海外出張生活録 ~足りない脳で小難しい事を考えたり考えなかったり~

仕事柄数ヶ月単位で出張に行くので、旅行でその国を訪れたて感じた事ではなく、生活してみて感じた事を書く、ぞ。

金剛山ツアー

2007年01月27日 | Weblog

今日からやっとこの金剛山ツアーのメインイベントの登山です。

と言っても、僕の目的は『北朝鮮に入国する』って事だから、正直言って登山はビックリマンチョコのチョコ。

登山らしい登山もほとんど経験が無い上に、雪山に上るのは今回が初めて。

好奇心の塊のような人間の僕がドキドキ、ワクワクしないはずが無い。

外は寒かったけど、やる気出てきます。

 

 

 

くどいようだけど、僕は寒さに弱い。

以前にも書いたけど、ソウルに着いた日はー15度。

「ホント」に死ぬかと思った。

その日の夜、数人で焼肉を食べに行ったときに世界三周半すると言っていたイタイ兄ちゃんがいた。(彼については後日詳しく書きたいほど面白兄ちゃん)

彼、すごいタフだよね。三周半だし。

それに、こんなに寒いのに素足にビーサンで登場したし。

タフガイなわけ。

タフガイは弱音なんて吐きません。

そんな「タフガイなわけ」の兄ちゃんもその日だけは、「ちょっと寒い。足もげそう」って言っていた。

彼にとってもそれくらい寒かった。

タフじゃない僕にとってはもう・・・

わかる?

なのにだ!

山に登る前日に、ガイドに「山の上は何度あるの?」って聞いたら、「風が強くてわからない」って脅されて、わたくしビビッております。

だって、僕は登山ほとんど経験が無い上に、初めての雪山登山。

オマケは寒さ限りなく×。

これじゃゾーマ相手に、レベル3で「ひのきの棒」に「旅人の服」状態ですよ。

やる気があっても、どうしようもない。

実際に中と外で温度差があるけど、僕の精神と身体にもかなりの温度差がある。

だからせめて装備だけでもと思い、簡易アイゼン、耳あて、スティックを購入し、服もかなり着込んだ。

ちなみに服はTシャツ、サーマル、ニット、カシミアニット、登山用オーバー、防寒用バッグ、ニットキャップ、手袋。

下は、靴下2枚、パンツ、タイツ、登山用パンツ、オイルコーティングのブラックジーンズ。

でも、なぜか靴はニューバランス。

心技体の「技」は無いけど、それ以外ほぼ完璧ww

実際は最初は寒かったけど、風も無く、登り始めると汗かいて暑かったです^^;

 

 

いざ山を登ると思った以上に大変だったです。

まず、簡易アイゼンちゃん。

彼女は僕の愛用ニューバランスくんと相性悪いのか、ニューバランスくんからしばしば離れて単独行動したがる。

そのたびに僕はアイゼンちゃんを探しに戻りつつ、2人をなだめないといけない。

まったく世話の焼けるレディー。

何度「こいつマジ使えねー」って思ったことか。

一度面倒だから外して歩いてみたけど、外すと足が滑って、滑ってどうにもならない。

仕方なくつけると、単独行動モードに突入。

これには参った。

 

それと、スティック。

あった方がいいかもしれないけど、これは必要ないです。はい。

でも、雪に字を書いたり、木をシバいたりするには最適です。

後半は僕の遊び道具で、「ここは北朝鮮だから、もしかして雪の下から死体が出るかも」って10パーセント信じて雪掘ってました。

 

登山後半、足跡がほとんどない、雪あり道なき雪道を登ったのも大変だったけど、

でも、何より大変だったのは、上の写真のような変に気を利かせた階段。

これ写真で見るとそんなに急じゃないけど、実際はすごい階段なんだよ。

メチャ急な上に、すべて凍結してるんだよ。

ありえない。

しかも、階段の段の角度も水平じゃなくて、妙に20度くらい傾いているし。

1月2日に城壁で有名な韓国の水原に行った時も同じような妙な角度の簡易階段があったんだけど、これってコリアンスタンダード?

ちょい疑問・・・

 

 

上の写真は凍った川のような、滝のようなもの。

青々しくて結構綺麗でしょ?


なかなか更新できない

2007年01月19日 | Weblog

なかなか更新できずにホントすいません。

ちょっと言い訳をさせてください。

 

サボっているわけじゃないんです。

仕事が忙しくて、土曜も休日出勤しているのに平日も毎日9時、10時までやっているんです。

僕は文章を書くのが遅くて、更新しようと思えば、子一時間は絶対かかるから、他にもすることはあるのにそれから更新しようと思えば時間的に厳しいんです。

だから週末にゆっくり更新しようと思っていたんだけど、明日は新年会で、日曜から急な国内出張なんです。

と言うわけで更新は火曜日か水曜日になりますので、それまでは待ってください。

金剛山シリーズもあと2,3回で終わりです。

っと言うことです。

 

 

あ~。言い分けってなんか気持ちいいww

なんだかすっきりした^^

上の写真はソウル市長前のスケート場で軽快(警戒)に失踪する僕。

で、下は開始15分で靴ズレで痛んでいる僕。


金剛山ツアー

2007年01月12日 | Weblog

外金剛ホテルに着き、チェックインしてスイートルームでくつろいでいると、ガイドのおねーさんから「サーカスを見に行くので、フロントに降りてきてください。」って電話があったので、慌ただしく部屋を出た。

まったく、慌てさせやがって。(`ζ.´) ブツブツ

ツアーは日帰りの『積水ハウスの住宅と工場見学』という訳のわからないツアー以来だから、もう疲れてきたよ。

 フロントに行く前にさっきバスで一緒だった日本人のおじさんの部屋に電話をして、一緒に行くことにした。

 

 

そのおじさん。

僕がバスの中で延々妄想していたような怪しい人ではなくて、僕らと同じように普通の日本人。

彼の名前は青山さん。

年は64歳で結構健康オタク。

「私の健康の秘訣は~」とか語ってくれたり、変な韓草にやけに詳しくて、彼の術中にはまってしまい、お土産屋さんで『元の証』とか言うホントに怪しい薬草を買ってしまった。。。

煎じて飲めば胃腸にいいらしいんだけど、もちろんまだ飲んでない。

でも、飲むよ。僕お茶好きだし。

僕の話はどうでもよくて、青山さんは健康以外のことにもすごく詳しい。

決して話が上手いわけではないけど、ただ単に本で読んだ知識を言っているだけじゃなくて、それについて考えて、自分なりの答えを見つけて話してくれるから、話の筋が通っている。

だから『日本とは』とか『日本人の起源』とかっていう話を聞いていても、全然飽きないし、面白い!

中野さんと「あの人はどんな仕事をしてるんだろうね」なんて話をしていて、後でわかった事なんだけど、彼は一部上場企業の常務取締り役だった。

すっげ~!

海外事業部を統括していて、最後に「もし海外で働きたいなら、私に言って下さい。お世話しますよ」なんて事言われた。

「どうしようかな?」なんて事は微塵も思わなかったけど、それでもこんなことを言ってくれるなんてすごく嬉しかったww

まぁ、今はメール友達です(笑

 

 

で、そのサーカス。

どうせ子供騙しだろうっと思って期待していなかったのに、不覚にもかなり面白かった。

なんだかんだ、なんだかんだ、あったりした。

ごめん!

内容はイマイチ思い出せない(苦笑

一番憶えているのは、中野さんのリアクション。

なんか変なんだよね。

歓声を上げるポイントが。

9割ぐらいは他の観客と同じポイントで歓声を上げるんだけど、残りの1割がどうも僕には???。

僕がもっとも憶えているシーンはこんなシーン。

笑顔が素敵な北のおにいさんが、床に積み木を置いて、その上で片手逆立ちをし終わった後(これも本当にそうだったか記憶が曖昧だけど)、梯子が出てきた。

大体その後何をするか想像はつくと思うけど、今度はその上に積み木をいくつも重ねて逆立ちした。

最後はその箱を逆立ちをしながら自分で回収していって、梯子から降りてきた。

で、観客が歓声を上げる。

ね。これでいいじゃんね。

これがセオリーでしょ?

でもね。違うんだよ。

中野さんは最後にセオリー通り歓声は上げていたけど、梯子が出てきた時点でもう「うひょ~!!!」って言い出して、僕は予期せぬに展開に思わずビクッ!ってなってしまった。

色々考えたよ。僕は。

だってもう大人だもん。

「さっきの歓声上げるタイミング早すぎません?」

とか、うかつに言わないよ。

だから、中野さんは韓国通だから「これが韓国式なんだ」とか「なんかすごいことを見逃したのかな?」とかね。

でも、やっぱりおかしい。

中野さんの目の前の韓国人の女の子が「うひょ~!!!」の瞬間後ろを振り向いてたのをちゃんと僕は見たんだよ。

サーカスが終わった後に中野さんが「いや~。浜崎くん。サーカスおもしろかったね~」って言った瞬間、僕はそのことを言おうと思ったけど、ぐっと堪えた。

でも、もうガマンできない。

中野さん、ホント面白かったです。

というか、途中からずっと気になってました(笑

 

 

 

上の写真はサムイルポーで撮った自分のシルエット。

なんで撮ったかは憶えてないけど、たぶん暇すぎたんだと思うよ。

僕はこんな写真好きだけど、皆さんはいかが?


金剛山ツアー

2007年01月08日 | Weblog

さて。

酔っぱらってます。

こんなこと書くと、誰かに突っ込まれそうだけど、そうなんです。

同窓会があって飲みました。

やっぱりいい仲間だと飲めないお酒でも美味しい。

建蔵が酔うと標準語になってキモかった(笑

とまぁ、こんな訳のわからない始まりです。

あと、ホント酔ってるので、ただでさえ誤字脱字が多いけど、今日は勘弁。

 

 

バスは走ってる。

走るにつれて雪がチラホラ見えてきて、徐々に北の方に向かっている感が強くなってきた。

たぶん外はすごく寒いんだろうなぁ。

北で心配なのは拉致でもなんでもなく、それは寒さ。

昨日(28日)ソウルはー15℃で、死ぬほど寒かった。

だから、北はもっと寒いと思うから、ホントに心配。

だって僕は寒さにはメチャクチャ弱い。

今回は寒さに強くなるためでもあるから、ある意味ラッキーかも知れないけど、やっぱり心配。

考え方次第。かな?

ただし、実際はそれほど寒くなくて、たぶんー10度くらいだったんじゃないかな?

でも、金剛山に登ったときは風もなくて晴れていたから、それほど寒くは感じなかった。

まぁ、僕のツアーメイト中野さんは、かいた汗が一瞬で凍ってはいたけど(笑

 

 

その中野さん。

僕のあま~い言葉。

「北に行きませんか?」っと言う言葉にうっかり引っ掛かって、北に一緒に来てしまった人。

彼とは1年ほど前にソウルで知り合って、ここにもよくコメントくれるし、僕にとって信頼できる人だし、頼りになる。

北に入国してからも、正直僕の韓国語レベルでは理解できない説明が多くて、彼に通訳してもらってホント助かった。

ありがとう!

 

 

上の写真の場所を抜けると、ここからがツアーの始まり。

ガイド(たぶん韓国人)も付いて、国境に向かうバスに乗り込む。

緊張はしないだろうと思っていたけど、いい感じに緊張感が沸いてきた。

 

 

バスの中ではガイドが色々説明してくれるんだけど、僕にはチョマルさっぱりヨ。

でも、このガイドは少し英語ができるから国境を超えたときは英語で説明してくれた。

パスポートコントロールを抜けて、北に入国すると、兵士も韓国人から北朝鮮人に代わっていた。

なぜわかるって?

それは韓国人の兵士は迷彩服を着てるんだけど、北朝鮮人は人民服みたいな服を着てるから。

気のせいかも知れないけど、どこか北の兵士は弱そう。貧弱そう。

やっぱり食べ物ないのかなぁ。

 

 

バスに乗ってボーっと外を見ていると、一般の北朝鮮人が農作業をしたりしていて、すご~く素朴な風景。

電柱だって、木でできていて傾いてるのもあったり。

村もどう形容していいかわからないけど、幽霊屋敷みたいだった。

バスの中からではあるけど、生活観も感じないし、活気が無い。

他のみんなはどうかわかんないけど、僕には『作られた村』って感じがした。

これは噂だけど、中国と北の国境から見える村は回らない観覧車(これは事実)があって、子供が遊んでいるのも見えるんだけど、これもやらせらしい。

国が豊かなのをアピールする為にね。

僕はそれを知っていたからかもしれないけど、そう感じた。

ただし、自然はウソをつかない。

手付かずって感じで、ホント素晴らしい!

これを見るためだけでも来る甲斐はあるよ。

 

 

国境からそうだね。

20分くらいだったかなぁ。

それくらいバスに乗っているとホテルに着く。

それがこの下ホテル。

なんか神々しくてやな感じ。

韓国人好みにしているんだろうけど、僕は嫌いだな。

続きはまた今度。。。。


金剛山ツアー

2007年01月06日 | Weblog

地下鉄安国駅3番出口から、歩いて200メートルほどの距離にある、現代本社ビル横のスポーツセンターの横(ややこしい)に止まっているバスに8時10分集合ということになっていたんだけど、少し早めの8時前に到着した。

でも、席はガラガラ。

この写真のバスに僕らを含めて7,8人。

ここの他、光化門でも客を乗せるようだけど、この調子だとバスの半分も人が埋まらないだろな。

だから北に行っても、こんな調子で観光客が少ないんじゃない?

よっしゃ。よっしゃww

また、ウハウハww

と思い、僕らは席を2つ占領していると運ちゃんが「詰めろ!」っと言ってきた。

え?なんで?

こんなにガラガラじゃん!

もしかして、あんた几帳面なA型?

と、思っていたら次で団体が乗ってくるんだって。

は~い。移動します。

そのバスの運ちゃんが客席で寝ていたため、15分遅れではあるけど、とにかく僕らは北に向けて出発した。

 

 

途中、光化門で運ちゃんが言っていた通り団体が乗ってきた。

その中で日本人らしきおじさんが1人で参加していた。

彼はバスに乗ってくるなり、日本人風の韓国人の女の子に「席の番号聞いて!」って言っていたから、日本語が話せると言うことはすぐにわかったんだけど、彼に対しては違和感があった。

初めて話をしたのは、北に向かう途中で昼食休憩を取ったときに、同じテーブルに座ってから。

僕は彼と話をするまでのバスの中で、その感じた違和感のことをずっと考えていた。

1人でこのツアーに参加していると言うことは、在日なのか?

在日にしても韓国人(在日韓国人の人間は北にいけないらしい)じゃなくて、北朝鮮人なのか?

いや、それならもっと正当なルートで入国するだろう。

もしかして、もう帰化した人なのか?

いや、いや。あれほどの年齢なら少なくとも少しは韓国語話せるだろう。

それなのに韓国語は話せなさそうだし・・・

じゃ、いったい何者???

 

 

続きはまた今度。

下の写真は僕が北に残してきたメッセージ。

本当は金正日にあやかって『大日本帝国万歳』って書きたかったんだけど、北の人間が後ろから来たので、気の弱い僕はすばやく写真を撮って逃げちゃった(苦笑。


北に挑戦してきました。

2007年01月05日 | Weblog

北の通関はちゃんと検査してのかよ。

ただ荷物をベルトコンベアーの上に載せて、黒い箱の中を通過させてるだけじゃないの?

電力不足だし。

入国時だって財布入れたまま、通ったけどなんとも無かったし。

そんなことを考えながら出国しようとした瞬間

「ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピー!!!」

鳴ってしまいました。

今度は財布を預けて再チャレンジ。

当然だけど、鳴らない。

入国時は大丈夫で、出国時はダメ。

う~む・・・

今の「ピピピ」で5人分の命は救えたんじゃないかな。

北ってそんな国です。

そんな国に行ってきたインディです。

長年の夢じゃないけど、1年越しの想いを胸に北朝鮮に行ってきました。

短いような長いような2泊3日の小旅行。

 

 

むかし僕の尊敬する人が僕に言った言葉。

「世界中で僕が一番見たかったのはエジプトのピラミッド。日本を出発して、韓国に渡って、中国に入り、東南アジア、また中国に戻って、ロシア、中央アジアを抜けて中東に入ってエジプトに着いたんだ。それで僕は実際にピラミッドを見たわけだけど、正直感動しなかった。もちろん良かったよ。予想以上に大きいし、これがそんなに大昔に作られたものとは信じられなかったよ。でも、それだけなんだ。たぶんそれはピラミッドに対する想いが強すぎたのかもしれないな」

僕もそんな感想です。

だだ、僕の場合は北に対しては1年越しとは言え、それほど大きな想いを持っていたわけじゃないけど、それなりの期待はしていた。

例えば金正日バッヂを持ち帰るとか、拉致されかけるとか・・・

でも、バッヂも売ってないし、拉致も全然心配ないし(つーか、ホントにされたら困るけど)。

とにかく、僕としてはネタ話の為に危険な事には巻き込まれたくないけど、危険なことがあって欲しいような思いだった。

大型の台風が自分の町を直撃するときのような期待感。

今回はそんなドキドキ感は味わえなかった。

ただしこのツアーは、綺麗な景色も見れたし、北の人間とも話は出来たし、村の中をバスに乗ってではあるけど、通過もできたからそれなりに合格点。

 

 

続きはまた明日。

写真はホテルから撮った北の村。

靄がかかってる辺りがそうなんだけど、わかる?