『アメリカンドック』と言えば、ソーセージに、ホットケーキミックスの衣をまとい、油で揚げた食べ物です。
高速道路のパーキングエリアや、スーパーの売店、屋台などでおなじみのB級食品だけど、なんか最近、あまり見かけなくなったような気がしない?同じ売店・屋台系の定番である、たこ焼き(銀だこ)やヤキソバ(富士宮ヤキソバ)が表舞台を歩むのに比べると、B級食品の『負け組み』に属していると思う。
まあ、考えてみれば、ドーナッツにソーセージ突っ込んで、ケチャップかけて食べてるわけで、練り肉、小麦粉、油、砂糖、ケチャップと、低価格・高カロリーの代表格を一同に集めたような食い物だから、今の世の中で生き残っていくのは厳しいのかもしれない。
ところで、このB級食品は『アメリカンドック』と呼ばれることもあれば、『フレンチドック』と呼ばれることもある。なんでも北海道では、フレンチドックと呼ばれていて、これに砂糖をまぶして食べるのが普通らしい(オェッ)。
アメリカ人とフランス人では、結構、大きな違いだと思うが、そもそも『ドッグ』なんだから、何を言ってもはじまらない。
しかし、僕の遠い記憶では、これ、『ホットドック』と呼ばれていたと思うんだけど。
ホットドックが実は、ソーセージをパンで挟んだものだ、と知ったのは、結構大人になってから。少なくとも、中学生くらいまでは、僕の中では『ホットドック』には串が刺さっていた。本当のホットドックは、あれは『ソーセージパン』と呼んでいた。
だから、真実を知ったときには、驚愕した。騙された、とも思った。イタリア料理には『ナポリタン』がない、と知らされたときと同じくらいショックだった。
でも、今回、この記事を書くにあたって、調べてみたところ、別の事実が判明した。
米国では、『アメリカンドック』とは呼ばない。じゃあ、なんと呼ぶのかというと、これが、『コーンドック』と呼称するらしい。とうもろこしの粉を使っているから。
しかし、米国では、細長い豚肉ソーセージのことは、すべて『ドック』というらしく、焼いたり、揚げたりしてあれば、『ホット』な『ドック』だから、コーンドックのことを『ホットドック』という場合もあるんだってさ。
よかった、よかった。
実は子供の頃、母親が自宅で『ホットドック』を作ってくれたことがある。
彼女の考えとしては、ソーセージに衣をつけて揚げれば『ホットドック』。だから、迷わず、串に刺した魚肉ソーセージに、水で溶いた小麦粉を付けて、油で揚げた。
これに、ケチャップとカラシ(もちろん、和ガラシ)を付けて、我々に食べさせた。
もともと、あの甘い衣が僕は好きではなかったので、母のホットドックは、これはこれで、悪くはなかった。ただ、どうしても、ケチャップよりも、お醤油をたらしたいという誘惑に駆られた。
でも、ちょっとでもお醤油をたらしたら、それは、まごうことなき、『魚肉ソーセージの天ぷら』になってしまうので、母親の手前、ガマンした。
思えば、あの頃、ソーセージといえば、魚肉ソーセージをさしていたような気がする。
本来のソーセージは『ウィンナー』と呼んでいたし、ウィンナーの呼び名に収まりそうもない長いウィンナーを見かける機会はあまりなかった。そもそも、ソーセージがなんの肉からできているかなんて、あまり気にかけなかった。すべては形状と長短できまっていたような気がする。
だから、その後、動物系のソーセージが普通になった後でも、マクドナルドが、円形のハンバーグみたいなものを『ソーセージ』と呼んで売り出したときには、僕はずいぶんと混乱したものだ。
たぶん、あの時は誰もが、
「えっ?これがソーセージ?うそっ!」
って思ったはずだけど、魚肉ソーセージが、本当のソーセージだと信じていた人たちは、もう一度、恥をかくのがつらいので、外見上、何事もなかったような風を決め込んでいた。きっとそうだ。
高速道路のパーキングエリアや、スーパーの売店、屋台などでおなじみのB級食品だけど、なんか最近、あまり見かけなくなったような気がしない?同じ売店・屋台系の定番である、たこ焼き(銀だこ)やヤキソバ(富士宮ヤキソバ)が表舞台を歩むのに比べると、B級食品の『負け組み』に属していると思う。
まあ、考えてみれば、ドーナッツにソーセージ突っ込んで、ケチャップかけて食べてるわけで、練り肉、小麦粉、油、砂糖、ケチャップと、低価格・高カロリーの代表格を一同に集めたような食い物だから、今の世の中で生き残っていくのは厳しいのかもしれない。
ところで、このB級食品は『アメリカンドック』と呼ばれることもあれば、『フレンチドック』と呼ばれることもある。なんでも北海道では、フレンチドックと呼ばれていて、これに砂糖をまぶして食べるのが普通らしい(オェッ)。
アメリカ人とフランス人では、結構、大きな違いだと思うが、そもそも『ドッグ』なんだから、何を言ってもはじまらない。
しかし、僕の遠い記憶では、これ、『ホットドック』と呼ばれていたと思うんだけど。
ホットドックが実は、ソーセージをパンで挟んだものだ、と知ったのは、結構大人になってから。少なくとも、中学生くらいまでは、僕の中では『ホットドック』には串が刺さっていた。本当のホットドックは、あれは『ソーセージパン』と呼んでいた。
だから、真実を知ったときには、驚愕した。騙された、とも思った。イタリア料理には『ナポリタン』がない、と知らされたときと同じくらいショックだった。
でも、今回、この記事を書くにあたって、調べてみたところ、別の事実が判明した。
米国では、『アメリカンドック』とは呼ばない。じゃあ、なんと呼ぶのかというと、これが、『コーンドック』と呼称するらしい。とうもろこしの粉を使っているから。
しかし、米国では、細長い豚肉ソーセージのことは、すべて『ドック』というらしく、焼いたり、揚げたりしてあれば、『ホット』な『ドック』だから、コーンドックのことを『ホットドック』という場合もあるんだってさ。
よかった、よかった。
実は子供の頃、母親が自宅で『ホットドック』を作ってくれたことがある。
彼女の考えとしては、ソーセージに衣をつけて揚げれば『ホットドック』。だから、迷わず、串に刺した魚肉ソーセージに、水で溶いた小麦粉を付けて、油で揚げた。
これに、ケチャップとカラシ(もちろん、和ガラシ)を付けて、我々に食べさせた。
もともと、あの甘い衣が僕は好きではなかったので、母のホットドックは、これはこれで、悪くはなかった。ただ、どうしても、ケチャップよりも、お醤油をたらしたいという誘惑に駆られた。
でも、ちょっとでもお醤油をたらしたら、それは、まごうことなき、『魚肉ソーセージの天ぷら』になってしまうので、母親の手前、ガマンした。
思えば、あの頃、ソーセージといえば、魚肉ソーセージをさしていたような気がする。
本来のソーセージは『ウィンナー』と呼んでいたし、ウィンナーの呼び名に収まりそうもない長いウィンナーを見かける機会はあまりなかった。そもそも、ソーセージがなんの肉からできているかなんて、あまり気にかけなかった。すべては形状と長短できまっていたような気がする。
だから、その後、動物系のソーセージが普通になった後でも、マクドナルドが、円形のハンバーグみたいなものを『ソーセージ』と呼んで売り出したときには、僕はずいぶんと混乱したものだ。
たぶん、あの時は誰もが、
「えっ?これがソーセージ?うそっ!」
って思ったはずだけど、魚肉ソーセージが、本当のソーセージだと信じていた人たちは、もう一度、恥をかくのがつらいので、外見上、何事もなかったような風を決め込んでいた。きっとそうだ。