【隠居のエヘン窟 働くとは何か？ 07/15】

もう何度も書いているのですが、働くという事は自分の時間を切り売りする事。

お金を稼いで、物を買う。

我々は、これを当然の事として経済の仕組みの中で生きています。

隠居もそうでした。

 

物を買うのは本当は自分の時間と引き換えに買っているのです。

 

一生懸命働き、車を買い、家を買い家族を作ってきました。

６０を前にして障がい者となり、無職になりました。

なんとか住宅ローンを払い終え、カードローンなども完済して、身軽になりました。

病気で本来より早く隠居したので、生活に不要な物を極力切り捨て、新しい物は買わず、家で使う物は中古で間に合わせてきました。

これが意外と暮らしやすい。

新聞も固定電話も捨て、保険も解約。

ここまで来てようやくわかりました。

何の為に仕事をしていたのだろうと。

車も新車で何台も買いましたが、結局愛着が湧かず買い替え。

中古で買った車に何年も乗り、１７万キロで修理費が高くなったので、安い中古に買い替え。

古い車を直しながら乗る方が楽しい事を知りました。

直すと言っても自分で出来るだけ直します。

家は新築で買ったのですが、これが人生の大部分の時間を費やす事になったのです。

もっと安い中古住宅にすれば良かった。

どれだけの金が浮き、好きな事に使えたでしょう。

その時は「働かない」と言う選択はありませんでした。

でも、今なら金銭を得るための労働を半分にして、出費を半分にする。

そして、時間を好きなように使う。

この選択をしたでしょう。

 

もう今は、家族に金稼ぎを任せ、気楽な隠居生活です。

でも、子供が大きな土地がある家を買ったので、来年からはそこで野菜と果物を生産する予定です。

採れた野菜を売る事はしません。

自家消費の為に「仕事」をします。

これが本当の仕事だと思います。

そして、海が近いので魚を釣って食べる事も。

 

若い人はいろいろと経験が必要なので、金銭の為の仕事も必要でしょう。

でも、ある程度になったら無理に働くのを辞め、ほどほどで暮らせるように環境を整える事が必要でしょう。

収入を減らせば、所得税、住民税、年金、保険が比例して減ります。

家族を増やせば、扶養控除が増えます。

よく租税の仕組みを研究して大家族で役割分担をしてください。

そして、物を直したり、作ったりする技術や知識を蓄えてください。

若い人はこれから仕事が崩れていくと思います。

大変な時期に直面するでしょう。

ここは、ジジババが率先してイザと言う時に備えてください。

持っている知識をフルに動員して。

 

一番大切な事は、自分の大切な時間をイヤイヤ仕事をやって無駄にする事が無いように。

出費を減らせば、少ない収入で生活できます。

そして、健康なら医療費もかかりません。

今、医療は間違った方向へ進んでいます。

健康のために時間を使って下さい。

怪我は医者へ行かねば治らない事も。

ケガをせぬように細心の注意を。

 

畑で採れた野菜を食べ、陽の光を浴び、家族で笑って過ごせば、多くの病気は防ぐ事が出来ます。

 

仕事をする場合は、楽しくする事を心がけてください。

隠居したジジババは家族の為に野菜を作りましょう。

本当の生き方を家族で話し合って下さい。

人生は個々の生き方ではありません。

家族が助け合って暮らす事が人生なのです。

きっと良い人生を送る事が出来るはずです。

頑張って。