*** june typhoon tokyo ***

國學院久我山 vs 創価 @神宮【西東京大会】

 

 28年ぶり3回目の夏、國學院久我山が強豪を打ち破り、激戦の西東京大会を制す。

 前評判では優勝候補に目されていた第1シードの東海大菅生を準決勝で下した國學院久我山が、ノーシードながらコールド勝ちの連続で勝ち上がってきた創価を接戦の末に破り、28年ぶり3回目の夏の甲子園の切符を手に入れた。近5年で優勝、準優勝各1回の早稲田実業、優勝1回、3年連続準優勝の東海大菅生を打ち破っての戴冠だけに、非常に意義のあるものとなった。

 國學院久我山は創価のエース・古川の立ち上がりを攻め、初回に二死から右安で出塁した神山が二盗に成功し、4番宮崎がライト前タイムリーで先制。2回に四球で歩いた坂口を送った後、伊藤がヒットで続いて一死1・3塁とすると、青木がセーフティスクイズを決めて、序盤で2点をリードした。

 これに対し、創価は4回、4番中山がセンター前ヒットで口火を切ると、松田の犠打の後に古川が絶妙なバントヒットを決めて、一死1・3塁に。古林がしっかりとスクイズを成功させ、2回の國學院久我山と同じような形で1点を返す。

 立ち直りを見せつつある創価の先発・古川の意気に応えるべく、6回表の二死1・3塁のピンチを凌いだ創価は、先頭の中山が初球をレフトスタンドへ叩き込む同点アーチを放つ。以降、互いにランナーを出しながらも抑えるという緊迫した展開が続いていく。

 その均衡を破ったのは國學院久我山。9回、やや疲れを見せて制球が乱れた古川の連続四球で無死1・2塁とすると、続く西川はバントで走者を送れなかったが、岡田のセンター前タイムリーで勝ち越し。一死後、1・2塁から宮崎のセンターへのタイムリーでこの回2点を挙げる。なおもチャンスが続き、高下に四球で満塁、坂口に2ボールナッシングとなったところで、創価は古川から森畑へスイッチ。カウントが3ボール2ストライクまでになったが、坂口を右飛に打ち取って何とか後続を断ち、最終回に望みを繋ぐ。

 9回裏、國學院久我山の先発・高下もだいぶ息が上がっていたが、杉田、谷藤と抑えて二死。創価の大野は最後の打者にならないという気迫でセンター前へクリーンヒット。続く島本が四球を選んで二死1・2塁とし、長打が出れば同点という場面に。高下の疲労も明らかとなり、継投も考えられるところだったが、宮原をセンターフライに打ち取り、ゲームセット。息詰まる好試合は、國學院久我山に軍配が上がった。

 國學院久我山は強烈な個の持ち主がいる訳ではないが、高いレヴェルでまとまっているチームという印象。早稲田実、東海大菅生と甲子園常連校を破った勢いで、全国でも結果を出してもらいたい。惜しくも準優勝の創価は、シュアな打撃が光った。9回は結果論になるが、継投した長身の右腕・森畑が良かっただけに、もう一つ早いタイミングでリリーフしていたら、結果も異なったかもしれない。

◇◇◇

【第101回全国高等学校野球選手権大会 西東京大会 決勝】

2019年7月28日(日) 10:03試合開始 12:25終了 明治神宮野球場
入場者数 21,000人
球審 松田 / 塁審 村松、鈴木、滝沢 / 線審(左)宮田 (右)松本

久我山 110 000 002 4
創 価 000 101 000 2

≪バッテリー≫
(久):高下ー宮崎
(創):古川、森畑ー杉田

勝:(久)高下
敗:(創)古川

本塁打:
(創)中山(6回ソロ)

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