いよいよ始まりましたね。
けど、この日に限って飲み会。
カクテルだったら良かったんだけど、ウイスキーハイボールばかりでした。マイ・ガールの初日も確か、飲み会で録画でみたんだ。何かある!
【登場人物】
佐々倉溜/相葉雅紀
(ヨーロッパカクテルコンテストで優勝したが、師匠のバーテンダー加瀬(竹仲直人)にクビにされる。心の傷ついた人を見て見ぬ振りが出来ない性格)
来島美和/貫地谷しほり
(雑誌記者だが、来島財閥の跡取り娘)
来島泰三/津川雅彦(美和の祖父で、来島グループの会長)
杉山 薫/荒川良々(BAR「ラパン」のバーテンダー)
三橋順次/光石研 (BAR「ラパン」のチーフ・バーテンダー)
桜 肇/尾美としのり(美和の行きつけのさくら食堂のオヤジさん)
桜 寿/西慶子(肇の奥さん)
葛原隆一/金子ノブアキ
(「ミスター・パーフェクト」と呼ばれる凄腕バーテンダー)
佐々倉溜がヨーロッパから帰国する空港のシーン。
颯爽と歩くコート姿がカッコ良かったです。
1年前に祖父からバーテンダーや『神のグラス』の話を聞かされてる美和。
泰三「バーテンダーはな、カウンター越しに向き合った客を決して裏切る事はない。更に、選ばれしバーテンダーだけが、『神のグラス』という究極の一杯を作り上げることができるそうだ。孤独に傷つきだな、道に迷った行き場のない魂を救う。そんな最後の一杯が『神のグラスだ』」その「神のグラス」を飲んでみたいと言う祖父。
そんな祖父の為に探し当てたバーテンダーが佐々倉溜だった。
急ぐ美和が人にぶつかって荷物を落とす。
その中に、カクテルコンテストのスペシャルゲスト・佐々倉の告知チラシがあった。コンテストは既に始まっていた。
スペシャルゲストが紹介され、登場したのは全く別人だった。
それも歩くのに付き添いが必要なほどのご老人。
目を疑った美和は隣の人に聞いている。
佐々倉はパリのラッツホテルを辞め、行方不明中とな。
祖父は自分のホテルのメインバーは『神のグラス』を作れるバーテンダーに任せるのが夢だと言う。その夢を叶えたかった美和は肩を落とす。
雑誌編集部の上司にも「若い層をターゲットにした雑誌」なのだからと、バーテンダー関係の記事に取り組む美和に風当たりはキツイ。
行きつけの「さくら食堂」で佐々倉の資料を見ながら凹んでる美和。
食堂のおばさんと佐々倉の事を話してるんだけど。
「また1から探し直しか」と写真リストに×マークをつける。
(その中に松潤の写真があったね? 笑っちゃう)
そんな佐々倉は酒屋の配達などをしている。
なんと「さくら食堂」に配達に来ていた。
おやじさんに、ロイヤルロッホナガーのハイボールを一杯ご馳走になっている。
美穂が会社に戻ろうと店を出た時、佐々倉と偶然にぶつかってしまう。
溜「ゴメン、ゴメン、大丈夫?」
美「あぁ~!眼鏡壊れちゃった」
溜「良かったぁ、君に怪我がなくて」
美「良かったじゃないわよ!人の眼鏡壊しといて!」
溜「弁償するよ、弁償。今は金持ってないけど」
美「ふざけてんの?」
溜「いや、ふざけてるわけじゃなくて、俺、本当に」
美「あ!」と顔を見る。
溜「何?」
美「佐々倉溜でしょ! そうでしょ、バーテンダーの」
溜の顔が一瞬凍りつく。
美和は佐々倉溜につての知識を次から次へと言い出す。
溜「趣味がゲートボールって」
美和はあまりの嬉しさに「逢いたかった~!」と抱きついてしまう。
溜「あの、気持ちは嬉しいんだけど。御免ね、今仕事中だから」と突放す。
美「カクテル作って!一杯だけでいいから」と離れない。
溜「ごめん、俺もうバーテンダーじゃないから!」
と自転車を引いてあたふたと走り去る。
(乗らなくて良かった。飲酒運転になっちゃうもんね。)
見失う美和。がっかり。
酒屋で商品を拭きながら、考え込む溜。
自分をクビにした加瀬の言葉「お前はプロのバーテンダーかも知れないが、本物のバーテンダーじゃない」を思い出す。
そんな所に美和が居場所を見つけ出してやって来る。名刺を渡される。
溜「もしかして逆ナン?」
美「違いますよ! 私はタダ、あなた程の人が急にどうしてバーテンダー辞めちゃったのか…」
溜「あ! コンタクトにしたんだ!」と話をはぐらかす。
美「は?」
溜「かわいいじゃん、ちょっと疲れてるようだけど、バッチグー!だね、グー!グー!」
美「あなた本当に佐々倉溜? 世界に認められた一流のバーテンダー?」
溜「だから、言ったでしょ? 俺はもうバーテンダーじゃないんだって」
そこにお客さんが「スイマセン」声をかける。
溜「はい!ただいま! ごめん仕事中だから・・・何かお探しでしょうか?」と接客に行ってしまう。
客のリクエストに応える佐々倉、的確にアドバイスをしている。
(ソムリエのように)
それを見ていた美和は何かを感じた。
眼鏡をダシに、今は払えないと言う佐々倉に、こう迫った。
美「体で払って!」
量「え?」戸惑う溜。
再びさくら食堂(貸切りになっている)――*
おじさん、おばさんは美和に彼氏が出来たと勘違いして喜んでる。
彼ではないと言い放ちながら「貸しを返して貰うだけです、体で」の台詞に「体で?」と2人とも顔を見合わせる。
美「このテーブルお借りします」
肇「ここで?」と何やら勘違い?
さくら食道に現れる溜。
美和はカクテルセットをテーブルに出して「これでカクテル作って、一杯だけでいいから」と。
溜「何で俺? カクテル飲みたいんだったらバーに行けばいいのに」
美「私はあなたが作るカクテルが飲みたいの」
『さくら食堂』の夫婦も頭を下げられるし。
溜「参ったなぁ」とため息。
そして美和の顔をまじまじと見て「ほら、隈が出来てる」と。
美「え?」
溜「服も昨日と一緒だし。忙しくて疲れてるんだったら寝た方がよっぽどイイのに」と言いながらカクテルセットを見つめる。
溜「おじさん、昨日のハイボールの残りある?」そして美和に「ちょっと待ってて」と店を出て行ったしまった。
美「ちょっと、逃げる気!」
時計は10時を回っている。途方に暮れている所、溜は戻って来た。何かを抱えて。
美「それ何?」
溜「いいから、一杯飲んだらちゃんと寝るようにね」
溜が持ってきたのは氷だった。アイスピックで氷を分割していく。
肇「上手いもんだなぁ」と感心する。
手なれた手つきでバースプーンをクルクルと。
溜「はい、どうぞ」と美和に。
美「馬鹿にしないでよね! 私カクテル作ってって頼んだのに。これただの水割りじゃない。それとも酒の味も分からない小娘には水割りでも飲んどけって事?」
溜「いいから飲んでみてよ」
美「これのどこがカクテルなのよ!」一口飲む「ウソ!? これって」
肇「どれ、おじちゃんも一口。うま! 水割り最高!」
美「どういう事! アルコール度は低くて飲みやすいのに、味はしっかりしている…アルコールの角がとれてまろやかなのに水っぽくない」
溜「詳しいんだ、お酒のこと」
美「これタダの水割りじゃない 水割りという名のカクテルだ」
溜「ポイントはこの固い氷です、忙しくって疲れ切った女の子にはアルコール度の高いお酒は胃に響く、だから味のバランスが崩れないギリギリまで薄めた水割りがいいかなって、普通の氷だとすぐに溶けだして味のバランスが崩れちゃうのでこの氷が必要だったんです」
美「じゃあ、1時間以上もこの氷探しに行ってくれてたの? いやいや作らされる一杯の為に?」
溜「さて、これで眼鏡の借りはチャラだよね? じゃあ、俺はこれで」と帰って行った。
美和は溜の後を追いかけて「嘘つき! もうバーテンダーじゃないなんてウソ! あなたはバーテンダーだよ!」
溜「おやすみ」とだけ返して去る溜の後姿を見送る。
美「私、諦めないから」
美和の祖父は「ラパン」という店に月一度22日に、味のチェックに来るという。
1人で現れた美和はバーテンダーの杉山と三橋に頼みごとをする。
溜は酒の配達でこの店に現れた。
美和の姿を見て「何処にでもいるね」と驚く。
美「悪かったわね。ちょっと話があるの、とにかく座って」
溜「だから俺、仕事中なんだって」
杉「まぁそう言わず、こちらにお座り下さい。こういったお店は初めてなのでは?」
溜「あ、いや・・・・」
杉山流接待でおもてなしをしてたんだけど、三橋が遮るようにカクテルをスーッと「クールコリンズでございます」と。
三橋「仕事中でしょうから、ノンアルコールのカクテルをお作りしました」
美和は溜を祖父い合わせるつもりだ。
そして泰三が現れてこう言い放った。
「今夜はどんな毒を飲ませてくれるんだい?」
色んなカクテルを作って出す、三橋&杉山。
マティーニ、バカラ、ベリーニ、サイドカー、ジャックローズ…。
「マズイ」「まずい」「不味い」の連発。
それを見て溜「あの人達ってドM? それか美和さんのおじいちゃんがドSとか?」
美和の祖父はこの店の先代の味にこだわってるようだ。
杉山に口直しに外のカップ酒を買って来いと金を渡し言いつけた。
美和は溜に一杯作ってくれと頼み込んだ。
溜「イヤだよ、こんな悪趣味な遊びに付きあうの」
泰「小僧! 悪趣味と言ったな」
溜「聞こえちゃいました? だってカクテルをロクに味わいもせずにマズイだなんて、バーテンダーを馬鹿にしてんじゃないかなって」
泰「客が喜ぶ酒も作れんバーテンダーの方がよほど人を馬鹿にしとるだろ。美和、ラッツホテルのバーテンダーだったかも知れんが本物のバーテンダーじゃないな、この男は」
加瀬と同じ事を言われて、闘志に火がついのか「待って下さい! もし僕があなたを納得させる一杯を作る事ができたら、本物のバーテンダーは何なのか教えてもらえますか?」
泰「よし! いいだろう」
お任せでカクテルを作る溜。
カクテルコンテストで優勝した時に作ったオリジナルカクテルを出した。
「レヴリ―です」
結果は、ちょっと間をおいての「不味い」だった。
「お邪魔しました」と帰る溜。
三崎も彼の作ったカクテルを飲んでみた「これは・・・」
溜は船で生活してんだね。
船の揺れに驚き目を覚ます。美和が揺らしてたのだ。
昨日の詫びに朝食を御調達。
溜はラパンを再び訪れ、三崎に先代の話を聞く。
ラパンは昔、横浜にあったのだという。
それを元に自分の足で情報を得るために横浜へ。
が、中々ラパンを知ってる人に会えない。
お腹が空いて、昭和36年創業の古いカレー屋に入る。
おばちゃんに「お水!」とおねだり。
水道の水をそのまま出すおばちゃん。
「氷入れて!」
「ウチは昔から氷入れてないんだよ」と言われる。
それに何かを感じて再び、泰三を迎えた。
そんな泰三に出したお酒は、
「オールド・パル、古き仲間という名のカクテルです」
泰「ネーミングでは騙されんぞ」
溜「どうぞ召し上がってみて下さい」
1口目、無言。そして2口目「ウマイ!」と。
美「ホントに?」美和も飲んでみる「え?」怪訝な顔。
杉「?」微妙な顔。
美「でしょ? 冷えてないし、味にキレがない」
溜「若い方はそう感じると思います」
美「どういう事?」
溜「三橋さんに聞いたんですが、BARラパンは50年程前、横浜で開業してたそうですね?」
泰「そうだ」
溜「残念ながら、ラパンがあった場所までは見付ける事が出来ませんでした。でも横浜で同じ位の時期に開業したカレー屋を見つけたんです」
美「カレー屋?」
溜「(頷き)そこである事に気が付いて、先代のマスターがこだわっていたのはカクテルの種類ではなく、温度だったんじゃないかって、当時はまだ氷や冷蔵庫も貴重な時代だったはずです。当然カクテルを作る時も今のように酒やグラスを冷やすなんて事も出来ず今程カクテルは冷たくなかったんじゃないかって」
美「それで冷えてないカクテルを」
溜「先代のマスターは、どんなに物が豊かになろうと美和さんのお爺ちゃんだけは、この僕達が飲んだら不味いと感じるカクテルを作り続けたんだと思います。22日は先代マスターの月命日だったんですね」
泰「そうだ。マスターが作ってくれる酒はどれも見た事もない輝きに包まれていてまるで夢のようだった」
溜「きっとお酒の美味しさは、味だけではなく誰が作り、誰と飲むかが重要なんじゃないかって、そこにかけがえのない人との思い出があるから永遠に記憶に残るんだと」
泰「そうだ! その通りだ。今夜は久し振りに美味い酒を飲ませてもらった。礼を言うよ」
溜「ありがとうございます」
泰「本物のバーテンダーとは何かと聞いていたな」
溜「はい」
泰「本物のバーテンダーは職業じゃない、生き方だ」
溜「生き方?」
『本物のバーテンダーはバーテンダーの生き方を得とくした者の事を言う』と言い、「勘定はそこに請求してくれ」と名刺を置いて帰って言った。
歩いて帰る溜と美和。
美「今日は有難う」と礼を言う。
溜「美和さん、見た目と違ってメチャクチャお嬢様だったんだね」
美「どういう意味よ! でもお爺ちゃんが名刺渡すなんて、よっぽどあなたの事気に入ったのかも」
溜「ウソ! 俺ってオヤジキラー?」
美「そういう事言わなきゃ良いバーテンダーさんなのに」
バーテンダーに戻りたいのでは? という問いかけを遮るように、
溜「あ~腹減った、何か奢って、俺もう腹ペコで死にそう」
美「(結局、最後は)さくら食堂に行きましょ」に。
泰三は葛原というバーテンダーに「今日は久しぶりにお前以外のバーテンダーの酒を美味いと思った」と話す。
男の目が一瞬だが嫉妬の光を放つ「そうですか。ではまず口直しの一杯を」
何やら考え込む溜。
「やるしかないか」と決心する。
翌日、溜はラパンの扉を開けた。
次回は城島茂さんがゲストだって。
色んなカクテルが出てきて見てるだけで酔いそうです。
飲みてぇ~~!
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