シネマティックかふぇ

映画の感想を中心に日々更新中。是非おくつろぎを♪

宇宙戦争

2005年06月30日 | 映画レビュー
「彼らは、すでに地球にいる」

H・G・ウェルズの古典的名作「宇宙戦争」を、スティーブン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演で映画化したSF超大作。
(注)以下は、ちょいネタバレを含みます。

相当急ピッチで製作された本作ですが、やはり準備期間を十分に設け、当初の予定通り来年の夏に公開するべきでした。天下のスピルバーグともあろうお方が、あのオチで締めてしまうとは・・・かなり引きました。突っ込みどころが満載で、観終わった後は大いに盛り上がることでしょう。サメや恐竜並みのインパクトはない。ただ、トライポッドの襲撃場面は、かなり衝撃的で恐怖感もありました。

これでいいの、スピルバーグ?ちゃんと面白いし、ハラハラドキドキの作品だけど、キャラの扱いは適当だし(ティム・ロビンスね)、親子愛を描いている割には内容はかなり薄っぺらい。これに比べたら、「インデペンデンス・デイ」の方がはるかに面白く、カタルシスも十分に味わえ、満足感もある。観客が期待していたのは、原題通り世界中で行われる宇宙人との大戦争の描写であり、地球人が一致団結して勝ち目のない戦いに挑む姿であり、そして勝利する大団円で味わえるカタルシスではないだろうか。この映画は、それらを何も満たしていない。

じゃあ、何を描いてるのか。監督が目指したのは、徹底した一人称の描写。圧倒的な宇宙人の力の前に、ただ逃げ回ることしかできない一般市民の目から見た世界。この映画の全ての出来事は、トム様とダコタ嬢の視点から描かれています。だからID4のように軍関係者の活躍が描かれることもないし、当然他国の描写もない。全てが彼らの身の回りで起こることを描き、観客はその真っ只中に投げ出されているような感覚を抱く。9.11を思い出す人もいるでしょうし、おそらく狙った演出だと思います。何だかシャマラン監督の「サイン」みたい。あれも視点はメル・ギブソン一家に限られ、外部では地球全体を巻き込む宇宙戦争が起きているという設定。視点がミニマムなので、スケール感はないんだよね。これはこれで面白いけど。一体全体何がどうなったのかは、最後までわからない。だって、トム様は一般市民なんだから。命からがら逃げ回って、あぁ助かった~ふぅ・・・そういう映画です。

恐ろしく素晴らしい恐怖演技を披露するダコタ・ファニングの前では、さすがのトム・クルーズでさえも霞みまくり。トライポッド以上にインパクトがあるのは、彼女の耳をつんざくような大絶叫です。素晴らしすぎる。音響効果が非常に良いので、ぜひ良い劇場で彼女の絶叫を楽しんできてください。

「エピソード3」(素晴らしい出来!)とともに今夏2大超大作として大いに話題になっている本作ですが、今回はルーカスに軍配が挙がりそうです。

トライポッドの描写が物凄いので、☆一つ進呈。

そうそう、ここ最近のモーガン・フリーマン(本作ではナレーション)のご活躍に感服しますです。


独断評価:★★★☆

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ダニー・ザ・ドッグ

2005年06月28日 | 映画レビュー
「守りたい」

ジェット・リー主演、リュック・ベッソン脚本のアクション映画。幼い頃から”闘う犬”として育てられたダニーが、一人の盲目の老人と出会うことで人間性を取り戻していくお話です。

まずリュック・ベッソンが脚本を書いているという時点で、この映画に対して”どうせまた駄作”という先入観を抱く人は多いと思います。ベッソンが関わった映画は、ことごとく下らない作品ばかり。映画を宣伝する上で、”あのリュック・ベッソンが!”という文句は、もはやマイナス効果となりつつあります。僕なんて、ベッソンが関わってると聞いた時点で見る気が失せることしばしば。ただ、今回は好きなジェット・リーが出てるし、なぜかモーガン・フリーマンまで出演している。これはいつものお気楽なベッソン映画ではないのかもしれない。

そんな気持ちで観てみたら・・・あれ、悪くないじゃん。しかもラストは不覚にも感動で泣けてきた(笑)アクションも、「マトリックス」のユエン・ウーピンを起用しているだけに、かなり見応えあるものになっています。ジェットの華麗なアクションは、本物の迫力だ。リアルなアクションを観たい方が十分満足できるレベルまで到達している。

だが、しかし、いくら泣かされたからと言って、この映画は傑作とは到底言えない出来であったりする。何で主人公はあんなに超強いのか?など、次々と沸いて出てくる疑問はこの際無視しましょう。ベッソン脚本に緻密な描写を求めてはなりませぬ。これはこれで良い。ジェット・リー=”闘犬”という荒唐無稽な設定を、大真面目に演出してみせちゃう面白さ。本格的なアクションと、何気にちょっと感動できてしまうお話を楽しめばいいのである。

ここ最近、モーガンは立て続けに映画に出演していますね。彼が出演している映画は、現在3本も公開中。「ミリオンダラー・ベイビー」「バットマン・ビギンズ」、そして本作。どんな映画にも何とも言えない”ほがらかな”雰囲気を醸し出すのが、この人の魅力。良い俳優さんですよね。

というわけで、意外にオススメ!?


独断評価:★★★

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新生バットマン誕生!

2005年06月20日 | 全米BOX OFFICE
≪全米BOX OFFICE 6/17~6/19≫

さて、今週はどんな作品がランクインしてるかな・・・

 1.Batman Begins 「バットマン・ビギンズ」
 2.Mr. & Mrs. Smith 「Mr.& Mrs.スミス」
 3.Madagascar 「マダガスカル」
 4.Star Wars:EpisodeⅢ Revenge of The Sith 
  「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」
 5.The Longest Yard
 6.The Adventures of Shark Boy & Lava Girl in 3-D
 7.The Perfect Man
 8.Cinderella Man 「シンデレラマン」
 9.The Sisterhood of the Traveling Pants
10.The Honeymooners


クリスチャン・ベールやマイケル・ケインなど、超豪華キャストが話題の「バットマン・ビギンズ」が、歴代シリーズ中第2位(週末3日間)の好成績で首位に!批評家受けも一般受けも良く、新たなシリーズの誕生を予感させます。これまで語られていなかったバットマン=ブルース・ウェイン自身の話を中心に語られる、見応えある作品に仕上がっています。



来週は、ご存知人気ドラマシリーズ「奥様は魔女」の映画版が拡大公開。ニコール・キッドマン、ウィル・フェレル主演。そして、何とジョージ・A・ロメロ監督のゾンビシリーズ最新作が公開されます。その名は、「Land of the Dead」!「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」、「ゾンビ」、「死霊のえじき」に続くシリーズ第4弾となります。予告編から、新たな傑作が誕生する予感!





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バットマン ビギンズ

2005年06月16日 | 映画レビュー
「-ついにシリーズは、自らの[闇]と対峙した-」

実に8年ぶりとなるバットマン・シリーズ最新作。本作は、シリーズ第5作目となります。かなりの紆余曲折を経て、ついに新生バットマンが誕生しました。監督は「メメント」のクリストファー・ノーランで、若手からベテランまで幅広く集められた今夏公開の大作では一番の豪華キャストが話題となってます。なにしろ、今までのシリーズでは考えられないような名優が顔を揃えまくり。ケイン、フリーマン、ニーソン、オールドマン、ハウアー(名優?)・・・スクリーンに登場するだけで”名作の匂い”がちらつく人たちばかり。下らない映画が出来るわけがない。

尚、宣伝では、「渡辺謙が悪役で出演!」を特に強調しているが、彼の出演時間は5分程度。過剰な期待をしてはいけないけど、物語上重要な役どころだし、存在感は大いに発揮しているので、日本人にとっては見所の一つです。

この映画は、シリーズ中でも出色の出来だと思います。前作の「バットマン&ロビン」と比べたら、数百倍は出来がいい。もう超カッコイイぞ!本作は、これまでの悪役中心の話ではなく(一応、コミック版で有名なスケアクロウが登場するが)、主人公ブルース・ウェイン個人の話を中心に語られるドラマ性豊かな作品になりました。なぜブルースは、バットマンとしてゴッサムシティを救うヒーローになったのか、なぜ生身なのに強いのか、なぜ”コウモリ”なのか。それらの疑問が解明されるバットマン誕生秘話。いわば、エピソード0。なので、シリーズを一度も観たことない人でも問題なし。むしろ、この作品からバットマンを観始めることをオススメしたい。より前4作を楽しめるようになると思います。ただし、設定が随分と修正されている為、前4作との矛盾点も多いけど。クリスチャン・ベール(「マシニスト」から超ウェイトアップ!)も言っているように、これまでの映画版の記憶は全て消し去りましょう。

アメコミ映画とは思えないほどリアルな描写を追及しているだけに、コミック調だった前作までの雰囲気はない。色彩的な華やかさはないし、ダニー・エルフマンの音楽もかからない(これはちょっとショック)。バット・モービル(最高!)の活躍も、格闘場面も、本物志向で重量感がある。新たに始まるであろうバットマン・シリーズ1作目として位置付けてもいいと思います。完全リニューアルされた新生バットマンの誕生だ。

さて、今年は更に「ファンタスティック・フォー」というド派手なアメコミ超大作が9月に控えていますが、早くも来年に期待がかかります。そう、バットマンに続いて製作が難航していたスーパーマンのシリーズ最新作「スーパーマン・リターンズ」(ブライアン・シンガー監督)が公開されます。更に「X-MEN3」(ブレット・ラトナー監督)も公開予定ですぞ。ファムケ・ヤンセンがクレジットされているということは・・・ジーン・グレイが復活する!


独断評価:★★★★☆

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生トム見たかったなぁ・・・

2005年06月15日 | 新作映画プレビュー
「宇宙戦争」のワールドプレミアが先日行われました。スティーブン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ、ダコタ・ファニングが六本木ヒルズで舞台挨拶。かなりの盛り上がりを見せた模様です。「バットマン・ビギンズ」に続き、またもや全世界初上映となった本作。これほどの話題作を日本で初お披露目するとはね。

「バットマン ビギンズ」は観に行ったけど、今回は残念ながら行けなかった・・・観たかったなぁ。宇宙人の評判は悪くないみたいですが、観るまではなるべく情報をシャットアウトしておきたい。

ちなみに本作は、当初来年公開予定の作品でした。トム・クルーズ主演の「M:I-3」(撮影開始直前!)が今夏公開予定だったのですが、監督の降板等で撮影が延期。急遽、「宇宙戦争」が前倒しで公開されることになったわけ。準備期間が短かっただけに、かなりの急ピッチで撮影されたらしい本作。早撮りで有名なスピルバーグでさえ、撮影に4ヶ月間もかかったとか。今まで彼が最も製作期間をかけたのは、見るからに撮影が難しそうな「プライベート・ライアン」の3ヶ月。それを越えてるんだから、本作がどれだけの大作かは、そんなところからも察しできますね。

「宇宙戦争」は、6月29日(水)に異例の全世界同時公開(「マトリックス・レボリューションズ」以来)となります。

スミス夫妻が全米を席捲!

2005年06月14日 | 全米BOX OFFICE
≪全米BOX OFFICE 6/10~6/12≫

さて、今週はどんな作品がランクインしてるかな・・・

 1.Mr. & Mrs. Smith 「Mr.& Mrs.スミス」
 2.Madagascar 「マダガスカル」
 3.Star Wars:EpisodeⅢ Revenge of The Sith 
  「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」
 4.The Longest Yard
 5.The Adventures of Shark Boy & Lava Girl in 3-D
 6.Cinderella Man 「シンデレラマン」
 7.The Honeymooners
 8.The Sisterhood of the Traveling Pants
 9.Monster-in-Law
10.Crush


「ボーン・アイデンティティー」のダグ・リーマン監督によるアクション大作「Mr.& Mrs.スミス」が初登場1位。主演のブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーは、ともに自己最高のオープニング成績となりました。興行不振が囁かれていた今年の全米ボックスオフィスですが、本作や「エピソード3」などでやっと活気付いてきた模様です。「Mr.& Mrs.スミス」は、12月に日本公開となります。



来週は、「バットマン ビギンズ」が拡大公開されます。これまでのアメコミ映画とは一線を画す出来に話題沸騰。新たなシリーズ誕生を予感させます。クリスチャン・ベールやマイケル・ケインなど、超豪華キャストの共演にも注目です。更に、ヒラリー・ダフ主演のロマコメ「The Perfect Man」も公開となります。






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バタフライ・エフェクト

2005年06月12日 | 映画レビュー
「きみを救うため、ぼくは何度でも過去に戻る。」

デミ・ムーアの彼氏としても有名な全米ティーンのアイドル、アシュトン・カッチャーの最新作。と言っても、全米公開したのは去年の始めなので、最新作ではないかな。自らの過去に戻る能力に目覚めた青年が、過去を変えることによって失った愛する人を取り戻そうするSFスリラーです。何度も失敗し、過去を変え続けていく男がたどり着いた結末とは・・・

タイプスリップものとは異なる捻りの効いたストーリーがユニークで、スリリングな展開に最後までハラハラドキドキ。切ないラストが印象的な秀作です。過去を修正すると、現代の状況が劇的に一変してしまうというのは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズなどでも描かれています。本作で描かれるのは、主人公の周辺に絞った小規模なものですが、恋愛要素やサスペンス要素も絡めた少々複雑だが緻密な構成。粗を探せば見つかりそうですが、そんなことも忘れるくらいストーリーの面白さに引き込まれてしまいました。実は3パターンの別エンディングがあるそうで、当初監督が想定していた結末は、かなりぶっ飛びなものだったとか。おそらくDVDに収録されるだろうから要チェックです。

ちなみに、「バタフライ・エフェクト」=バタフライ効果とは、”北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こることもある”という意味。つまり、ほんの些細な出来事が、結果として予測不能な出来事を引き起こすという、カオス理論から来ています。何気ない言動が、予想もしない結果を引き起こしてしまうなんてことはよくあることですな。

さて、まさにバタフライ効果を扱ったと思われる「サウンド・オブ・サンダー」という映画が公開予定です。タイムトラベルが可能な近未来、恐竜時代へ時間旅行をしていたある旅行客が、蝶を殺してしまう。その些細な事がきっかけに、生物の進化までもが変化してしまうというSFものです。現代は恐竜や怪獣が徘徊する世界になってしまい、エドワード・バーンズやベン・キングスレーやらが原因調査に乗り出すという面白そうな映画・・・なんですが、公開が何度も延期になってます。100億円をかけた超大作らしいですが、一体いつになったら観れるんでしょうか?

アシュトンって唇赤いよね。


独断評価:★★★★☆

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サハラ 死の砂漠を脱出せよ

2005年06月11日 | 映画レビュー
「幻の財宝。手がかりは一枚の金貨。」

クライブ・カッスラー原作のベストセラー小説「死のサハラを脱出せよ」の映画化。とにかくアクション満載の映画です。設定に強引なところもあるし、展開も早すぎるんだけど、長大な原作の映画化ゆえに仕方ないところか。かなり大味なアクション大作です。

ダーク・ピットシリーズ(本作は第11作目)の中では最も人気があって面白いとされる原作ですが、映画を観た限りではそこまでとは思わなかった。やはり映画化は難しいんだね。矢継ぎ早に繰り出されるアクションを楽しみ、劇場を後にした瞬間、全て忘れ去るような映画です。でも2時間たっぷり楽しめるんだから、こういう映画もありってことで。ただ前半が少し退屈かな。

マシューとペネロペは、本作の共演をきっかけにラブラブな仲に。先日来日した際は、おのろけぶりを嫌味なくらい見せまくっていたマシュー。彼にとっては一枚看板を背負う大役で、役者として転機のような役だったんでしょうが、いかんせん映画の出来が平凡でありました。もっと実力のある監督でシリーズ化してもらいたい気がします。

いつもおちゃらけなスティーブ・ザーンが、意外にマジな活躍するのは違和感があったなぁ。


独断評価:★★★☆

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ザ・リング2

2005年06月09日 | 映画レビュー
「また、あえるね」

日本映画「リング」のハリウッドリメイク版「ザ・リング」の続編。「リング2」のリメイクではなく、完全オリジナルストーリーとして、本家「リング」の監督である中田秀夫がメガホンを取っています。

「THE JUON/呪怨」が全米大ヒットを記録したのは、まさに快挙でした。完全に和製ホラーがハリウッドで認知されることになり、日本映画監督に観客集客力があることを証明したんだから。そんな中、今度は「リング」の中田秀夫監督がハリウッドデビューした「ザ・リング」の続編が、またまた全米ナンバー1ヒットに!こちらは批評家受けは良くなかったんだけど、観た限りではそれほど悪くはない。日本版のストーリーをなぞりすぎた前作よりは、完全オリジナルストーリーの本作の方が楽しく観ることができました。日本人が監督している割に、ハリウッド映画らしい作りでしたね。まぁ、全然怖くはないし、ちょっと”リング”の世界を逸脱してる気もしましたが(まるで「仄暗い水の底から」チック)。

最後のナオミ・ワッツのセリフにシビれました。この映画が和製ホラーではなく、純粋なハリウッドホラーであることを示唆しているだけでなく、映画全体のテーマもこのセリフに集約されているように思う。カッコイイぞ、ナオミ。この一言に、俺は☆を一つ献上したいと思います。

この映画のヒットで、中田秀夫監督は「The EYE」のハリウッドリメイク版に取り掛かることになりました。秋には「仄暗い水の底から」のリメイク版「ダーク・ウォーター」(ジェニファー・コネリー主演)も公開されるし、まだまだ日本のハリウッド進出は始まったばかりだね。


独断評価:★★★☆

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マダガスカル超ヒット!

2005年06月08日 | 全米BOX OFFICE
≪全米BOX OFFICE 6/3~6/5≫

さて、今週はどんな作品がランクインしてるかな・・・

 1.Madagascar 「マダガスカル」
 2.The Longest Yard
 3.Star Wars:EpisodeⅢ Revenge of The Sith 
  「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」
 4.Cinderella Man 「シンデレラマン」
 5.The Sisterhood of the Traveling Pants
 6.Lords of Dogtown
 7.Monster-in-Law
 8.Crush
 9.Kicking & Screaming
10.Unleashed 「ダニー・ザ・ドッグ」



「マダガスカル」と「The Longest Yard」が「スター・ウォーズ」を抜いて上位に浮上。かなり強力なヒット作となりそうです。来年のアカデミー賞最有力候補とされる「シンデレラマン」が、4位に初登場。ロン・ハワード監督、ラッセル・クロウ、レニー・ゼルウィガー共演の感動作です。4位スタートは意外。ラッセルが最近起こした不祥事が、興行成績に影響してしまったのかな。日本では9月公開です。



来週は、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの2大俳優が文字通り大激突するアクション超大作「Mr.& Mrs.スミス」が拡大公開。「ボーン・アイデンティティー」のダグ・リーマン監督作で、日本ではお正月映画の目玉として公開予定です。そして、最新の3DCG映画として話題の「The Adventures of Shark Boy & Lava Girl in 3-D」も公開。「シン・シティ」をヒットさせたばかりのロバート・ロドリゲス監督が、早くも最新作を投入してきます。






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電車男

2005年06月05日 | 映画レビュー
「美女とヲタクノの純情初恋物語」

キタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━ッ!!!!

本作は、電車内で酔っ払いにからまれた女性(エルメス)を助けたアキバ系ヲタク青年(電車男)が、2ちゃんねるの仲間たちにはげましを受けながら初めての恋を成就させた実話を基にしています。2ちゃんねるから生まれた初恋物語は、書籍化、漫画化、舞台化、ドラマ化とあらゆる方面でブームになりつつあります。この時代ならではの話だけど、その根底には誰もが共感できる普遍的な恋愛の形が描かれている。そのへんが、ブームの要因の一つなのかな。

実際の2ちゃんねるのやり取りはネットでも読めるので、気になる方は読んでみましょう。面白いです。

”2ちゃんねる”とは、日本最大の匿名掲示板群のこと。様々なトピック(スレッド)を立ち上げて、あらゆる世代の人たちがその話題について語り合う場になっています。ちなみに、うちの会社のスレッドまであったりします(笑)

ドラマ版「世界の中心で愛をさけぶ」に主演した山田孝之が電車男を演じ、「いま、会いにゆきます」の主題歌「花」を大ヒットさせたORANGE RANGEが主題歌「ラブ・パレード」を提供・・・3匹目のドジョウを狙うがごとく超特急で製作されたのが、この映画。ヒットすれば、”純愛映画3部作”とか言われそうだけど、現実的な恋愛のあり方を描いている点で、本作こそリアルな純愛映画と言えるかもしれない。

この映画、実はクランクインが4月で、公開は2ヵ月後の6月。映画を舐めてるとしか思えない超短期間製作。映画の出来はさぞかし適当なんだろう・・・と思いきや、これが良くできている。わかりやすい演出だし、ユーモアもあって笑わせてくれるし、ラストはしっかりと感動的。この監督って、かなり侮れないかも!?

ストーリーは映画的な脚色がなされていますが、しっかりポイントを押さえています。電車男役の山田孝之がミスキャストじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、終始3枚目を演じ続けていて、なかなかの好演。時々2枚目になってしまうのは、仕方ないってことで。テレビドラマ版の伊藤淳史(元チビノリダー!)は、悪くないキャスティングだと思います。伊藤美咲との身長差が気になります。

映画が終わっても席は立たないように。もう一つの「電車男」とのコラボレーションが実現しています。


独断評価:★★★★

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エピソード3 2週連続首位

2005年06月04日 | 全米BOX OFFICE
≪全米BOX OFFICE 5/27~5/30≫

さて、今週はどんな作品がランクインしてるかな・・・

 1.Star Wars:EpisodeⅢ Revenge of The Sith 
  「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」
 2.Madagascar 「マダガスカル」
 3.The Longest Yard
 4.Monster-in-Law
 5.YardKicking & Screaming
 6.Crush
 7.The Interpreter 「ザ・インタープリター」
 8.Unleashed 「ダニー・ザ・ドッグ」 
 9.Kingdom of Heaven 「キングダム・オブ・ヘブン」
10.House of Wax 「蝋人形の館」



EP3は、2週目にして3億ドル目前。全米興行収入史上1位になる可能性ありです。今週初登場した2本も、素晴らしい成績で大ヒット。「マダガスカル」は、ドリームワークスの最新CGアニメ。「The Longest Yard」は、アダム・サンドラー主演のアメフトもの。バート・レイノルズの「ロンゲスト・ヤード」のリメイクです。




EP3がどこまでヒットするのか見ものですが、来週は既に来年のアカデミー賞最有力候補と目されているロン・ハワード監督の「シンデレラ・マン」が公開。題材が「ミリオンダラー・ベイビー」と同じボクシングですが、別にオスカーを狙って同じ題材にしたわけではないでしょう。ラッセル・クロウとレニー・ゼルウィガー共演の感動作です。






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バットマン・ビギンズ ワールドプレミア

2005年06月01日 | その他
世界初お披露目となる「バットマン・ビギンズ」のワールドプレミア試写会@六本木ヒルズに行ってきました。世界に先駆けて、しかも製作されたアメリカよりも先に日本で初上映される大イベント。いかにハリウッドが、日本の映画市場に注目しているかがわかりますね。実は、過去のバットマン映画は、日本ではヒットしてなかったりするんですが(1作目以外)。

さて、ミーハーな俺は、友達と一緒に六本木ヒルズのレッドカーペット前に陣取り、彼らを待ち構えておりました。次々とやってくる芸能人たち。ジェラルド・バトラー(「オペラ座の怪人」)まで登場してビックリしているところに現れました、我らがケン・ワタナベ!カッコイイ!リーアム・ニーソンも、白いスーツでスターオーラばりばり放っておりました。モーガン・フリーマンは、「ミリオンダラー・ベイビー」の宣伝で来日中だったんでしょうね。渋かったです。紅一点のケイティ・ホームズは、トム・クルーズの新恋人。おそらく「宇宙戦争」のワールドプレミア(これまた日本で初お披露目)にもトムにくっ付いて来ることでしょう。クリスチャ・ベールは、そんな豪華共演陣の中ではちょいと薄い存在だったような気がしました。

で、映画。はっきり言って期待以上でした。シリーズ最高の出来でしょう。詳しくは後で書くつもりですけど、かなりカッコイイ出来です。”ビギンズ”というだけあり、完全に新たな”バットマン”が作り出されています。シリーズ5作目として観るよりは、新たに始まる(かもしれない)シリーズ1作目として観る方がいいと思います(前4作のファンは、かなり戸惑うかも)。実に見応えのあるドラマと、リアルで重量感のあるアクションを見せてくれます。新生バットマン映画の誕生ですな。




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