いやー、優勝しました。そして、この目で、その瞬間を見届けました。
浦和レッドダイヤモンズ、2006年リーグ優勝、おめでとう!!!
もー、浦和三園駅からスタジアムの間を歩いているときから、ウルウルきてました。14年間、いろいろなことがあったからねー。
今から思えば、開幕当初の怒涛の連敗(3シーズン連続最下位)も、屈辱のJ2落ちも、大事な1ステップだったと思える。ああいった悲しい出来事が、サポータのクラブへの愛情を強固にしたんだよな。
起きてしまった事柄の良し悪しは、将来が決める。大事なのは、続けること。
ところで、
西武の松坂くんが、60億円、阪神の井川くんが30億円という高額で落札されたため、野球界では、ポスティング制度の見直しを求める声が高まっているようです。
しかし、お金を払うアメリカ側が文句を言うならともかく、日本球界がケチつけるのは、どういう了見なんだろう。
良い選手が海外へ流出するから?しょうがないじゃん、プロなんだし。
それに、なにもタダで持っていきましょう、っていうのではなく、ちゃんとお金を払ってくれるのだから、じゃあ、今度はそのお金で、アメリカの有望な選手を連れてくればいいじゃん。
もしくは、将来、チームを背負って立つ、選手を育てるための育成費に使えばいい。
それをスタジアムの改装とか、あさっての方向に遣うから、おかしくなるんだよ。60億だぞ、60億!
野球に限らず、どんなスポーツ選手にも選手寿命はあるし、怪我もするし、移籍もする。その都度大騒ぎしていたら、プロ球団なんて運営できない。
大事なのは、いかに、ファンから愛されるクラブになるか、という一点だと思う。
選手は、一過性だけど、クラブは半永久的に続く存在だから、選手ではなくクラブに愛着をもってもらわなくてはいけない。
浦和の場合、4年前に小野シンジがオランダへ移籍したけど、それによって客足が鈍ったなんてことは一切ない。
もしかしてら、来年、鈴木啓太も闘莉王も海外へ行ってしまうかもしれないけど、さいたまスタジアムは、真っ赤であり続けるでしょうね。
もちろん、彼らの穴を埋める選手を手当てできず、成績がジリ貧になったら、ファンは離れていくかもしれないけど、それは、選手が移籍したからではなく、穴を埋められなかったフロントの責任。
それでも、コアなサポータは残ると思う。
だって、成績が下がったから、好きな選手がいなくなったから、なんて理由で、クラブを愛することをやめる、なんてありえない。
成績は上下するものだし、好きな選手も変わるけど、愛したクラブは変えられない。それは、実の親や、出身地を変えられないと同じで、限りなく運命に近い、魂レベルでのコミットメントだから。
よく、
「巨人ファンでしたが、江川問題以来、アンチ巨人です」
なんて言う人がいるけど、そんな程度で愛するクラブを変えることができるのだろうか?
その人は、単なるファンであって、サポータではない(だから、ファンだって言ってるだろ)。
支持政党と違って、球団が間違えているから、とか、自分の考えと合わないからといった理由で、好きなクラブを変えたり、ライバルチームを応援したりはできない。
だから、最下位続きのときも、J2時代も、レッズサポは、応援を続けた。それは、アツいとか、そういう問題じゃなくて、サポータにとってクラブは自分自身だから、うまくいかないからって、投げ出すわけにはいかない。
『We are Reds』
って、つまり、そういう意味だから。