シネマティックかふぇ

映画の感想を中心に日々更新中。是非おくつろぎを♪

レジェンド・オブ・ゾロ

2006年01月22日 | 映画レビュー
「使命か、情熱か---。」




1998年に公開されたアクション・アドベンチャー大作「マスク・オブ・ゾロ」の続編。前作に引き続いてアントニオ・バンデラス、キャサリン・ゼタ・ジョーンズが主演し、監督もマーティン・キャンベルが務めています。

前作はキャサリン姐さんの出世作としても知られているけど、王道のアクション・アドベンチャー映画としてとても出来の良い佳作でした。元祖ゾロであるアンソニー・ホプキンスが、若者にヒーローとしての責務を任せるストーリーも良いし、アクション演出もなかなかのもの。ジェームズ・ホーナーのラテン系な音楽も映画にベストマッチ。全編ハラハラドキドキ楽しく観ていられる娯楽大作だったと思います。

さて、続編は10年後のお話。子供が生まれ、家庭を持つようになったゾロが、ヒーロー業と家庭の間で悩む姿が描かれます。一段と人間味が増したゾロが魅力的で、コミカルなシーンも満載。息子役の10歳の子がなかなかの演技派で、アクションも披露。ある意味、ゾロ以上に頼りになってたりして。もちろん、バンデラスは超カッコイイし、キャサリン姐さんもお強い。最強家族の誕生ですな。

ただ、前作と比べるとテンポが悪く、肝心なチャンバラシーンも迫力不足。クライマックスのスペクタクルシーンは相当な迫力があるけど、全体的に前作に劣る出来であることは否めないかな。それでも十分満足できるレベルに仕上がっているので、オススメです。

できれば3作目も製作してほしいけど、実現するかな~



独断評価:★★★★

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SAYURI

2006年01月04日 | 映画レビュー
「絢爛 無垢 毅然」




アーサー・ゴールデンのベストセラー小説「さゆり」を、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮し、「シカゴ」のロブ・マーシャル監督が映画化。一人の芸者の人生を、超豪華キャストで描いた話題作です。

何だか妙におかしな京都が描かれ、なぜか日本人キャストも英語でしゃべり、主役のさゆり役は外人のチャン・ツィイーが演じるという、風変わりな映画。しかし、ハリウッドが思い描く豪華絢爛な美しい日本は、とても華やかで見応えがあります。そして、桃井かおりとミシェール・ヨーを中心に観ると、素晴らしく楽しめる映画に早変わり。この映画の中で、最も存在感があり、最も印象深く、最も作品的価値を上げているのが、この二人でしょう。特に桃井かおり。素晴らしいです。本作のジャパン・プレミアでは、ハリウッドセレブもぶっ飛びの”チューブ”衣装で登場。さすが桃井さん。格が違うのです。そして、シルバーホークなミシェール姐さん。貫禄十分で画面を引き締めてくれています。

もはやハリウッドに日本を理解しろと言っても無駄というもの。「ラスト・サムライ」は映画として面白かったけどね。勘違い描写は笑い飛ばし、映画として面白いかを評価すべきだと思う。ただ、その点でも本作は合格点に届いていないかも。この程度の話で2時間半は長すぎだし、薄っぺらな人物描写のせいで感動もできない。ハッとするような美しい映像は、さすがに大金をかけただけはあると思うけどね。日本を描く話なのだから、せめて日本人を主役にし、日本語を使用してほしかったなぁ。日本語と英語が入り混じるセリフが飛び交うのは、観ていて不思議な感覚でした。

この映画は、日本人にとってはコメディになってしまうかも。日本を舞台にした変な映画はたくさんあるけど、本作もその仲間入りって感じでしょうか。酷くはないけどね。「ライジング・サン」を筆頭に、最近の「イントゥ・ザ・サン」まで、日本人を失笑させる映画はいっぱい。みんなで突っ込み合いながら楽しんで観た者勝ちですな。


独断評価:★★★☆

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明けましておめでとうございます!

2006年01月02日 | 映画レビュー
明けましておめでとうございます。
今年も気ままに映画レビューを書いていく所存であります。

昨年は仕事が忙しく、なかなか映画を観る機会が持てませんでしたが(それでも100本以上は鑑賞してますが)、今年は昨年以上に素敵な映画をどんどん紹介していければなと思っています。

さてさて、昨年の私的トップ10は、こんな感じ。

■ベスト10

1位 「キング・コング」
2位 「チャーリーとチョコレート工場」
3位 「バタフライ・エフェクト」
4位 「ALWAYS 三丁目の夕日」
5位 「シン・シティ」
6位 「ヒトラー ~最期の12日間~」
7位 「エターナル・サンシャイン」
8位 「セルラー」
9位 「ミリオンダラー・ベイビー」
10位 「サイドウェイ」

ってな感じかな。映画というのは、どれだけ楽しい数時間を過ごせるかという点が評価されるべきだと思います。例えば、1位の「キング・コング」は、エンターテイメントとして万人を感動させる要素が詰まっており、映画としての完成度も素晴らしいものがあります。これほどの大作は、しばらく現れないでしょう。5位の「ヒトラー」も、その並みじゃない演出力で、長尺ながら開巻から観客の目をスクリーンに釘付けにさせる力強さを持っています。10位の「サイドウェイ」は、あらゆる人が共感できるテーマを軽快に描くことで、爽やかな気分にさせてくれます。そんな素敵な作品たちに出会えた2005年でありました。今年も良い作品に出会いたいですね。

ちなみに、ワーストは・・・

■ワースト5

1位 容疑者 室井慎次
2位 戦国自衛隊1549
3位 着信アリ2
4位 宇宙戦争
5位 ステルス

時にはエンターテイメントと呼べない映画に出くわしてしまうこともしばしば。正直、鑑賞中に金返せと言いたくなることもあります。上位3本は思いっきり裏切られた作品です。特に「容疑者~」。うーん、あれはエンターテイメントと言えませぬな。あくまで私個人の感想ですけどね。

ではでは、本年もよろしくお願い致します。