ジョニーの子守唄 #2

~カメラとバイクと、ときどきオトン~

きことわ

2011年05月30日 | 
今更やけど、今年の初読み。


芥川賞作品です。

いつものように内容は割愛します。
で、感想はと言うと、
この人の文章力はスゴイ。
育ちの良さも滲み出てるし。
ま、育ってきた環境はスバラシイからね。

でも、今ひとつパンチが足りん印象もあったかな。
今後の作品も期待したい一人です。


ちなみに知らない人に説明しとくけど、
タイトルの『きことわ』の意味は、
主人公の女性二人の名前『貴子(きこ)』と『永遠子(とわこ)』です。
FUJIWARAの『藤本』と『原西』みたいなもん…かな。






KAGEROU

2010年12月22日 | 
昨日購入した本、
早速一冊読み終えました。



とりあえず興味あったんで買ってみた。
3ヵ月後には古本屋で半値で買えるのは分かってたんやけど、
やっぱりこういうのは今読まないと。

結構酷評されてるみたいやけど、
酷評するくらいなら、
自分がそれ以上の小説書いてみろ!って言いたい。
オイラには無理です。

これから読む人もいるから内容は控えるけど、
命を題材にした本です。
2時間あれば読めます。
それが良いか悪いかは別にして、
とりあえず読みやすいよ。


2作目が出れば読むか?って聞かれると、
読まないけど…
オイラの好きなジャンルじゃないし。

決壊

2010年12月17日 | 
久々に本を読んでみた。



平野啓一郎の『決壊』。
上下2巻からなる分厚い本です。
発売されたのはもう2年ほど前。
やっと重い腰を上げて読み始めたんやけど、
読んでみると一気に読み終えてしまった。

内容はかなり重いです。
「複雑に入り組んだ現代社会に鋭くメスを入れ…」
ん?
なんだかどこかのテレビ番組みたいな説明になってしまったかな?

ま、とりあえずオススメしません。
平野啓一郎が好きな人だけ読めばいいと思う。
オイラもあんまり好きな内容じゃなかったし。

『日蝕』『一月物語』『葬送』、
あたりのほうが好きやし、面白いけどなぁ。

アドヴェントカレンダー

2009年12月25日 | 
メリークリスマス。

クリスマスのあり方については色々と思うことはあるけど、
もちろんココでは書きません。

でもとりあえずはケーキは食べとかんと。



で、最近購入したクロスフィルターをつけると、

とりあえず誰が撮っても、それなりに雰囲気のある写真になります。


とまぁ、前置きはこれくらいにして、
久々に本を読んだ。
半年振りくらいかな?


今回読んだ本はヨースタイン・ゴルデル著のアドヴェント・カレンダー。

アドヴェント・カレンダーって日本人にはあんまりなじみが無いけど、
12月1日からクリスマスまで1枚ずつ小窓をめくっていくやつです。

で、この本は12月1日から1日毎に話が進んでいきます。
本の内容に合わせて12月の1日から読み始めたんやけど、
5日目で、あまりにも面白く無さ過ぎて挫折…

でもどうしても24日に読み終わらせたかったんで、
6日目から昨日一気に最後まで読み終えた。

感想はと言うと、『くだらん!実に~くだらん』
この忙しい時期に読んで損した~!

ブックオフで100円で買ったから、別にエエんやけど、
時間の方がもったいないねぇ。

日蝕

2009年07月22日 | 
おそらく今日一番多いと思われるブログタイトル。
そのままタイトルにするのも癪なんで、天邪鬼なオイラはあえてタイトルを『日蝕』にしてみた。

平野啓一郎が大学在学中に当時最年少で芥川賞を受賞した作品。

三島由紀夫の再来とか神童とか言われてた通り、
すごい重くて深い作品。
コレを読んで以来、彼の作品の大ファンになったほど、面白かった。


前置きはコレくらいにして、ここから本題。
今日は言わずと知れた『日食』です。
どうしても日食をカメラで撮影したくて調べてたんやけど、
太陽を撮影するためのレンズフィルターが必要らしい。
購入しようか悩んだけど、フィルター1枚で1万円オーバー。
しかも、日食の撮影を思い立った時には、巷ではすでに品薄で入手困難。
例え入手できたとしても当日天気が悪かったら、
次の皆既日食は26年後らしいんで、1万円がパー。

じゃあ自作しちゃおう!
ってことで、出来上がったのがコレ。




見栄えは悪いけど、ちゃんと機能します。
透明の下敷きに、車用のスモークフィルムを貼っただけ。
しかも先端はセロテープで付けてるし…
総額600円也。
これなら雨が降って日食が見れなくても、諦めがつくかな。
あ、ちなみにコレで太陽を見ると赤外線は通すんで、
真似しないで下さい。
すべて自己責任で。


神戸は朝から曇ってて、朝から太陽は全く顔を出さず。
残念やけど、今日は見れないと半分諦めながらも、
一応バッグにカメラを詰め込んで出勤。
仕事をしててもソワソワして、外に出たり中に入ったりの繰り返し。

食の始まる9時半頃は、空は厚い雲で覆われてたけど、
一番食の大きくなる11時すぎには、少し雲が薄くなってきて、
何とか薄雲には覆われてるけど、欠けてるのがはっきり見えた。
まぁ部分食なんで、それほど感動も無かったんやけど…

とりあえずフィルターは自作してて良かったかな。

結局昼から天気は少し回復したけど、それからまた曇ってきた。
太陽が少しでも見れたのは奇跡に近いかも。





26年後は多分今よりお金があるはずなんで、フィルター買います。
そして必ず皆既日食を見れるところへ行ってみようと思う。



あなたが、いなかった、あなた

2009年07月18日 | 
ここ数週間、村上春樹氏の書のおかげで活字に脚光が浴びてます。
すごい売れ行きみたいやね。
本が売れるのはいいことやと思います。

そんなブームに乗り遅れるわけにはいかず、
オイラも本を読んでみた。
あ、ちなみに村上春樹氏のじゃなく、平野啓一郎の本です。

全然関係ないやないか~い!
と言われそうやけど、ブームやから読むってのはオイラのポリシーに反するんで、
読むとしたら、数年後古本屋で見つけたら買う…かも?


この本も発売されてから大分経ってるけど、
やっと読む気になった。

短編集で、相変わらず新しいことに取り組んでます。
オイラは平野氏が好きなんで、コレを受け入れられるけど、
そうじゃない人が読んだら、すごい批判を受けるかも。

個人的には
やがて光源のない澄んだ乱反射の表で…/『TSUNAMI』のための32点の絵のない挿絵

慈善
が良かったかな。

ポトスライムの舟

2009年05月28日 | 
インフルエンザの影響で仕事が暇…
当然帰宅時間も早く時間を持て余してしまう。
そんなわけで久々に読書なんぞをしてみた。

今回読んだ本はコレ

ポトスライムの舟

今年の芥川賞を受賞した作品。
もちろん受賞するまで作家名も知らんかったし、
読もうと思ったのは芥川賞作品やから。
ちなみに直木賞作品は毎年のことやけど、読む気なし。

せっかくなんで感想を少しだけ書いときます。
非常に読みやすく、2時間もあれば読めます(実際2時間かからなかった)。
ただオイラの好みの作品ではないです。
個人的にはもっと重い文章のほうが好きかな。

あっ、ハードカバーを買ったわけじゃなく、
文芸春秋に掲載されてたのを読みました。
ハードカバーは高いから…



オタクです

2009年02月14日 | 
最近仕事が暇。
昨日も帰宅時間が早かったんで、最寄の駅より一つ手前で降りて、一駅分歩いて帰ってきた。
その駅前には大きな本屋があるんやけど、いつもの帰宅時間ならもちろん営業時間は過ぎてる。
でも昨日は8時半に着いたんで、閉店まで30分あった。

まったり時間潰しってわけにはいかんかったけど、とりあえず一通りは見れたんで、これで半月は本屋へは行かんでイイかな。

そんなこんなで、2冊の本を購入。

写真のセンスの無いオイラがいい写真を撮るには、
センスのある写真を模写するのが一番の近道かなと思い、
一番内容がありそうな本を購入。

それから久々に文芸春秋も。
これは芥川賞受賞作が掲載されてたからで、定期購読してるわけではないです。
最近は読書もあんまりしてないんで、これを機会に本を読む時間を割いてみよう。


しかしこの2冊だけみたら、オタクって言われても否定できないかな…

俺ん家がある?

2008年02月29日 | 
ここんところずっと電車通勤が続いてます。
えっ?バイクですか?
修理しないと乗れない状態なんで、事故以来放置プレイしてます…

電車に乗ってると手持ち無沙汰なんで、みんな携帯弄ってるね。
夜の11時頃の電車だと、同じ車両に10人乗ってると、
8人は携帯とニラメッコしてる。
これってすっごい滑稽。
まぁ、働いてる人は一番メールを送りやすい時間帯なのかもね。

自分は電車で携帯を触るのが嫌いなんで本を読んでるんやけど、
これが今年最初に読んだ本。

最近はまってるヨースタイン・ゴルデルの本。
期待して読んだんやけど、大きく裏切られてしまった…
古本屋で安く購入したけど、定価で買ってたら激怒してたかも。
まぁ、お気に入りの作者の著書がすべて名作って訳もないし。

あ、タイトルは特に意味はないっす。

命売ります

2007年12月26日 | 
髪を切りにいって、洗髪してもらうのが男性やったら、
なんとなくその日1日がついてないよな気になるのは私だけでしょうか?
ちなみに昨日髪を切りに行ったときは…お姉さんでした。


おそらく今年最後になる本はコレ。

三島由紀夫の『命売ります』

一言で言うと、三島由紀夫らしくない作品。
『異質』と言ってもいいくらい、他の作品とは違う。
正直、こんな作品を書いてたんやってくらいビックリした。

すっごい読みやすくて、あっという間に読めるけど、個人的には好きじゃない。
やっぱり三島は三島らしくないと…

この本、新潮文庫からは出てないです。
角川から出てる。
新潮社からは全集に載ってるだけらしいよ。
それほど『異質』な作品なんだろう。

内容は結構面白いから、三島を意識しないなら読んでもいいかも。


これで年間10冊目。全っ然読めてない。
せめて30冊は読まんと、知識として吸収出来ないような気がする。
インテリオヤジの道は険しいねぇ。

男子の本懐

2007年12月16日 | 
たまに自分のブログを読み返したりするんやけど、
決まって「俺って結構オモシロイなぁ」って思ってしまう。
「この切り返しなんて絶妙」とか自画自賛してみたり。

いつもブログを書きながら、面白おかしく書こうと努力して、たまにフィクションもあったり…
なんか使命感に駆られてしまう自分が居る。

まぁそれはいいんやけど、本来自分は古風な考えの持ち主で、
「日本男子たるもの軽率な行動・言動をとるなかれ」
的な考えです。
それを実行してるか?って聞かれると、
「してません」
それを出来るか?って聞かれると、
「出来ません」
そう答えるしかない。まぁ理想なんで…

そもそも『男子の本懐』とは何ぞや?
その答えがコレに記されてるかも。

タイトルそのまんまですが、城山三郎の『男子の本懐』
金解禁を行った宰相浜口雄幸と、そのときの蔵相井上準之助の半分ノンフィクションの小説。
いかにも城山三郎が好きそうな気概のある男2名です。

現代史が好きな人は読んでみるのもいいかも。
嫌いな人&日本史を知らない人は読んでも???だろう。


発禁?

2007年12月05日 | 
再び、チン・キンポーです。
この名前がここ2日ほど頭から離れない…
恐るべし、チン・キンポー。


今週はこんな本を読んだ。

森鴎外の『ヰタ・セクスアリス』
彼の自伝性的生活史。
当時は発表してすぐに、過激な性描写の為に発禁になったらしい。
そんな触れ込みやったんで、期待にいろんなところを膨らませながら読んでみた。

う~ん、どこが過激なんだか…
よっぽど現代の小説(官能小説じゃなく普通の)のほうが、性描写が多いけどなぁ。

内容はともかく、何故森鴎外を読んだかと言うと、私の一番好きな作家の平野啓一郎が、学生時代に森鴎外の文章を参考にするために、家のBGMには彼の朗読文を四六時中流してたらしい。

森鴎外と平野啓一郎に通じる物を感じたかったけど、残念ながら今の私にはそれが出来なかった。
もっともっと熟読してスキル・アップせんとあかんのかもね。
『チョイインテリおやじ』の道は容易ではないみたい。


なんか最近ブログが下品だ…反省。

美人がいっぱい

2007年11月29日 | 
最近仕事はそれほど忙しくないかわりに、自分の時間をフルに活用しまくってます。
その時間の中に読書の時間もちゃんと振り当ててますよ。
なんせ『目指せチョイインテリおやじ』ですから。

今回読んだ本はコレ。

川端康成の「千羽鶴」

人間の情欲とそれにまつわる人間関係を、志野茶碗と絡めながら描いた作品。
内容のほうはそれほど秀作とは思わなかったけど、川端康成って日本で一番美しく女性を表現できる人…と私は思います。
伊豆の踊り子、古都、雪国、etc…すべてにおいて言える。

川端康成の作品を延べでいくと何人の人が読んでるんだろう?
1億人が読んでたら、1億人の美女がそれぞれの頭の中に居るってこと。
それってすごいよなぁ。
そんな美女に囲まれたら・・・ムフフ・・・ウヘヘ・・・
あ~なんかタマランチ会長やわ。

こんなこと言ってるようじゃ、『チョイインテリおやじ』には程遠いかな…

夏子の冒険

2007年11月16日 | 
チョコボールの値上げニュースを見て、チョコボール向井を思い出した私は変でしょうか?
いやいや、チョコボール向井の認知率はかなり高いよね!


さてさて、最近全く本を読んでなかったんやけど、ここ数日夜にパソコンの前に座る時間を極力減らしてます。
その時間を睡眠&読書にあててます。
幸い?昨日も晩御飯が無かったんで、読書の時間はたっぷりあったりなんかりして…

で、今回読んだ本はこれ。

三島由紀夫の『夏子の冒険』
古本屋で100円で購入したんやけど、実はこの本今はもう出版されてない。
これを読もうと思ったら、三島由紀夫全集じゃないと読めないんです。
内容はテンポもよく面白かったけどねぇ。
なんで廃版になったんやろう?
まぁ、三島らしくないと言えばそうかもしれないけど。

とにかくこの本をきっかけに、また本を読みたいモードになってきた。
とりあえず年末まで家にある本を、片っ端から読んでいってみよう。

やっぱ、本はいいわぁ。
日本文学を堪能して、しばらく自己陶酔に浸ります。

カードミステリー

2007年07月14日 | 
台風が近づいてきてますが、皆さん戸締りしてますか?


今回読んだ本はコレ

ヨースタイン・ゴルデルの『カードミステリー』
名前を聞いただけでピンと来た人もいると思うけど、『ソフィーの世界』を書いた人です。

去年このブログで書いて、ごく一部の人から反響があった『偶然 or 必然』なんだけど、その答えのヒントがこの本に載ってました。
この本の中の言葉を借りるなら、私が今回この本を読んだのも、昨年『偶然 or 必然』を書いたのも、同じ著者の『ソフィーの世界』を読んだのも、1本の糸で結ばれてます。
一番奥が一番外側を開けると同時に一番外側が一番奥を開けたのかも。
何のことか解らないですよね。でもこの本を読めば理解出来ます。

あんまり自分が読んだ本を人には勧めないんだけど、ちょっと興味の出た人はこの本を是非読んで欲しい。そして『ソフィーの世界』も読むと、楽しさ倍増間違いなし。プチ哲学者になれます。
まじで、すっごい奥が深いよ。


ちなみにソフィーの世界はコレ。順番はどっちでもいいと思うけど、是非読んで欲しい。

カードミステリーを書いた後に、ソフィーの世界を書いたらしいけど、日本で翻訳されたのは逆。カードミステリーが後から出版されてます。
物語(ファンタジー)なんて普段は読まないんだけど、この本はファンタジーの域を超えてます。哲学書に近いかも。
まさに人生について考えさせられる本です。

実はこの本、古本屋で100円で購入。私の人生はこの程度の値打ちしかないのかな?