投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

敗走記 -  水木しげる(講談社文庫)

敗走記 (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社


2010年7月15日 第1刷発行
2010年9月8日 第7刷発行

1991年11月 株式会社コミックスより刊行

掲載されている作品は

・敗走記
・ダンピール海峡
・レーモン河畔
・KANDERE
・ごきぶり
・幽霊艦長

すべて著者の体験ではない。実話としているのは「ダンピール海峡」「レーモン河畔」。あとは戦場体験者からの聞き取りをモチーフにしている。「レーモン河畔」の場所はニューブリテン島。フィリピン人の夫とドイツ人の妻の農園経営者、その娘二人の話。娘には二人とも日本人の夫がいる。娘たちの夫は二人ともオーストラリアに捕虜に取られる。農園主夫妻はオーストラリアのスパイにならざるを得なかった。日本軍が上陸してきてオーストラリアと日本軍の狭間で暮らす家族。オーストラリアからも攻撃され農園は破壊され、追われるように日本軍に頼る家族。その家族を日本軍部隊は一兵卒までも交えた合議の上、指一つ触れず逃がす。家族の娘の一人は後に東京で暮らしたそうだ。


(2015年6月 西図書館)
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「本のメモ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事