や」で印刷されていたり、「盲乞食」「チグロ」「チヤイナニグロ」とか書いてあったり。活版印刷なので微妙に文字がセンターラインからずれている箇所もあり味があります。書店で並んでいたころはページを指で触れば印刷の凹凸が感じられインクの香りもしたかもしれません。

章魚というモノが出てくるのですがなんだったか。調べたら蛸。ああ、そうだった。蛸の英語表記はoctopus。ここで映画のドクター・ノオでも蛸が出てくるのを思い出しました。章魚が出てくる件は「・・・その店の持ち主でね、"章魚切り"つて仇名がついていますが、昔、大章魚と格闘をしたとこからついたんです」「西インド諸島の土人はみんなそうだが、クォーレルも会話の中でいらないところにhをつけ、必要なhをはしよつて発音するのを思い出して、ボンドは一人で笑った。」という場面。P46下段。この発音のこともどう違うのか気になる。

007ジェームズ・ボンドが主人公です。Qから新しい拳銃を薦められる場面があります。P27下段。ここでM114という拳銃が出てきます。日本の南部14年式だと思われますが、なぜM114なのか不明。

諸々まだ書店で売られているハヤカワ・ミステリー文庫版と比較してみようと思います。

(2021年6月 私物)
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