EXOTIC GARDEN

耐寒性の亜熱帯植物の紹介や、その他諸々の話題を取り上げていきます。

コペルニシアファラエンシス(番外)

2021-10-10 19:56:20 | 日記


ヤシ科 フトエウチワヤシ属
原産地 キューバ
幹の高さ  約10m
幹の太さ  約80cm
掌状葉の長さ  約2m
葉柄の長さ  約2m
耐寒温度  約5℃
耐乾性 強い?
耐塩性 弱い
成長速度  遅い
適地 日当たりの良い場所
サイズ 大型

 同属中最も大型になり、その規模はオキナヤシやオニサバルと同程度と思われます。
葉色は灰白色で良いのですが、葉先が垂れ下がらず、葉柄基部と幹との接着部が裂けて
おらず、シュロかハクセンヤシのような感じです。ここがΛ状に裂けるのは大型か巨大
な掌状葉の品種に多いのですが、この属は裂けないようです。ほかには、テングヤシ
属も裂けないようですし、これはコウリバヤシ属に次ぐでかさです。





 この品種はあまり寒さに強くなさそうですし、かりに強くてもでかいのでなかなか
植える場所がありません。皮肉なことに、葉柄基部が裂けなくて葉先も垂れ下がらない
というのは、観賞価値が低いので、むしろ好都合だったという感じもします。

籐(マナン)

2021-10-07 21:30:49 | 日記


ヤシ科 籐属
原産地 熱帯アジア
幹の長さ  100m以上
幹の太さ  約10cm
羽状葉の長さ  約8m
耐寒温度  約15℃?
成長速度  早い
適地 熱帯雨林
サイズ 大型

 自律的(自立的か?)に幹が伸びるのではなく、他の植物に引っかかって登っていくという登攀性の植物ですが、中には登攀しない品種もあるようです。葉鞘と幹に刺があり、葉にも引っかけるためのものがあるらしく、全植物中最も幹が長くなり、測定された最長は175mもあったそうです。実際は200m以上くらいに伸びるのではないかというのが専門家の見解だそうです。高級家具の材料としても有名で、国内でも昔から利用されてきたようです。籐属には400種類近くもの品種があり、どの品種の幹が最長なのか不明ですが、この品種が今のところ知られている品種の中では最長みたいです。家具用の素材としても利用価値が高く、原産地では乱獲による減少が続いているようです。
 籐属はあまりにも品種が多く、大部分は未知のままと思われます。ヤシ科中最多であり、今後さらに長い品種が見つかるかもしれません。

バミューダサバル

2021-10-06 10:36:09 | 日記



ヤシ科 サバル属
原産地 バミューダ諸島
幹の高さ  約10m
幹の太さ  約50cm
掌状葉の長さ  約2m
葉柄の長さ  約2m
耐寒温度  約-7℃
耐乾性 強い
耐塩性 強い
成長速度  遅い
適地 日当たりの良い場所
サイズ 大型

サバル属の品種としては最も葉姿が美しいそうで、耐寒性も強いので価値は高い。生育は遅いということで、サバル属の品種はすべて幹が立ち上がらない頃から開花が始まるので、花梗が伸びてきたら元から切断して養分の流出を止めるのが効果的と思われます。

メキシコサバル

2021-10-03 20:40:31 | 日記


ヤシ科 サバル属
原産地 メキシコ
幹の高さ  約10m
幹の太さ  約50cm
掌状葉の長さ  約2m
葉柄の長さ  約2m
耐寒温度  約-8℃
耐乾性 強い
耐塩性 中間
成長速度  遅い
適地 日当たりの良い場所
サイズ 大型

古い記述によると、この品種とテキサスサバルは別種として扱われていますが、その後メキシコサバルに統合されたようです。自生地はメキシコとテキサス州にまたがっており、テキサスに自生している品種をテキサスサバルとして扱っても間違いではないと思われるのですが、別種として扱うほどの違いはないということから同一の品種へと統合されたのではないかと思われます。
サバル属の品種の中でもかなり耐寒性は強いみたいで、ある程度の大きさにまで生育すれば、関東以西では露地植えで防寒なしで問題なく生育すると期待できます。
欠点は、高木になっても、枯れ葉が脱落しにくいということで、剪定が必要です。

カササバル

2021-10-03 20:27:20 | 日記


ヤシ科 サバル属
原産地 ヒスパニオラ
幹の高さ  約10m
幹の太さ  約70cm
掌状葉の長さ  約2m
葉柄の長さ  約2m
耐寒温度  約-5℃
耐乾性 強い
耐塩性 中間
成長速度  遅い
適地 日当たりの良い場所
サイズ 大型

オニサバルに酷似しているらしいですが、こっちのほうがやや葉が大きめで、幹の太さはやや細めだということです。高木になると枯葉は自然に脱落するようになり、葉柄基部の幹への接着部は、Λ状に裂けて幹に抱きつくような恰好になっています。カササバルという和名の由来ですが、この品種の以前の学名はサバル ウンブラクリフェラで、これは傘を意味するラテン語なので、この名が付いたということのようです。