日本語はどのようにつくられたか福武書店このアイテムの詳細を見る |
1986年4月5日 初版
1987年6月3日 第3版
全然という言葉の後には否定語が来るのが正しいかといえばそうとも言えない。
最初に全然という言葉が出来たのが明治時代で、このときは全然の後には否定語は来なかった。否定語が全然の後にくるようになったのは大正時代、定着したのは昭和初期だそうだ。現在、全然という言葉の後に否定語をもってこない使い方をすることが多いが、これはある意味正しいのだ。
まあ、これなどは統一した日本語が出来てからのことであるが、それ以前は日本全国統一した日本語などはなく、使い方がうんぬんなどという以前の問題だったようだ。
以下メモより
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東遊雑記(1789)より
幕府の役人は盛岡の言葉が全く分からなかった。
盛岡の人も南部藩内の南部の言葉が良くわからなかった。
その後80年、明治維新が始まったが明治政府にとっての障害は言葉の不統一だった。
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インドの公用語はヒンディー、ベンガル、オリヤー、アッサミー、カシミーリー、パンジャービー、マラーティー、グジャラピー、シンディー、タミル、テルグ、カンナダ、マラヤーラムの13言語。少数言語を含めると179種、方言は544あるという。
混沌とした世界。世界中の言語の母体がインドにあっても不思議じゃない(笑)。
ちなみに現代中国で少数民族と認められるためには独自の言語体系を維持していなければならない。少数民族かどうかは、その民族の代表者が政府に申請し政府が承認するという過程をふむそうだ。
独自の言語体系を維持できなかった場合はどうなるのか?
漢民族になってしまうのだ。
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