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マスカレード・ホテル

2015-01-22 10:05:07 | 読書
東野圭吾著の長編ミステリ小説を読んだ。
久々の東野氏の作品だったが、以前はドロドロした殺人が多くて鳥肌が立ったものだが
今回は洗練されていて魅力的な作品だった。



あらすじ(Wikipedia参照)


東京都内で3件の予告殺人事件が起きた。
事件現場に残された不可解な暗号から、3つの事件は連続殺人事件として捜査される。
警視庁の捜査本部は、数列の暗号が次の犯行現場を予告するものであると解読し、
第4の殺人は高級ホテル「ホテル・コルテシア東京」で起こると推測する。

数名の捜査員が、第4の事件を未然に防ぐ為フロントスタッフやベルボーイに扮してホテルに配置され、
不慣れなホテルマンとしてのホテル業務に悪戦苦闘しつつ、不審な宿泊客を監視する事を強いられる。
捜査一課の刑事・新田浩介は、英語ができる帰国子女であることから、同ホテルのフロントスタッフに扮することになり、
新田の補佐・教育係には、優秀なフロントクラークの山岸尚美が任命された。

立場も職業倫理も異なることから、潜入捜査が始まった段階では衝突の多い2人だったが、
共にホテルマンとして、時には捜査員としての目線を互いに共有しながら、日常起こるホテル内での悲喜交々の出来事に対峙していくうち、
二人の間には信頼と共闘意識が生まれる。そして、捜査本部がこれまでにない厳戒体制を敷いた、ある特別な1日が始まった。

新田浩介の、捜査員としてだけではなく一人の人間としての成長と、
山岸尚美の頑なにも見える態度から新田を理解しようと変化していく様も物語に花を添える。