【アメリカ合衆国での初回放送 = 2008年10月14日】※第2シーズン開始。ヴィジョンの有無にはどういう意味があるのか?迷えるイーライの前に新たな道が拓ける?
☆第1シーズン第1~12話のエピガイ
☆第1シーズン第13話のエピガイ
☆歌って踊るヴィクター・ガーバーのビデオ
☆今回のあらすじ:
イーライ・ストーン弁護士は6ヶ月前の動脈瘤除去手術以来、ずっとヴィジョンを見ていない。
ここ3ヶ月は心理セラピーに通っていたが、それも間もなく終わる。そうすれば、仕事に復帰できる。
もっとも、上司のジョーダンとその娘のテイラーから見れば、エキセントリックで狂信的(?)な面がなくなったイーライはツマラナイ男になっていた。
あの頃のイーライが懐かしい。
動脈瘤騒動のおかげでテイラーとイーライの婚約が破棄になったというのに、勝手なものだ。
そんなある日、兄のネイト・ストーン医師が仕事中にヴィジョンを見る。
銀行に工事用クレーンが落下し、多くの人々がその下敷きになるというものだ。
ネイトはイーライに相談する。
動脈瘤は父からイーライに遺伝したものだったから、ネイトにも遺伝した可能性はある。
ヴィジョンのパターンもイーライ自身が経験したのと同じだ。つまり、その事故は近い将来、実際に起きるのではないか?
だとすると、それがいつで、どこの銀行なのか、突き止める必要がある。
イーライは詳細を聞き出そうとするが、ネイトはショックを隠せず、まともに話ができない状態だ。
数日後、ジョーダンが顧客のクレジット・ドーフィン銀行での会議に赴く。
ネイトが見たのとソックリな状況だ。
そして、そこに工事用クレーンが落下する。
イーライはネイトを鍼灸のチェン医師に会わせる。
イーライ自身、チェン医師と会うのは4ヶ月ぶりだった。ヴィジョンを見なくなって以来、なんとなく足が遠のいていたのだ。
イーライはその事を詫び、協力を求める。
チェン医師がネイトの額に鍼を刺すと、1度めよりも詳細なヴィジョンが展開する。
それにより、ジョーダンが会議室ではなく、階段のあたりに生き埋めになっているらしいとわかる。
ジョーダンは銀行経営者の身勝手で強欲な態度に嫌気がさし、会議を途中で飛び出していたのだ。
イーライは事故現場に急行する。
消防隊は会議室周辺の救助作業を進めていた。そこに生存者がいる可能性が最も高いからである。
イーライは「階段を調べてほしい」と懇願するが、聞き入れてもらえない。
どちらの主張が正しいにせよ、間違った場所を掘れば、建物がさらに崩れ、中でせっかく生きているはずの人たちを死なせてしまうことになりかねない。
それと前後して、セラピストが「ヴィジョン/幻覚の有無ではなく、弁護士としての仕事がきちんとできるかどうか」という観点から「問題なし」と判断し、認定書に署名してくれる。
イーライは早速、ネイトを名目上の顧客として、市を相手に訴訟を起こし、階段部分での救助活動を優先する法令を勝ち取ろうとする。
しかし、その前にテイラー・ウェザーズビー弁護士が立ちはだかる。市側の弁護を無報酬で請け負ったというのである。
自分の父の命がかかっているだけに真剣だが、イーライを信じる気にはなれないらしい。
「今のあなたは(地震を予言した時のような)自信を失ってしまってるわ。そんなあなたを誰が信じるっていうのよ?」
裁判開始後になって、イーライは「認定書に署名がないので、弁護士活動はまだ再開できない」と知らされ、あらためてセラピストのオフィスを訪れる。
そこはなんと、無人だった。
壊れた机やガラクタが埃を被っているのみだ。
実はそのオフィスはここ数ヶ月、ずっと借り手がなかったらしい。
じゃあ、イーライの3ヶ月、12回にもわたったセラピーは幻覚だったのか?
次の瞬間、無人のオフィスは馴染みのある部屋に変わる。
セラピストが机の向こうから微笑む。
あらためて考えてみると、イーライはこのセラピストの名前を知らない。
彼女は神の化身または使者だったのである。
イーライはふと気付く。
「兄か、ボクのどちらかじゃないといけないんですね?」
父はヴィジョンを持て余し、アル中になって中途半端な人生を送ってしまったが、その使命を息子が受け継がなければならないのだ。
「じゃあ、ボクを選んで下さい。兄はボクよりも真っ当な人間ですから」
結局、イーライ側は説得力のある根拠を提示できず、敗訴する。
だが、彼の最終弁論は「神の言葉を伝える者」としての自信に満ち溢れたものだった。
テイラーは再びイーライを信じる気になり、市と消防隊を説得してくれる。
その甲斐あって、ジョーダンは階段部分から救出される。
ジョーダンは救急車に運ばれながら、イーライに囁く。
「我々がどうすべきなのかわかったから、それを君に伝えに行くところだったんだよ」
ところで、ネイトは裁判の合間に脳の精密検査を受けていたが、その結果はシロだった。
動脈瘤は見つからなかったのである。
イーライは「神がネイトの動脈瘤をボクの脳に移したに違いない」と思い、自分も脳検査を受ける。
案の定、結果はクロだった。
だが、それでいいのである。
イーライは「神のメッセンジャー」としての使命を受け容れたからだ。
*今日の一言
Nate: If I end up being haunted by the other guy from Wham!...
※イーライが手術前、ジョージ・マイケルのヴィジョンを度々見たことから。George MichaelがWham!の出身だというのは有名だが、もう1人のメンバーの名前を覚えている人は少ない?
*トリヴィア
* 第1シーズンの各エピソード・タイトル(第1話の『Pilot』を除く)はGeorge Michaelの持ち歌の題名から取られていたが、彼の持ち歌に『The Path』というのはない。新展開を示唆している?
* 第1シーズン前半に出ていたTom Amandesが今回から復帰。彼は当番組の制作総指揮兼脚本担当のGreg Berlantiとは『Everwood (エバーウッド 遥かなるコロラド)』つながり。最近は『Boston Legal (ボストン・リーガル)』や『Private Practice』にもゲスト出演している。
* セラピスト役のSigourney Weaverはこれが初のネットワークTV出演らしい。
* 「Credit Dauphine」はTV番組『Alias (エイリアス 2重スパイの女)』に登場した架空の銀行で、スパイ組織「SD-6」の表の顔。主人公のSydney Bristow(Jennifer Garner)も表向きは同銀行に勤務していることになっていた。当番組にも出演しているVictor Garber(Jordan Wethersby役)が演じたJack Bristow(Sydneyの父)はCIAからSD-6に送り込まれた2重スパイだった。
☆第1シーズン第1~12話のエピガイ
☆第1シーズン第13話のエピガイ
☆歌って踊るヴィクター・ガーバーのビデオ
☆今回のあらすじ:
公式サイトより After undergoing a life-threatening operation to have his brain aneurysm removed, Eli has been free of visions for six months. However, when a crane crashes into a building trapping Jordan inside, it's surprisingly Eli's brother, Nate, who has a vision of exactly where Jordan is -- and a brain aneurysm to go with it -- leaving him and Eli dumbfounded. Eli tries to convince Taylor the search and rescue team are looking for her father in the wrong place, but she refuses to believe him, setting off a legal showdown between the two former lovers. Oscar winner Sigourney Weaver guest stars as a therapist. |
イーライ・ストーン弁護士は6ヶ月前の動脈瘤除去手術以来、ずっとヴィジョンを見ていない。
ここ3ヶ月は心理セラピーに通っていたが、それも間もなく終わる。そうすれば、仕事に復帰できる。
もっとも、上司のジョーダンとその娘のテイラーから見れば、エキセントリックで狂信的(?)な面がなくなったイーライはツマラナイ男になっていた。
あの頃のイーライが懐かしい。
動脈瘤騒動のおかげでテイラーとイーライの婚約が破棄になったというのに、勝手なものだ。
そんなある日、兄のネイト・ストーン医師が仕事中にヴィジョンを見る。
銀行に工事用クレーンが落下し、多くの人々がその下敷きになるというものだ。
ネイトはイーライに相談する。
動脈瘤は父からイーライに遺伝したものだったから、ネイトにも遺伝した可能性はある。
ヴィジョンのパターンもイーライ自身が経験したのと同じだ。つまり、その事故は近い将来、実際に起きるのではないか?
だとすると、それがいつで、どこの銀行なのか、突き止める必要がある。
イーライは詳細を聞き出そうとするが、ネイトはショックを隠せず、まともに話ができない状態だ。
数日後、ジョーダンが顧客のクレジット・ドーフィン銀行での会議に赴く。
ネイトが見たのとソックリな状況だ。
そして、そこに工事用クレーンが落下する。
イーライはネイトを鍼灸のチェン医師に会わせる。
イーライ自身、チェン医師と会うのは4ヶ月ぶりだった。ヴィジョンを見なくなって以来、なんとなく足が遠のいていたのだ。
イーライはその事を詫び、協力を求める。
チェン医師がネイトの額に鍼を刺すと、1度めよりも詳細なヴィジョンが展開する。
それにより、ジョーダンが会議室ではなく、階段のあたりに生き埋めになっているらしいとわかる。
ジョーダンは銀行経営者の身勝手で強欲な態度に嫌気がさし、会議を途中で飛び出していたのだ。
イーライは事故現場に急行する。
消防隊は会議室周辺の救助作業を進めていた。そこに生存者がいる可能性が最も高いからである。
イーライは「階段を調べてほしい」と懇願するが、聞き入れてもらえない。
どちらの主張が正しいにせよ、間違った場所を掘れば、建物がさらに崩れ、中でせっかく生きているはずの人たちを死なせてしまうことになりかねない。
それと前後して、セラピストが「ヴィジョン/幻覚の有無ではなく、弁護士としての仕事がきちんとできるかどうか」という観点から「問題なし」と判断し、認定書に署名してくれる。
イーライは早速、ネイトを名目上の顧客として、市を相手に訴訟を起こし、階段部分での救助活動を優先する法令を勝ち取ろうとする。
しかし、その前にテイラー・ウェザーズビー弁護士が立ちはだかる。市側の弁護を無報酬で請け負ったというのである。
自分の父の命がかかっているだけに真剣だが、イーライを信じる気にはなれないらしい。
「今のあなたは(地震を予言した時のような)自信を失ってしまってるわ。そんなあなたを誰が信じるっていうのよ?」
裁判開始後になって、イーライは「認定書に署名がないので、弁護士活動はまだ再開できない」と知らされ、あらためてセラピストのオフィスを訪れる。
そこはなんと、無人だった。
壊れた机やガラクタが埃を被っているのみだ。
実はそのオフィスはここ数ヶ月、ずっと借り手がなかったらしい。
じゃあ、イーライの3ヶ月、12回にもわたったセラピーは幻覚だったのか?
次の瞬間、無人のオフィスは馴染みのある部屋に変わる。
セラピストが机の向こうから微笑む。
あらためて考えてみると、イーライはこのセラピストの名前を知らない。
彼女は神の化身または使者だったのである。
イーライはふと気付く。
「兄か、ボクのどちらかじゃないといけないんですね?」
父はヴィジョンを持て余し、アル中になって中途半端な人生を送ってしまったが、その使命を息子が受け継がなければならないのだ。
「じゃあ、ボクを選んで下さい。兄はボクよりも真っ当な人間ですから」
結局、イーライ側は説得力のある根拠を提示できず、敗訴する。
だが、彼の最終弁論は「神の言葉を伝える者」としての自信に満ち溢れたものだった。
テイラーは再びイーライを信じる気になり、市と消防隊を説得してくれる。
その甲斐あって、ジョーダンは階段部分から救出される。
ジョーダンは救急車に運ばれながら、イーライに囁く。
「我々がどうすべきなのかわかったから、それを君に伝えに行くところだったんだよ」
ところで、ネイトは裁判の合間に脳の精密検査を受けていたが、その結果はシロだった。
動脈瘤は見つからなかったのである。
イーライは「神がネイトの動脈瘤をボクの脳に移したに違いない」と思い、自分も脳検査を受ける。
案の定、結果はクロだった。
だが、それでいいのである。
イーライは「神のメッセンジャー」としての使命を受け容れたからだ。
*今日の一言
Nate: If I end up being haunted by the other guy from Wham!...
※イーライが手術前、ジョージ・マイケルのヴィジョンを度々見たことから。George MichaelがWham!の出身だというのは有名だが、もう1人のメンバーの名前を覚えている人は少ない?
*トリヴィア
* 第1シーズンの各エピソード・タイトル(第1話の『Pilot』を除く)はGeorge Michaelの持ち歌の題名から取られていたが、彼の持ち歌に『The Path』というのはない。新展開を示唆している?
* 第1シーズン前半に出ていたTom Amandesが今回から復帰。彼は当番組の制作総指揮兼脚本担当のGreg Berlantiとは『Everwood (エバーウッド 遥かなるコロラド)』つながり。最近は『Boston Legal (ボストン・リーガル)』や『Private Practice』にもゲスト出演している。
* セラピスト役のSigourney Weaverはこれが初のネットワークTV出演らしい。
* 「Credit Dauphine」はTV番組『Alias (エイリアス 2重スパイの女)』に登場した架空の銀行で、スパイ組織「SD-6」の表の顔。主人公のSydney Bristow(Jennifer Garner)も表向きは同銀行に勤務していることになっていた。当番組にも出演しているVictor Garber(Jordan Wethersby役)が演じたJack Bristow(Sydneyの父)はCIAからSD-6に送り込まれた2重スパイだった。
今シーズンはKatie Holmesに加えて、Sealが登場しますね。新曲も披露するそうで、ますます楽しみです。
ゲスト陣も豊富なので楽しみです。
お役に立てて嬉しいです。
『エイリアス』日本語版では「クレディドーフィン」っていうんですね。勉強になります。実は『エイリアス』の放送開始当時(2001年秋)、同銀行のウェブサイトも立ち上げられたんですよ。もちろん、銀行サイトとしての機能は全くありませんでしたが、パスワードを入力することによってアドベンチャー・ゲームっぽいコンテンツを利用することが可能でした。