アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Alias 5-5 "Out of the Box"

2005年11月01日 | TV: Alias
今回(10/27放送)、ゴードン・ディーンとスローンが初対面。

その前に…。

レイチェルは自宅は危険で戻れないため、シドニーの家で寝泊りしていた。「迷惑じゃないかしら?」と遠慮がちなレイチェルに、シドニーは「『過渡期』にある者同士(シドニー自身も妊娠してるので)、助け合いましょう」と答える。シドニー自身、「実は自分1人でどうやって子どもを育てたら良いかわからない」という恐れを抱いている事を告白するが、レイチェルは「貴女はきっと良いお母さんになりますよ」と励ますのだった。

スローンがジャックを呼び出し、「私がAPO(スローン逮捕以来、ジャックが指揮しているCIAの秘密部署)に復帰できるよう、君から上層部に働きかけてもらえないか?私はまだまだ政府に貢献できる」と依頼する。すると、ジャックは「その代わり、ナディアの治療法を見つけるためにCIAの情報網を使わせてほしいというわけだろう?」と指摘する。「ああ、その通りだ」と答えるスローンだが、まだ他にも何かありそう…?

ジャックは「実はすでにその旨、申請しておいた。こういう手続きは数日間かかるものだが、今のところ返答はなしだ。拒否もされてないが、ある議員が反対してるらしい」と明かす。ジャックがここまでスローンに協力的なのはどうしてなのか?

スローンの前にディーンが現れる。裏組織「The Shed」が事実上の壊滅状態となった今、ディーンはスローンをCIAに送り込もうと企んでいた。ディーンの仲間(政府高官?)たちが裏から手を回したためにスローンは自由の身になっていたが、スローンをAPOに復帰させる事まではできないでいた。ディーンは「実はルイス議員っていうのが君のAPO復帰に反対していてね。でも、君なら彼女を『説得』できるだろう?」と意味ありげな笑みを浮かべる。

一方、ドイツの米陸軍基地から「Atropine ZX」という薬品が盗まれていた。APOはその犯人がレネイである事を突き止める。ディクソンによれば「ZXは重傷で意識不明の兵士の息を吹き返させる効果がある実験薬品」らしい。そう、レネイは誰かの意識を甦らせようとしているに違いない。

「つまり、北朝鮮の作戦で例の『箱』(冷凍睡眠装置)を奪ったのはレネイだという可能性がある」という結論に達したジャックはレネイから強硬手段で「箱」を奪い返すべきだと主張するが、シドニーは「あたしが直接話してみるわ」と提案する。「しかし、お前はレネイと週2回連絡を取ってるのに、これまで何も聞かされてなかったんだろう?それなのに信用できるのか!?」と指摘するジャックにシドニーは「電話じゃなく直接会ってみるのよ。彼女は仮にもヴォーンが信用して7年も一緒に仕事をしてたんだから信用できると思うわ。きっと何か事情があるのよ。レネイがこれまで何も言わなかったのは彼女が私たちを信用してないからだわ。強硬手段に出れば、彼女の不信感が正しかったと証明するだけよ」と言う。

ジャックが「彼女の気持ちなんでどうでも良い」と言うと、シドニーは「あたしもそんな事は気にしてないけど、彼女を仲間にしておいた方が得策でしょう?」と切り返す。ジャックは結局、トムを同行させるという条件でシドニーに許可を出すのだった。シドニーいわく、ジャックは過保護なんだとか…。

シドニーとトムはマルセイユにあるレネイの隠れ家に到着する。レネイはちょうど、睡眠装置の中にいた老人を覚醒させたところだった。その老人は他ならぬレネイの父ルーク・ゴーソーだった。まだレネイが幼かった頃、ルークは「プロフェット・ファイブ」(ヴォーンの父が関わっていた裏組織)との仲間割れから誘拐されたのだが、それ以来ずっと冷凍睡眠装置に閉じ込められていたらしい。「でも、私にとってはまるで昨日の事のようだ」とつぶやくルーク。

やがて、ルークの耳から血が流れ出し、発作を起こして気絶してしまう。レネイがとりあえず安定剤(気付け薬?)を注射するとルークは落ち着く。しかし、レネイはルークが冷凍睡眠装置の中で眠らされていた理由も装置の用途についても知らない。「とにかく父を出してあげようとしただけ」だという。

それと前後して、兵士たちがビルを取り囲んでいた。彼らはルークと冷凍睡眠装置を取り戻しに来たらしい。

ルークによれば、彼を冷凍睡眠させたのはアルド・デサンティスという医師だという。APO本部に控えているレイチェルが「その名前、聞いたことあります。ディーンの指示でデサンティス博士のファイルをサンフランシスコの保管施設に預けたことがあるんです」と明かす。

ディクソンとレイチェルはサンフランシスコの保管施設に赴き、大切な品を預けるふりをしてスパイ装置を保管室に入れることに成功する。それはマーシャルが開発した蜘蛛型のスキャン・ロボット「シャーロット」(『シャーロットのおくりもの』より)だった。シャーロットは外に駐車したヴァンの中から遠隔操作することができ、ファイルの収納箱を開ける必要なく、重なった複数の書類を同時にスキャンして転送することができるのである。そして無事、APOはデサンティス博士のファイルを入手した。

その頃、スローンはルイス議員にアプローチしていた。「私はお国のためなら何でもする覚悟です」とうそぶくスローンにルイス議員は「私の一存で決められるものなら、貴方は今でも刑務所にいるでしょうね」と厳しい表情だ。するとスローンは数枚の写真を見せ、「これがご自分の家の中だって事は見ればおわかりですよね?これらの写真は貴女のお嬢さんの真横に立って撮ったものです」と、彼女の自宅の防犯装置が役に立たない事を示すのだった。

デサンティス博士のファイルを片っ端から調べていたレイチェルとマーシャルがルーク・ゴーソーの脳スキャン写真を見て、冷凍睡眠装置の中にいた老人のものとは別人だということに気付く。

そう、レネイたちの目の前にいるルーク・ゴーソーは偽者なのだ。シドニーは「こうやって他人に成りすましてしまうケースは以前にもあったわ」とレネイに訴える。「嘘だと思ったら、お父さんに訊いてごらんなさい。お父さんがさらわれる直前、貴女をどこかに隠したって言ったわよね?本当のお父さんだったら、どこに隠したか知ってるはずよ」

レネイがその事を尋ねると、「ルーク」は「何バカな事を言ってるんだ!?そんな20年も前の事、覚えてるわけないだろう?」と叫ぶ。レネイが「でも、さっき、『まるで昨日の事のようだ』って言ったじゃない!?」と指摘し、父ルークに成りすました男を追い詰める。しかし、そこに軍用ヘリコプターが突っ込んできて、ルークに成りすました男を「救助」するのだった…。

レネイはシドニーに「何かあったら貴女に助けを求めるようにってヴォーンが言ってたけど、あたしは信用しなかったのよ。でも、それは間違いだったようね」と話す。

北朝鮮の病院にいる偽「ルーク」の元にディーンが現れる。「デサンティス博士、ご機嫌はいかがですか?」…そう、ルークに成りすましていたのは他ならぬデサンティス博士だったのだ。デサンティスは「女(レネイ)はCIAに協力している」と報告する。するとディーンは「そういう事なら、彼女の動きを見張るのは簡単です」と言う。

ディクソンがジャックに「ルイス議員の事務所から連絡がありました。スローン復帰の件でのフォローアップだそうです。私は知りませんでしたが、本当にそれで良いんですか?」と尋ねる。「ああ、本当だ。スローンは政府に協力する代わりにナディアの治療法を探り続ける事になる。私も協力を惜しまないつもりだ」

ディクソンが「それに、スローンがここにいれば、その行動を見張ることもできますからね」と言うと、ジャックは「それもチラっと頭をかすめたがね」とトボける。本当はそれが第一の目的なんだろうなあ。

そして、APO本部にスローンが出頭する。スローンがおめおめとディーンの手駒になるとは思えないけど、彼の本当の目的は何なのかなあ?

【今日の一言】

Tom: My mama always said, "If someone is worth shooting once, they're probably worth shooting twice."

Jack: She sounds like my kind of woman.

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