奥州糠部 九戸四門~西門の歴史~

岩手県二戸郡の歴史と風景をご紹介します。浄法寺町を支配していた浄法寺氏とその先祖畠山重忠も扱っています。

浄法寺名物 天台寺駄菓子

2007年03月22日 | 二戸市
家族が岩手県のアンテナショップ、いわて銀河プラザのイベントに行って来た。

このイベントは二戸市が主催で、二戸の特産品が売られている。
その中に浄法寺名物、天台寺駄菓子(かりんとう)があったので買ってきてもらった。
天台寺駄菓子は浄法寺城跡の八幡舘入り口近くにある姉帯製菓のもので、店頭を始め、天台の湯、産地直売所キッチンガーデン、なにゃーと物産センターなどで売られている。
このかりんとうは天台寺駄菓子の中でも私が一番好きなお菓子だ、お勧めなので浄法寺城跡を訪れる際には是非ご購入して欲しいと思う。



姉帯製菓

二戸のもつ・佐助豚・特産品展示販売
3月21日(水)~3月24日(土)
主催/二戸市
内容/岩手三元豚のもつ煮込みや折爪三元豚佐助の販売、二戸の特産品販売が行われます。
http://www.pref.iwate.jp/~hp0401/ev_cal/calendar/index.htm

浅沢神楽

2007年03月05日 | 郷土芸能
岩手日報の記事に八幡平(旧安代町)の浅沢神楽の事が掲載されていた。
なんでも県が中山間地域総合整備事業で、八幡平市の無形民俗文化財である浅沢神楽の伝承を目的に、演舞場を備えた伝承館を建てたようだ。
浅沢神楽の由来は、鎌倉時代に浄法寺の山伏一行が広めた神楽といい、浄法寺町駒ヶ嶺地区に伝わる駒ヶ嶺新山神楽と並ぶ歴史を誇っている。

旧二戸市も旧浄法寺町も神楽団体はどこも同じであろうが、神楽の伝承、後継者の育成は難しいようだ。
二戸市郷土芸能祭では、観客のほとんどが60過ぎの高齢者で、10代はおろか3、40代もほとんど皆無に近かった。これは観客が育っていない事を意味している。
このままでは観客はある時を境にほとんどいなくなるだろう。
舞を披露する機会も減れば、後継者になろうとする者の士気にも関わってくる。
町の活気を保つ為にも祭事にはなくてはならないものであり、伝承を後継者に継承するだけではなく、伝承地区内外に周知活動をする必要があるだろう。
二戸市の協力はもちろんのこと、カシオペアFMでのPRの徹底を図ってほしい。

岩手日報 浅沢神楽に新拠点
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20070303_10

写真は田中愛橘博士が保存に尽力を尽くした神代神楽

金田一と座敷童子

2007年03月03日 | 二戸市
二戸市金田一には座敷童子で有名な旅館、緑風荘がある。
緑風荘の中でもよく座敷童子が現れるという「槐の間」は来年の年末まで予約が埋まり、予約再開は来年の三月だ。
座敷童子は主に岩手県に伝わる精霊で、見た者には幸運が訪れるといわれ、男性が見ると出世し、女性が見ると玉の輿にのることができるという伝説がある。
その姿は、顔が赤く童形でおかっぱ頭をしていて、イタズラ好きで音を立てて遊ぶことがあるという。

緑風荘を訪れた者にホンダの創業者本田宗一郎、岩手出身の総理大臣の原敬や米内光政、作家の遠藤周作などの著名人がいる。
八戸出身の作家三浦哲郎氏は、昔、この金田一の湯田に疎開していたことから、小説「ユタとふしぎななかまたち」の舞台地になり、劇団四季のミュージカル「ユタと不思議な仲間達」の劇にもなった。

地名、金田一の読みはキンタイチであり、キンダイチではない。
だが、金田一京助で有名な金田一氏の姓の由来はこの地である。
金田一氏は南部氏の一族の四戸氏から出た一族であり、二戸市金田一を領有し苗字地として金田一(キンダイチ)を名乗った。
金田一京助氏は盛岡出身だが、そのことからこの金田一を訪れ、「なつかしき故郷の丘の石のおも我が名を刻むとはのあかしに」歌碑が建てられた。

写真
なにゃーとで買った座敷童子のストラップ。