朝鮮半島の地形を調べていたときのメモ。Instagramでフォローしている韓国人の写真に出てくる山の地形が日本と違いすぎていて、ぱっと見はスコットランドの山岳地系に似ていたので少し調べてみた。
日本は環太平洋火山帯に属していて今でも関東平野は毎年沈下、日本アルプスは隆起していて列島の地質はモザイクのように入り乱れ降る雨は地質の隙間を狙って流れ穿ち急峻な河谷を作る。平野は北海道の一部を除き全て堆積平野。山麓と平野の境界は一目でわかるほど明瞭。比較して朝鮮半島は大陸安定塊、ジュラ紀の中ごろに花崗岩が貫入。半島の七割が花崗岩。それ以来今に至るまで風化を続けている地形。脊梁山脈は東側に偏り12月から2月にかけて凍結、山は物理崩壊し表面に砂礫をつくる。雨は7月から9月に集中し均質な地質の山肌を布状に流れ砂礫を麓へおろす。結果、半島全体が緩やかな扇状地のような地形を形作る。ペディメントと言う。山麓浸食緩傾斜。平野は日本と異なり浸食平野。ペディメントの上を川はゆったりと流れ渓谷自体が晩壮年期の地形で谷幅が広く谷壁は暖斜面からなる谷底平野で盆地と平野は連続する地形となる。山麓と平野の境は曖昧で明瞭な傾斜の変換は認められない。