シネマティックかふぇ

映画の感想を中心に日々更新中。是非おくつろぎを♪

マスク2

2005年05月31日 | 映画レビュー
「再び、世界中が大フィーバー!!」

1994年に大ヒットを記録したVFXコメディの続編です。前作は当時「エース・ベンチュラ」で売れ始めていたジム・キャリーの出世作であり、キャメロン・ディアスの初出演作でありました。10年ぶりの続編は、監督も違うし、ジムもキャメロンも出ません。そこのところ、ご注意くだされ。今回は、マスクパワーを持った子供が生まれてしまうというお話です。

前作「マスク」がなぜあそこまでヒットしたかと言えば、当時の最先端VFXのおかげだけではない。VFX以上に強烈だったジム・キャリーの顔面芸と見たこともないパフォーマンスが炸裂していたからです。あれはジムにしか演じられない、そういう役でした。だから当然、続編はジムが出なければ作る意味がないって思っていました。製作者側も、ジムなしで続編を作るのは、かなりのリスクを伴うことは承知していたと思います。

はたして、ジムのいない続編が作られてしまったわけだけど、酷評されていたほど酷い映画ではないと思います。もちろん、無名の主人公にはジム・キャリーを引き継ぐスター性が皆無だし、ストーリーはやけに飛躍しすぎているし(マスクの所有者が宇宙人って・・・)、VFXは多用しすぎだ。結局、主人公より悪役のアラン・カミングの方が目立っていたりします。ただ、家族というテーマを取り入れて、それなりにまとめているのは好感が持てました。普通に楽しめる作品に仕上がっています。

前作で大活躍した犬のマイロに続けと、本作ではオーティスが良い味を出しております。スーパーベイビーとオーティスのやり取りが一番楽しかったかな。

超人の子供って、生まれ持った潜在パワー(親父以上の)を宿しているというのがお約束ですね。孫悟飯しかり、ジョジョしかり、インクレディブルしかり。

独断評価:★★★

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ミリオンダラー・ベイビー

2005年05月27日 | 映画レビュー
「愛に、打たれる」

本年度アカデミー賞で最優秀作品賞に輝いたクリント・イーストウッド監督の傑作ドラマ。主演のヒラリー・スワンクは「ボーイズ・ドント・クライ」以来、2度目の主演女優賞をゲット。本作では、イーストウッドとともに、素晴らしすぎる演技を披露しています。

さて、この映画は一見、女版「ロッキー」のような体裁を持っているが、そんな単純なストーリーではもちろんない。物語中盤あたりに起こる衝撃的な出来事を境目に、この映画はまるで心に突き刺さるようなディープでヘヴィーなテーマを語り始める。そして心打ちのめされるラストシーンに愕然とさせられる。この語り口が至極絶妙だ。ここまで人間の心を静かに力強く描出できる人は、そうそういないと思います。イーストウッドの凄さがよくわかるよ。ある意味、非の打ち所がない完璧な映画ですな。作品賞にノミネートされた映画は全て観たけど、これが受賞するのは当然と言えば当然なのかも。

でも、これは楽しい映画ではないし、気分良く劇場を出られる映画でもない。悲しく、重く、辛い現実を、否が応でも超巨大ハンマーで叩き込んでくれる映画だ。だから、スポ根映画を観たい人や、デートで観ようと思ってる人にはオススメできません。スポ根映画なら「プライド 栄光への絆」という素晴らしい作品があるし、デート映画なら「最後の恋のはじめ方」というまさに最適な良作がありますので、そちらをご選択くださいませ。

でも、これは今年観るべき映画の1本だと言っておこうかな。

独断評価:★★★★☆

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1つ目の”宇宙戦争”が歴代新記録を樹立!

2005年05月24日 | 全米BOX OFFICE
≪全米BOX OFFICE 5/20~5/22≫

さて、今週はどんな作品がランクインしてるかな・・・

 1.Star Wars:EpisodeⅢ Revenge of The Sith 
  「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」
 2.Monster-in-Law
 3.Kicking & Screaming
 4.Crush
 5.Unleashed 「ダニー・ザ・ドッグ」
 6.Kingdom of Heaven 「キングダム・オブ・ヘブン」
 7.House of Wax 「蝋人形の館」
 8.The Interpreter 「ザ・インタープリター」 
 9.The Hitchhiker's Guide to The Galaxy 「銀河ヒッチハイク・ガイド」
10.Mindhunters


ついに登場した「スター・ウォーズ」完結編は、予想通りというか予想を超えるオープニング記録を叩き出し、歴代新記録を次々と更新。「スパイダーマン」が保持していた成績を超えてしまいました。全米では、ちょっとした社会現象にまでなっているんだとか。日本での公開は7月。首を長くして待っていましょう。今週の封切は、これ1本。さすがにこれには太刀打ちできないもんね。EP3に観客が集中してしまい、その他の作品の動員数も激減しているみたい。

EP3の勢いは次週も止まらないんでしょうが、それに敢えて挑む新作が2本。アダム・サンドラー主演の「The Longest Yard」とドリームワークスのCGアニメ「マダガスカル」だ。前者はバート・レイノルズ主演の同名映画のリメイクだそう。







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ホステージ 生ブルース登場!

2005年05月23日 | 映画レビュー
「助ける命を選べるか。」

「ホステージ」のジャパン・プレミア試写会に行ってきました。ブルース・ウィリスが「シックス・センス」以来、6年ぶりに来日。舞台挨拶を行いました。新宿歌舞伎町のシネシティに特設セットを組み、レッドカーペットにブルース兄貴が登場!カッコ良かったです。新宿区長さん、ブルース・”ウィリス”です。”ウィルス”ではありませぬ(いまだに間違える人多いですね)。


原題の「Hostage」って”ハスティッジ”という読み方なんですが、邦題は「ホステージ」・・・ブルースのアクション映画のタイトルとしては、まぁ”らしい”かな。

さて、映画は最近はやりの?交渉人を主人公にしたサスペンス・アクション映画。元ロス市警の敏腕人質交渉人であったジェフ・タリー(ブルース・ウィリス)は、現在は小さな町の警察署長。ある日、3人の若者による人質事件が発生。それと同時に、謎の男からの電話が彼の元にかかってくる。その男は、彼の妻子を人質にしたと言い、人質とある物との交換を求めてきたのだ。二つの人質事件の間に挟まれた彼は、どのように事件を解決に導いていくのか。

というベストセラー小説の映画化なだけに、プロットはとても面白く、映画も十分楽しめる作品に仕上がっていると思います。オープニングはなかなか凝っているし、それなりに大作感も出ている。が、犯人、特に主人公の妻子を誘拐する側の描き込みが足らないせいか、どうもすっきりしない感じがしました。印象的だったのは、邸宅に篭城する側の犯人の描き方。これは怖い。まさにサイコというか、キレたら何を仕出かすかわからない不気味な恐ろしさがあります。まるで、サイコ・ホラー映画な展開だ。

人質の少年が、まるで「ダイ・ハード」な行動を起こすところは思わずニヤリ。携帯電話で邸宅内部の少年と連絡を取るブルース兄貴は、”アル・パウエル巡査”ですな。

ブルース兄は、今年公開予定のはずのロバート・ロドリゲス監督作「SIN CITY」で好演しています。そして次なる作品が、来年公開予定の「ダイ・ハード4.0」(なぜ”4.0”かは不明)になると、ブルース本人が舞台挨拶で言ってました。

独断評価:★★★☆

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最悪な人生のためのガイドブック パルコ劇場にて鑑賞

2005年05月22日 | その他
パルコ劇場で「最悪な人生のためのガイドブック」という芝居を鑑賞してきました。あまり期待してはいなかったんですが、なかなかの面白さ。久々に大笑いして、気分良く劇場を出られた感じです。

この歌と踊りのあるお芝居は、川平慈英、森山未来、草刈正雄など豪華共演のコメディ。恋愛沙汰のゴタゴタで笑わせながらも、最後はちょっと人生について考えさせられるようなポジティブで素敵なお芝居です。川平の弾丸トーク、未来クンの軽やかステップ、草刈のダンディぶりもなかなか見応えあって、3時間近くの上演時間もあっという間でした。

こういう作品に出会えると、凄くハッピーな気分になるなぁ。帝国劇場で上演されるような大作も悪くはないが、むしろこのような小劇場でやる作品の方が身近なテーマを扱っているだけに、ストレートに観客の心に訴えてくるものが感じられて俺は好きですね。

芝居やミュージカルはチケット代が激高(もう少しリーズナブルにならないのか?)なので、映画と違って作品選びが慎重になります。駄作に出会うと、落胆も激しいし。大作だからといって良作とは限らないのは、映画と同じですな。

仕事さぼってセミナー参加♪

2005年05月20日 | その他
最近あまりにも仕事が暇で、試写会に行く回数も倍増してる今日この頃・・・明日は「戦国自衛隊1549」・・・

今日は会社に行かずに、「Windows Developer Day 2005」というコンファレンスに参加してまいりました。これは、最近何かと注目されているマイクロソフト社のVisualStudioについてのセミナーです。俺もVisualStudio.NetでのWebアプリケーションの開発に携わっている為、今後の開発にも役立つんじゃないかと思って参加してみました。

いやぁ、なかなかの大盛況で、会場はSEさん達で埋め尽くされておった。注目度が高いということでしょうか。朝から夕方まで様々なセッションを聴講したけど、確かに俺が今現在開発しているものとドンピシャな内容でした。こういうセミナーってチンプンカンプンな場合も多かったりするんですが、今回はほぼ全て知っている内容だったので楽しく聴いていられましたね。途中、睡魔との激闘になりましたが。

去年は、パシフィコ横浜で毎年開催されているマイクロソフト社の「Microsoft Tech・Ed」というのに参加してきました。こちらは更に凄いSE様がお集まりになる本格的なセミナーです。今年も参加したいんですが、高いんすよね、これ。10万円・・・もちろん自腹で払えるわけもなく、会社が負担してくれるんですけどね。

今日のセミナーに参加して、VisualStudio.Net2005が欲しくなっちゃった。

デンジャラス・ビューティー2

2005年05月19日 | 映画レビュー
「今度は、セレブ界がデンジャラス!」

サンドラ・ブロック主演の大ヒットコメディの続編です。前作は、男勝りで色気ゼロ、男っ気ゼロの女性FBI捜査官グレイシー・ハートが、爆破事件の潜入捜査の為にミスコンに出場するというお話。一流のスタイリストによって美人に生まれ変わった彼女が、ミスコンに出場し見事に事件を解決させるというサンドラの魅力が大爆発した痛快作でした。


続編では、すっかり有名になったグレイシーが”FBIの顔”となり、セレブ化。世界中に顔を知られてしまって潜入捜査ができなくなった彼女が、ミスコン女王の誘拐事件を担当することになります。

いやぁ、それにしてもサンドラ姐さんは、相変わらずスタイルが良い。前作でスタイル抜群であることを証明してみせた彼女は、今回はそのスタイルを活かして様々な衣装を着こなしてくれます。これはなかなかカッコイイ。パートナーとしてレジーナ・キングが登場することで、バディムービーとして見ることもできる。お約束もきっちりと守られている。つまり、最初は反発しながらも、事件を通して最後は友情で結ばれるみたいな。まぁ、とりあえず安心して見ることができる作品です。ただし、前作の面白さには到底の及ばないかな。前作は、鼻をフガフガ鳴らし、女性的な魅力が皆無の主人公が、ミスコン出場を果たすという意外性が面白かった。女性が魅力的に生まれ変わる「シーズ・オール・ザット」的な部分が受けたんだと思う。でも、今回はその面白さがない為、そこそこ面白いけど普通すぎる作品になってしまった感じです。

今後、サンドラ・ブロックの新作が続々と待機中です。現在、豪華共演のクライムドラマ「Crush」が全米公開中(批評家受け良好♪)で、更にキアヌ・リーブスとの再共演が話題の「イルマーレ」(あの韓国映画のリメイク)などが控えています。

サンドラ姐さんの代表作は、「スピード」「あなたが寝てる間に・・・」、そして「デンジャラス・ビューティー」だと思います。それぞれ、彼女の魅力が最大限に活かされた作品で、映画としても面白い。好きな女優さんだけに、これらを越える映画をもっと見せて欲しいですな。


独断評価:★★★☆

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J.Lo主演作が首位!

2005年05月16日 | 全米BOX OFFICE
≪全米BOX OFFICE 5/13~5/15≫

さて、今週はどんな作品がランクインしてるかな・・・

 1.Monster-in-Law
 2.Kicking & Screaming
 3.Unleashed 「ダニー・ザ・ドッグ」   
 4.Kingdom of Heaven 「キングダム・オブ・ヘブン」
 5.Crush
 6.House of Wax 「蝋人形の館」
 7.The Hitchhiker's Guide to The Galaxy 「銀河ヒッチハイク・ガイド」
 8.The Interpreter 「ザ・インタープリター」 
 9.xXx:State of The Union
10.Mindhunters


今週1位の「Monster-in-Law」は、ジェニファー・ロペス、ジェーン・フォンダ共演のロマンチック・コメディ。ジェニファー・ロペスはロマコメ女王として着実にキャリアを積みつつありますね。10位の「Mindhunters」はレニー・ハーリン監督のアクション・スリラーなんですが、既に米国以外ではとっくの昔に公開済みの作品だったりします。全米でやっと公開されたわけですが、散々な結果ですな。



来週は、今夏「宇宙戦争」と並んで大きな注目を集めている「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」が超拡大公開。壮大なるサーガが、ついに完結します。おそらく、これで「スター・ウォーズ」は見納めということになりそうなので、お祭り騒ぎで劇場に駆けつける人が続出しそうですね。






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炎のメモリアル

2005年05月14日 | 映画レビュー
「今日も、名もなきヒーローたちが、情熱だけで命を救う。」

ホアキン・フェニックスの代表作と言ってもいいかもしれない。一人の消防士の人生を、大迫力の火災シーンとともに、回想形式で描く感動作です。人命を救う為、命の危険を顧みずに炎の中に飛び込む消防士。家族を心配させたくないが、常に勇敢な消防士でありたいという主人公の葛藤が胸に迫る。最後は泣いてしまいました。

トラボルタがカッコイイ!彼は主役よりも、脇で光る俳優だと思います。

これは、現代版「バックドラフト」。ホアキンがウィリアム・ゴールドウィンとすれば、トラボルタはロバート・デ・ニーロだ。カート・ラッセルはいないけど。あの傑作を越えるとまでは言わないが、とても感動的で演出もしっかりした秀作だと思います。迫力満点だし音楽もいいので、ぜひ大劇場で見ることをオススメします。

それにしても、相変わらず映画会社は、ダサい邦題をお付けになる・・・まだ「炎の記憶」の方がいいかも。原題「Ladder 49」も、この映画のタイトルとしてはイマイチな気がします。訳せば、「第49はしご隊」・・・「桜坂消防隊」みたい。むしろ、単純に「Firefighters」でいいんじゃないかな。


独断評価:★★★★

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交渉人 真下正義

2005年05月13日 | 映画レビュー
「He's "back up"?」

この映画は、”スピンオフ映画”です。スピンオフというのはつまり、元となる映画の設定やキャラクターを利用して、別の作品として製作された映画のこと。「交渉人」は、「踊る大捜査線」の真下正義というキャラクターを主人公にして、新たに映画を作った作品というわけ。スピンオフは2番煎じだとか番外編だとか言われることもあるし、元となった映画を越える作品ができることは非常にまれ。

スピンオフ映画と言えば・・・
「バットマン」→「キャットウーマン」
「デアデビル」→「エレクトラ」
「ハムナプトラ」→「スコーピオン・キング」
「逃亡者」→「追跡者」
などなど。

こう見ると、やはり本家に勝るスピンオフ映画というのはなさそうですね。

なんですが、この「交渉人」はなかなか良い出来だと思います。はっきり言って、「踊る2」よりも面白い。どう見ても主役の器ではない地味な真下が、この映画の中ではとてもカッコ良く見える。ヒーローとして描かず、あくまで等身大の普通の男として描いているところがいいんでしょう。真下は、青島のようにウザイほど熱い男ではないし、派手さもないし、青島のように必死に走ったりはしない普通の男なのだ。でも、やる時はやる。そんな真下のキャラをうまく活かした脚本のおかげで、面白い作品に仕上がっています。ハリウッド大作の匂いもちらほら。

ただ、難を言えば、犯人と事件の全容の描き方が弱く、爪が甘い。これは、踊る前2作を見ても言えることだと思うけど、犯人側の視点や描写がほぼ皆無な為、事件の重大性があまり伝わってこない。ただ犯人に振り回されている人たちの印象しか残らないのだ。その点をしっかり描いてくれていれば、かなり良い作品になったと思います。期待以上の出来であることには変わらないけどね。踊るの続編というよりは、1本のパニックアクション大作として観ることをオススメします。

交渉人映画と言えば、そのものズバリ「交渉人」という傑作映画があります。人質を取って立て篭もった凄腕交渉人vs人質交渉人という設定が面白い緊迫感満点のサスペンス大作です。来月公開の「ホステージ」も、交渉人が主人公。ブルース・ウィリスが、元敏腕人質交渉人役を演じています。

さて、続いて「容疑者 室井慎次」が8月公開。「交渉人」の事件が原因で、室井管理官が逮捕されてしまうらしいです。こちらは、アクションも爆発もないドラマ性重視の作品になっていそうな感じですね。

柏木雪乃を主人公にできないかなぁ。水野美紀つながりということで、「恋人はスナイパー」のスピンオフ映画「武道家 円堂寺きなこ」でもよいぞ♪


独断評価:★★★★

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天国の王国、予想下回る

2005年05月11日 | 全米BOX OFFICE
≪全米BOX OFFICE 5/6~5/8≫

さて、今週はどんな作品がランクインしてるかな・・・

 1.Kingdom of Heaven 「キングダム・オブ・ヘブン」
 2.House of Wax 「蝋人形の館」
 3.The Hitchhiker's Guide to The Galaxy 「銀河ヒッチハイク・ガイド」   
 4.Crush
 5.The Interpreter 「ザ・インタープリター」
 6.xXx:State of The Union 
 7.The Amityville Horror
 8.Sahara 「サハラ-死の砂漠を脱出せよ-」 
 9.A Lot Like Love
10.Fever Pitch


今週からサマーシーズンの幕開けということで、超大作「キングダム・オブ・ヘブン」が満を持して公開されたのですが・・・2千万ドルというイマイチな週末成績で初登場。製作費の回収は難しそうです。「トロイ」のような娯楽アクションを求める人には受けないかもしれませんが、出来はなかなか良いと俺は思いました。2位の「蝋人形の館」は、「肉の蝋人形」のリメイク作品です。ホラー映画は、今後も続々公開予定。ちょっとしたブームなんでしょうか。「エピソード3」「宇宙戦争」が公開されるまで、夏休み映画戦線は低調のまま行きそうな予感。

サマーシーズンに入ったわりに、来週は地味目な作品ばかり公開されます。ウィル・フェレル主演のサッカー・コメディ「Kicking & Screaming」は結構面白そうですが。レニー・ハーリン監督のサウペンス・ホラー「Mindhunters」、ジェット・リー、モーガン・フリーマン共演のアクション映画「ダニー・ザ・ドッグ」は微妙な感じですね。特に「ダニー~」は、リュック・ベッソン脚本という時点でダメかなと。






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プライド/栄光への絆

2005年05月04日 | 映画レビュー
「17歳のあの日---“誇り”をかけた戦いを僕たちは一生忘れない…」

ピューリッツァー賞を受賞したH.G.ビッシンガーの実話を基にした小説「フライデー・ナイト・ライツ」を映画化した青春映画。米国映画協会とニューズウィークの2004年度映画ベスト10に選出された作品です。演技派ビリー・ボブ・ソーントンが熱演しています。

「プライド」(この邦題、思わずキムタクのドラマを思い出す・・・)は、ドキュメンタリー風の映像で、若者たちの青春時代の苦悩とアメフトへの情熱が生々しく描かれた傑作です。青春映画としてもスポーツ映画としても、かなり良い出来。個々の主要選手の描写も丁寧だし、試合の迫力も十分。ビリー・ボブ・ソーントンの緩急自在な演技が、よりこの映画を引き締まったものにしてくれています。

選手の一人ドンと、自らの過去の栄光を息子に求める父親のエピソードが非常に印象的でした。

選手のマイクを演じるのは、あの「アメリカン・ゴシック」のルーカス・ブラック。成長したな~って何だか感慨深げに観ておりました。監督のピーター・バーグは、ザ・ロック主演の「ランダウン」や「ベリー・バッド・ウェディング」の人。この2本を観る限り、正直、本作のような演出ができる人だとは思っていませんでした。今後、注目の監督ですね。

さて、アメフト映画はたくさんありますが、オススメはこのあたりかな・・・(アメフトの知識がなくても、問題なく楽しめます。)

「ルディ/涙のウイニング・ラン 」・・・超傑作!!!!
「タイタンズを忘れない」
「エニー・ギブン・サンデー」
「バーシティ・ブルース」
「リプレイスメント」

今年はアダム・サンドラー主演の「The Longest Yard」が公開予定です。本作にも出演しているバート・レイノルズ主演の同名傑作映画のリメイク版。ボブ・サップも出てます。サンドラーは「ウォーターボーイ」でもアメフトしてましたね。

「プライド」はアメフト映画の中でも、上位にランクされるであろう作品です。オススメ♪


独断評価:★★★★☆

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太めエクストリーム野郎敗れる!

2005年05月03日 | 全米BOX OFFICE
≪全米BOX OFFICE 4/29~5/1≫

さて、今週はどんな作品がランクインしてるかな・・・

 1.The Hitchhiker's Guide to The Galaxy 「銀河ヒッチハイク・ガイド」
 2.The Interpreter 「ザ・インタープリター」
 3.xXx:State of The Union   
 4.The Amityville Horror
 5.Sahara 「サハラ-死の砂漠を脱出せよ-」
 6.A Lot Like Love  
 7.カンフーハッスル
 8.Fever Pitch
 9.Robots 「ロボッツ」
10.Guess Who


今週公開の2本は期待外れの結果に終わってしまいました。高予算をかけた超大作2本「銀河ヒッチハイク・ガイド」と「トリプルX」の続編は、予想を下回る成績で初登場。特に「トリプルX」の続編は、3位スタートと酷いもの。やはり、主役交代、しかもアイス・キューブ主演というところが原因だったのでしょうか。彼はアクション大作で主役を張る器ではなかったという感じですね。好調なのが、「ザ・インタープリター」。動員も30%ほどしか落ちておらず、評価もすこぶる良い。今後の展開にも期待です。

来週は、「ロード・オブ・ザ・リング」で大ブレイクしたオーランド・ブルーム主演、「グラディエーター」のリドリー・スコット監督の歴史スペクタクル超大作「キングダム・オブ・ヘブン」が拡大公開。ボックスオフィスにドカンと1発放ってくれそうな予感。そして、ホラー映画「肉の蝋人形」のリメイク「蝋人形の館」(「House of Wax」)も公開。こちらは、パリス・ヒルトン、エリシャ・"キム"・カスバート主演の話題作です。


   



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2005年超期待作4 「ファンタスティック・フォー」

2005年05月02日 | 新作映画プレビュー


さて、期待作4作目ってことで、今回は人気アメコミを実写映画化した超大作「ファンタスティック・フォー」。予告編を見る限り、これまでのアメコミ映画を越える怒涛のアクションがテンコ盛り。アクションが少なそうな「バットマン・ビギンズ」より、カタルシスは十分味わえそう。

「バットマン」などのマーベルコミックスを代表する作品の一つである「ファンタスティック・フォー」は、全米ではかなりの人気コミックだそうです。でも、日本での知名度は皆無に等しかったりする。実は60年代に「宇宙忍者ゴームズ」(凄い邦題!)というタイトルでアニメ版が放送されていたそうです。知らないよね、全然。

宇宙探査中に謎の光線を浴びた影響で、不思議な身体能力を得た4人の活躍を描いた作品です。”ルフィ”のように体をゴムみたく伸ばせる「ミスター・ファンタスティック」、身体を透明にすることができる「インビジブル・ウーマン」(「ダーク・エンジェル」のジェシカ・アルバ)、体が炎に包まれている「ヒューマン・トーチ」(「セルラー」のクリス・エヴァンス)、そして岩石のような体に変貌した怪力の持ち主「ザ・シング」の4人。彼らが、自らの特殊能力を使用して、世界平和の為に立ち上がるというヒーローものだ。映画版では、もう一人、謎の光線を浴びた5人目が悪役となり、彼らと対決することになるみたい。

もう何年も前から映画化の企画が挙がっていたから、製作スタートするまでに結構紆余曲折があったんでしょうか。無事完成にこぎつけた感じですね。監督は、「バーバー・ショップ」や「TAXI NY」のティム・ストーリー。

「ファンタスティック・フォー」は、全米では7月8日公開、日本では9月17日公開予定です。


期待指数:★★★★
不安要素:ドラマ性をちゃんと入れてくれ。

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レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語

2005年05月01日 | 映画レビュー
「どんな不幸もふっとばせ 智恵と勇気の三姉妹物語」

全米で大ベストセラーとなった原作を、「シティ・オブ・エンジェル」のブラッド・シルバーリング監督が映画化。本年度アカデミー賞で最優秀メイクアップ賞を受賞した”世にも不幸せな”お話です。

ボードレール3姉弟妹に不幸な報せが届く。火事で両親が亡くなったというのだ。悲しみにくれる3人は、遠縁の親戚であるオラフ伯爵(ジム・キャリー)のもとに預けられることに。だが、伯爵は莫大な遺産を狙う悪党だったのだ。長女ヴァイオレットは天才発明家。長男クラウスは本の虫で読んだ本については全て暗記している。次女は何でも噛むのが大好き。そんな3人が、執拗に追いかけてくる伯爵に知恵と勇気で立ち向かう!

「グリンチ」のようなジム・キャリーの七変化を楽しむことも出来る映画ですが、とにかく映像が美しい作品です。おとぎ話のようなファンタジー作品なので、ちょっと子供向けな感じは否めませんが。3姉弟妹がとても魅力的で、次々と起こる不幸な出来事に勇敢に立ち向かう姿は痛快です。雰囲気的に物凄くティム・バートンな匂いが感じられたけど、バートンは越えられていないかな。この手のダークファンタジーは、バートンの得意とするところ。むしろ、彼が映画化して、音楽をダニー・エルフマン(本作はトーマス・ニューマン)が担当すれば、かなり注目度アップだったかもしれない。

ま、いずれにしろ全米で大ヒットしたので、続編製作もありえますな。まだまだ原作はあるみたいだしね。

メリル・ストリープがまたまた怪演しております。「クライシス・オブ・アメリカ」で恐怖の洗脳ママを演じた後が、これなのかい。一体どうしたんだ、メリル~

ちなみに、エンドクレジットで流れる紙絵風の映像は、なかなかの出来。すぐにお席を立たぬように。


独断評価:★★★☆

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