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A Running Stone Gather no moss

タイトル変えました。iSaonのブログです。

石垣は今日も雨だった - 海とサンゴと泡盛と、ときどきフルマラソン その1

2013-02-13 17:48:03 | ランニング全般
先月末に、石垣島へ行ってきました(微妙に時間が経っています)。

今回もまたマラソン、第11回石垣島マラソンです。昨年、クラブの何人かが参加して楽しかったというので、今年はのこのこついていくことにしました。

南の島の大会では、何といっても12月の那覇マラソンが有名だけど、これは、つくばマラソンの翌週なのでパス。石垣島も、東京マラソンを考えると、ちょっと苦しいところですが、幸い今年も東京マラソンには落選したので、なんの憂いもなく、石垣島へ参戦できました。

石垣島は初めてです。宿泊先は、仲間のS女史が定宿にしている民宿。素泊まり一泊3,000円という(本土では)破格の金額で3泊ほどさせていただくことになりました。

しかし、この民宿が濃ゆかった。着いたその日からきつい洗礼を浴びることになりました。

その民宿はサンゴ礁で有名な白保海岸の近くにあり、一階が食堂と商店で、二階が民宿になっています。

鉄製の階段を上って、ベランダのようなところから家に入ると、そこはかなり広めの居間です。炬燵があって、食堂テーブルがあって、食堂テーブルの上には、お徳用のアース蚊取り線香の缶が無造作におかれ、テレビの横には、裸電球が煌々とともる水槽の中に、4羽のひよ子(!)が無邪気にえさをついばんでいます。

そしてその横には、鎌首をもたげたハブ!(えっ!!)と思ったら、なんだ、ハブを模した紙細工じゃん。

「びっくりしました、ハブかと思いました」

と、炬燵に寝転がっている先客らしき男性に言うと。

「あー、それね、それはオモチャですよ。本物は、ほら、あっち」

と部屋のすみを指差すではありませんか。

再びギョっとしてそちらに目をやると(忙しい)、あ、いました。ガラス瓶の中でとぐろを巻いているハブ君が。なるほどハブ酒だったのね。

ここでようやく気を取り直し、お互いに軽く挨拶(ハブとではなく)。そして再度、居間を見渡してみます。

うーん、なんなんでしょう、ここは。どう好意的にみても自分の親戚の家か、もしくは誰かの親戚の家にしか見えません。

特に散らかっていたり、極端に不衛生ではないのだけれど、そこには、その家の住人以外の人間を迎え入れるという(商業宿泊施設としては不可欠の)発想というか、配慮のようなものが致命的に欠落しているのです。

誰かに良く見られたいという気持ちはおろか、誰もが持っているであろう、自分の気持ちをアゲるためのちょっとした工夫みたいなものも皆無です。

とりあえず荷物を自分の部屋へ運び、午前中からシュノーケルの予定を入れていたので、一階に下りていきました。すると、レジにいた無駄に人懐っこそうなオジサンが、

「あ、サンダル持ってます?」

と尋ねるので、いいえ、と答えると、

「じゃ、今用意しますね」

と言って、いきなり自分が履いていた(かなりくたびれた)サンダルを脱いで、僕に差し出してくれました。

脱ぎ捨てられたサンダルと、オジサンの顔を一秒ずつ交互に眺めた結果、ようやく僕が理解できたのは、これは、ウケを狙った冗談などではなく、素朴で荒削りな彼の好意(らしい)ということでした。

未開の部族に酒をすすめられた新米の探検家のような気分で、僕はサンダルに素足を滑り込ませました。そのレジにいたオジサンは、実は店の従業員ではなく、僕らと同じ宿泊客だった、という事実を知るのはもう少し後の話です。

到着してからまだ30分も経ってません。とりあえず、海へ行ってきます(つづく、たぶん)。

3年後のダイエット報告会

2012-12-12 15:21:31 | ランニング全般
先日、前の会社の同僚達とささやかな忘年会を行いました。

いまから3年ほど前、前の会社は今の会社に買収され、僕らはは虎ノ門から青山へと引っ越してきたわけですが、新しい会社の雰囲気や仕事の進め方に馴染めず、ストレスのたまる日々でした。

そんななか、誰が言い出したのか、これではいけないと、仲間内でダイエットがちょっとしたブームになりました。走り始める者、ジムに通い出す者、食事制限でカロリーをコントロール人、ビリー・ブート・キャンプ、置き換えダイエット。様々な方法でみんなが自分の体重減らしに精を上げました。

会社を移ったばかりで、部署全体が宙ぶらりんな状態にあったので、みな時間だけは潤沢にありました。そしてその結果、個人差はあるものの、彼らのほとんどはダイエットに成功し、それなりに引き締まった(当社比)ボディを手に入れたのです。

かく言う僕も、当時話題になっていた、レコーディングダイエットなるものに手を染め、ジムに通い出し、ランニングにのめりこみ、半年間で12キロ超を減量することができました。

僕は一足先に別部署に移り、他のメンバーも転職したり、自宅勤務に切り替えたりして、みんなが顔を合わせる機会も減りました。

そして3年後、久しぶりに僕らは集いました。

かなりの人が3年前の体型に逆戻りしていました。あるものは、体重が100kgの大台を超え、膝痛に悩まされていました。またあるものは、住宅ローンの借り換えで団体生命保険に加入するため、健康診断を受けたものの、血圧、中性脂肪、肝臓機能、コレステロール値の全てで基準値を上回り、借り換えを拒否されてしまいました。

原因は仕事です。新しい会社や部署に移って仕事量が急激に増え、ジムに通う時間がなくなったり、ストレスから食事制限を辞めてしまった人が多かったのです。

以前よりも太った人が多い。ダイエットの意味がなかったばかりか、しなかった方が却ってよかったんじゃないかと思うひとばかり。

結局、食事制限はダメだね。摂取カロリーを控えるよりも、消費カロリーを増やす方が、遥かに効果的みたいです。

また、同じ消費カロリーを増やすにしても、ジム通いはあまりオススメできない。ジムのプールも、ちゃんと通えば効果てきめんだけど、いかんせん時間がかかるし、お金もかかる。生活環境の変化に影響を受けやすい。

自転車もイマイチ。運動負荷が少ない分、長い時間走らなくてはならないし、天候にも左右されやすく、意外にお金もかかる。

そう考えると、ランニングってダイエットに最適なスポーツだと思う。お金はかからないし(海外レースとかしなければ)、時間もそれほどかからない。雨でも風でも走れるし、場所だって選ばない。

現に、ダイエット後の体重をキープできていたのは、ほとんどがランナーでした。

しかもみんな、食事制限なんてしていない。食べたいだけ食べて、飲みたいだけ飲んでも、たくさん走れば、すべてチャラ。

走るのってすばらしい。ノンアルコールビールを恨めしそうにすする仲間達を尻目に、思う存分、燗酒を堪能した私は、今日はバッチリ二日酔い。そしてこの酒を抜き切るためにもまた、今夜も走るのであった。

つくばマラソンを走ってきました

2012-11-27 17:49:26 | ランニング全般
今年もつくばマラソンを走ってきました。

結果は、昨年の1分少々上回る3時間24分。前回のフルが4月の霞ヶ浦で、このときのタイムが3時間25分だったので、自己ベストを更新したことは間違いないのですが、自分では納得できていません。

霞ヶ浦にくらべて、つくばはコースもフラットだし、気温も涼しいので、同じ力量で望んでも、2分以上は縮まってもよいはず。しかも、この日に備えて1週間禁酒したし、体調もバッチリだっただけに、実際には4月時点より力量的には落ちているということになります。

前半飛ばし過ぎたとか、一週間前に走った上尾シティマラソンの疲れが残っていたとか、敗因はいくらでも考えられるけど、結局、年取ったってことかな、ま、自分の限界に近付きつつあるのもたしかなんでしょう。

これまで一本調子でタイムを縮めてきたので、いよいよこの日が来たか、という感じですが、さて、これからどうするか。

衰えたとはいえ、練習のクオリティを工夫すれば、まだまだタイムを縮められる可能性はあります。むしろ、限界が見えつつある今からが本当の挑戦なのかもしれないしね。

でも、その一方で、もうそろそろタイムばかりを追いかけるのではなく、走ることを楽しみながら、レースに出たいな、という気持ちもあります。

そもそも、3年前に本格的に走り始めた時点では、40代で4時間を切る、というのが目標だったのだから、なにもいまの状況は望外の上出来なので、そんなに欲張ってもしょうがないだろ、とも思う。

しかし、そういう走り方は、別にもっと歳をとってからでもいいわけで、とりあえず体力と気力が続く限りは、ギリギリのチャレンジを続けるべきではないか。考えれば考えるほど、わからなくなってきた。

それにしても、マラソンは不思議です。だって苦しいもん。一昨日だって、折り返しを過ぎたあたりから息が上がって、残り5kmは本当に死にそうなくらい辛かった。前回の霞ヶ浦もそうだし、一月の勝田も、去年のつくば(しかし、茨城県ばっかだな)も同じように辛かった。

レースに申し込んだ自分を呪ったし、もう金輪際フルマラソンを真剣に走るのはよそうと誓いました。

なのに、筋肉痛が収まるころになると、また性懲りもなく、もう次のレースのことを考えていて、しっかり申し込んで、また走って、後悔する。学習効果がまるでない。

次のレースは、1月末の石垣島です。これはフルだけど、参加者2千人程度のこじんまりとした大会なので、とりあえずこのレースは、のんびり風景を楽しみながら走ろうかな、と思っています。

体でおぼえていこう

2011-12-06 19:10:47 | ランニング全般
すっかり、報告が遅れてしまいましたが、つくばマラソン、無事完走しました。

タイムは、ネットで3時間26分、グロスでも3時間27分。なんと、今シーズンの目標である3時間半を切ることができました。

11月3日の群馬県民マラソンと、その次の週の多摩川30km走で、いずれも昨年とほぼ同等のタイムしかでなかったので、正直、つくばでこのタイムが出せるとは思っていませんでした。

今年は、震災後に膝を痛めて、4カ月もまともな練習ができなかったし、そのせいか、夏場の走りこみも体が重く、どうやら、年齢との戦いが始まったのかな、とも思いました。
走れなかった時には、ロードバイクに乗ったり、プールで泳いだりして、なんとか体力が落ちないように努めていました。

当初は、もしかして、このまま膝が回復しなかったら、もしくは、復帰後も思うようにマラソンのタイムが伸びなかったら、トライアスロンへ行くのも悪くないな、と思っていたのですが、やはり、自分は走るのが好きなようで、自転車にも、水泳にも、イマイチのめり込めませんでした。

当日は曇りで、気温も低く、ほとんど無風のマラソンにはうってつけの気象条件。しかも、つくばのコースは平坦で、比較的道幅も広いので、あまりひどい渋滞はありません。

数日前から酒を抜き、毎食パスタを食べるカーボローディングを実施したのも、良かったのだと思う。少なくとも、エネルギー切れにはならなかったからね。

しかし、考えてみれば、今年は、11月3日に湘南国際マラソン、10月に大阪国際マラソンを予定していたので、大阪に当選して、湘南のエントリー開始日を忘れるという大失態を犯さなければ、つくばに出場することはなかったんだよね。

湘南も、大阪も、レース当日は気温が高かったし、あの時点では、まだ走力がついていなかったから、これだけのタイムは期待できなかったと思う。

結果的には、これで良しとしましょう。

自分の粗忽さも、運の悪さも帳消しにできるくらい、僕には嬉しいタイムでした。

いつも思うのだけれど、勝因は、敗因にくらべて地味です。一言で言えば『諦めずに頑張ったから』。これに尽きる。

これに比べて敗因は、やれ、給水に失敗しただの、走り込みが足りないだの、ウエアが暑かっただの、いろんなことが考えられます。

でも、すべての敗因を埋めたからと言って、目的の結果がでるとは限らない。このへんが難しいところなんだけど、勝つためには、何らかのプラスアルファが必要で、そのプラスアルファは『諦めずに頑張る』という、身も蓋もない根性論みたいな、説教臭い話になっちゃう。

それができりゃあ苦労はしない。じゃ、なんて諦めずに頑張ることができたのか、と聞かれると、それは、ずっと諦めずに頑張ってきたから、としか答えようがない。

たぶん、生きて行く上で大切なことというのは、言葉にすると、無茶苦茶陳腐なんでしょう。でも、そのくそ面白くもない教訓をリアルなこととして感じることができるかどうかが大事なんだと思います。

とりあえず、今の僕は、それをリアルに感じることができます。でも、本当は体験なんかしなくても、その陳腐な言葉を糧にできれればそれに越したことはない。

要するに、体で覚えないと理解できないタイプの人間なんですね。

それに、僕はすべてのことに対して、諦めずに頑張れるわけではありません。というか、いまのところ唯一ランニングに対してのみ、諦めずに頑張れているだけです。

ランニング以外のありとあらゆることを、僕はいとも簡単に諦めて、怠けているし、どちらかと言うと、そういう自分のほうが自分らしいと思います。

ま、少しづつ、そういうところを直せていけたらいいんだけど。体で覚えていくしかないか。

涙の三都物語

2011-12-02 16:39:42 | ランニング全般
今年は、ホノルルに行きません。理由はいろいろあるけれど、一番は、国内に魅力的な大会が数多く新設されたからです。

大阪、神戸、京都。関西の三大都市が軒並み今年から市民大会型のフルマラソンをスタートします。

東京マラソンの盛況ぶりをみて、刺激されたのでしょうが、何も三都市が揃って同じ時期に始めなくてもね、とは思うものの、大きな大会が増えるのは、大歓迎。乗らない手はありませんって。

これらの他に、去年出場した東京マラソンと湘南国際マラソンを加えれば、計5大会。財政的にも体力的にもホノルルマラソンまで回りません。

もちろん、湘南国際以外はすべて抽選になるので、5大会すべてに出場することはまずないだろうけど、1つや2つは当たるでしょうから、今年のホノルルは早々に回避を決定したのです。

で、まずは大阪マラソン(10月)の抽選。みごと落選。倍率は5倍ちょっとでした。ま、しょうがないですね。

して、神戸マラソンですが、よくよく考えたら、湘南国際と2週間しか間があいていない。湘南は、前回大会(今年1月)に出場して自己ベストを記録したレースだから、はずせない。泣く泣く神戸は見送ることにしました。

湘南国際は、人気レースにも関わらず、抽選方式ではなく、先着順です。運はなくても、時間と根性さえあれば、出場の道が開けるのであります。

もちろん、時間と根性はありました。しかし、記憶力がなかった。申し込み開始日が日曜日。僕は日曜日にはめったにPCを開かないので、ものの見事に開始日を忘れてました。

翌日、会社へ行って、仲間からのメールを見て唖然。なんたる失態でしょう。これで湘南もシオシオのパー。

東京マラソンは、抽選方式で、昨年の倍率は約9倍、ことしはゆうに10倍の大台に乗るだろうと言われていました。

実際、その通りになったのですが、こっちには秘策があったのです。

今年から、東京マラソンには、「東京ONEクラブ」という組織が出来て、ここに年会費4000円を払って、プレミアム会員になると、一般受け付けが始まる前に、先行受付に参加することができるのです。

先行受付の枠は2000人、ここに約1万人の応募があり、倍率は約5倍になりました。
しかし、この先行受付と同時期に、もうひとつの募集があったのです。

それが「ペアエントリ」。二人ひと組になって応募し、受かる時も落ちるときも二人一緒です。ペアエントリで申し込むには、両方がプレミアム会員でなくてはいけません。

当然、単独の先行受付に比べれば倍率は落ちるはず。僕は早くからこの制度に目を付け、仲間にペアエントリを呼び掛けていました。

僕の計算では、ペアエントリの倍率は、2から3倍程度になると踏んでいたのですが、ふたを開けてみれば、なんと倍率は1.9倍!もらったようなもんです。

ネットやtwitterを見ても、このオイシイ制度に気付いている人は少なかったようで、やれ、会費を払って落選したらどうするだの、みみっちぃ意見ばかりが目に付きました。

たった数千円で当選倍率を5分の1まで下げられるのんだぜ、出場したいのなら、ぐだぐだ言ってないで、申し込めばいいのに、バカだね。

うちのクラブからは、結局2組4名がペアエントリに申し込みました。僕の相方は、これまで4年間に渡って、東京マラソンに外れ続け、さらに、3年間世田谷マラソンの抽選に漏れ続けた名うての弱運者ですが、まあ、昨年2年目にして見事当選を果たした僕の運を持ってすれば、大丈夫でしょう。

して、抽選結果は。

惨敗でした。僕らの組は落選、もう一組のほうは無事当選し、1.9倍という倍率の現実を如実に表した結果となったのです。

相方のツキの無さを甘く見ていたようです。

しかし、プレミアム会員の特典はこれだけではありません。なんと、一般受付の抽選後に、二次抽選があり、先行受付で落選した会員は、自動的にこの二次抽選に回されるのです。

二次抽選は、抽選に当選しながらも、なんらかの理由で参加費を払わずに失格となった人達の穴埋めとして行われるもので、当然、倍率は一般受付よりも高くなります。

1.9倍を勝ち抜けなかった者にとっては、かなり高いハードルです。僕はこの時点でほとんど希望を失いました。

残るは、来年3月11日に行われる『第一回京都マラソン』。実は何を隠そう、僕の一番のお目当ては、この日本最大の古都で開かれる大会だったのです。

京都といえば、あのスティーブ・ジョブスが愛してやまなかった街。亡き天才の面影を胸に、僕は春まだ浅い古都の町並みを颯爽と走るのです。

落選(泣)。

倍率3倍程度でした。これで大阪、東京、京都と、涙の三都物語が完成しました。がっくし。

しかし、そこに追い討ちをかけるように、東京マラソンの二次抽選に結果が届きました。
もちろん、落選です。

しかし、それよりも問題なのは、僕のペアエントリの相方がなんと、この二次予選で復活当選を果たしたのです。

どうやら足を引っ張っていたのはオレだったみたい。

結局、僕らのクラブでは、プレミアム登録をしていた7名中、6人までが見事当選を果たしました。

つまり、外れたのは僕だけ。

みんな、おめでとう、当日は応援に行くからね、ゴール前でビール飲んで待ってるよ。ゴールしたってあげないからね、ふん、だ。