奥州糠部 九戸四門~西門の歴史~

岩手県二戸郡の歴史と風景をご紹介します。浄法寺町を支配していた浄法寺氏とその先祖畠山重忠も扱っています。

相馬氏ゆかりの神社

2006年10月06日 | 二戸市
浄法寺には妙見(北極星)を祭る三社妙見大明神という神社がある。
三社とは福島県相馬郡にある太田神社、中村神社、小高神社を指す。
これらは相馬三妙見と呼ばれ、慶長16年、相馬利胤による建立という。
相馬氏は平将門の後裔と云われ、この相馬氏は千葉の豪族である千葉介常胤の次男、師常が将門の子孫である篠田師国の養子になり、将門に所縁の深い相馬を苗字とし名乗ったようである。

蓬田文書によれば相馬利信の三男、利久は正嘉二年(西暦1258年 戊午) に陸奥国南部常慎寺駒ヶ峯移住し、その子孫は駒ヶ峯を領有したという。
蓬田村の解説は二戸の(福岡)としているが、浄法寺駒ヶ嶺のことだろう。
二戸には千葉氏系の相馬氏で後の上斗米氏、下斗米がいるが、この相馬氏は平将門の直系の相馬氏である。

別系とはいえ、相馬氏の一族である下斗米氏がゆかりの地であるこの地に、三社の妙見を分霊し、三社妙見大明神を建立したのであろう。