EXOTIC GARDEN

耐寒性の亜熱帯植物の紹介や、その他諸々の話題を取り上げていきます。

超低周波音について

2019-09-07 20:53:13 | 日記
 とりあえず最近分かってきたことを列挙してみます。可聴周波数の下限が20Hzであり、19Hzになると聴こえなくなるというのは不自然であり、実際には閾値が上がってくるのであり、音圧が大きければ5Hz以下でも聴こえるらしい。



 今使っている400リットルの密閉箱だと、再生下限周波数は17Hzくらいです。16Hz以下になると、ドドドドドというバスドラの連打音のような音が聴こえ、高調波歪成分ではないかと思われます。18Hzの純音を聴いてから20Hzの音を聴くと、いくらか高く聴こえます。正弦波というものは等しい圧力変化の連続ですから、連続した圧迫感のような感じが聴こえると基音が聴こえているのだと考えてもいいでしょう。ウーハーをユニットだけの状態にして振動板に耳を近づけると、3Hzくらいまで聴こえますが、これもドドドドという非連続音であり、基音が聴こえているとは言い難いです。



 超低周波音というのは、日常的に聴いていると閾値が下がってくるものらしく、事実今では19Hzの純音でも部屋が異音を発するよりも低い音量で聴こえるようになってきました。(ひさびさの書き込みをします。今現在ですが、14Hzくらいでも聴こえるようになってきました。さすがに10Hzまで下がると聴こえているのか微妙ですが、可能性は高いです。)超低周波音というものは再生自体が困難な上に、閾値が高いので部屋がガタつくという問題がありますが、その対策の一つとして、閾値を下げてしまうという方法がありました。図によると、16Hzあたりがとくに閾値の低下が顕著で、10デシベル以上も低下しています。



 16Hzの閾値の平均値は82デシベルくらいですから、閾値が低下しますと70デシベルくらいでも聴こえそうです。これは超低周波音に悩まされている人たちにとっては厄介な性質ですが、これをオーディオに活用することが期待できます。
 追加しますと、、
4Hzの閾値の平均値は約118デシベル。
3Hzの閾値は、約123デシベル。
2Hzの閾値は、約130デシベル。
1Hzの閾値は、約140デシベル。

 ということだそうです。



 上側の図の「敏感な人の閾値」にまで訓練によって閾値を下げることが可能だとすると、5Hzの閾値を90デシベルくらいまで下げることができます。象の発する超低周波音の周波数であり、これを可聴周波数の下限に設定すると、5~20Hzで2オクターブありますから、人間の可聴周波数帯域は10+2=約12オクターブにまで拡張することになります。

 長い間放置しておりました。自宅の庭にエキゾティックプランツを植える予定で、土中に粘土や瓦礫が埋まっているので撤去している最中です。なのでオーディオにまで手が回りません。ある程度庭が処理できましたら再度報告します。

 超低周波音というのは視野の脇のような存在であり、その心理的影響力には侮れないものがあると確信しております。この問題に徹底的に取り組んでいくつもりです。

 DIATONEのD-80Мの出品を見つけまして、以前すすめられて検討したものの入手しなかったという経緯があるので触れてみます。
 このユニットは磁石だけで55kgくらいもあるらしく、ウーハーユニットの重量だけで100kgくらいありそうです。規格が不明なので適正なエンクロージャー容積を算出することはできませんが、おそらく10000リットルくらいは必要なのではないかと考えられます。となれば壁バッフルは必須です。こんなに重いものを壁に装着するというのは大変であり、鉄筋コンクリート製の専用のリスニングルームを用意しないといけません。
 そのさいの反共振周波数が10Hzくらいでしょう。これくらいにまで周波数を下げないとこんな大型のウーハーユニットを使用する意味がありません。反共振周波数が20Hz程度ならウーハーの口径は40cmくらいでエンクロージャー容積は500リットルくらいで十分でしょう。
 お分かりのように、これではこの巨大なウーハーユニットの本来の威力が発揮できません。まさにこれこそ宝の持ち腐れというものです。購入を見送ったのは正解だったということです。
 市販のウーハーユニットに口径60cmを超えるものが殆どないというのも、このあたりから適正なエンクロージャー容積が飛躍的に増大し、壁バッフルが必要になってくるからです。

巨大なウーハー

2019-09-07 19:28:19 | 日記



たまたま巨大なウーハーを見つけたので報告します。メーカーはアレックスオーディオというウクライナにある会社のようで、ウクライナのメーカーというのははじめて知りました。DIATONEの160cmウーハーよりも大きく、80cmウーハーの3倍弱の口径です。







最低共振周波数はいまのところ不明ですが、周波数特性が28~2500Hzと書いてあり、巨大なユニットのわりに高域に偏っております(最近このユニットの規格が載っているサイトを見つけました。最低共振周波数は11Hzで、この大きさにしては高過ぎます。Qmsは7.95で、Мmsは10350gです。自動計算プログラムでこのユニットの適性なエンクロージャー容積を計算したところ、約1億リットルで、反共振周波数が約0.5Hzというとんでもない数値が出ました。Q0をQESかQTSの数値に変えて再度計算したところ、約5400リットルで反共振周波数は約22Hzとなりました。)。磁石はネオジウムで、これからは強力な磁力が発生するため、ダンパーを強固なものにすることが可能なため、最低共振周波数が高くなっているのかもしれません。振動板は炭素繊維で、同心円状のコルゲーションが隙間なく並んでおります。放射状の線がいくつも並んでおり、これは、別々の振動板を接着して作成したためかもしれません。定格入力が2500Wで、最大入力が5000Wに達し、重量は350kgもあります。能率は99デシベルで、この大きさにしては小さめです。価格は約750万円もし、ユニットの価格というものはおおむね口径差の2乗~3乗くらいの比率で高額化していくものらしいですから、無理もないのでしょう。

 D-80Мの80cmウーハーのエンクロージャーの最適な容積が10000リットルくらいと想定され、160cmウーハーのエンクロージャー容積はすくなくとも100000リットルくらいは必要だと考えられますから、この巨大なウーハーのエンクロージャー容積は300000リットルくらいは必要でしょう。床から天井までの高さが3mとしますと、床面積が100平方メートルの室内の体積になります。
 上の160cmウーハーの最低共振周波数が8Hzらしく、適正な反共振周波数は6Hzくらいになるでしょう。
 ここから考えると、この巨大なウーハーの然るべき反共振周波数は4Hzくらいになるのでしょうか? あまりにも低過ぎて見当も付きません。





 これはユニットをたんに板に張り付けただけであり、背面には エンクロージャーらしきものは見当たりません。これではせっかくの大口径ウーハーの威力が発揮できないどころか、そもそもスピーカーシステムとしての役目を果たせません。当然このようなユニットだけの状態で鳴らせば低音は出ませんし、これほど大きければ指向性は悪化しますし分割振動も起こりやすくなりますから、明らかに中高音の再生には不向きです。低音も出ませんから、外観の迫力の演出目的のお飾りのようなものに過ぎないでしょう。
 高額な炭素繊維やネオジウム磁石を使用し、これだけの費用を投入しておきながらこの状態では、これこそまさに宝の持ち腐れも極まれりということろでしょう。





 製造元の紹介をすることをこのブログで紹介することの条件にするという返信をもらっていますので、いちおう英語で表記しておきます。興味のある人は下記で検索してみてください。
Alex Audioか the biggest speakerと入力して検索してください。後者については冠詞はなくても表示されると思います。(ウクライナ)

(追加)不謹慎なかもしれませんが、人命のほうがはるかに重要なのはもちろんですが、どうか巨大なウーハーの製造(上述)が中止されることのないようにお祈りします。