楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

息子が緊急入院

2014-04-25 15:00:39 | タイの家族

娘のことを書いている間に、息子に緊急事態が発生しました。有機野菜の美味しいレストランを紹介している場合ではありません。まずは「うさぎ新聞」からの引用です。

(医師の指示で救急室に運ばれ、点滴を受けるF君)

4月23日午後1時ごろ、チェンマイ県サラピー郡に住む中学生のF君(13)が腹部に激痛を訴え、郡内の病院に運ばれました。F君はこの日の朝から食べ物が喉を通らず、お腹が痛いと言っていましたが、父親がこともあろうに知り合いのタイ人男性とゴルフに出かけ、車が使えなかったため、母親がバイクを運転し、高校生の娘が後部座席に乗って、F君をサンドイッチにして支えるようにしながら、3人でおよそ6キロ離れた病院に向かいました。

運び込まれたのは郡内で唯一の公立病院で、午後の診療が始まったばかりの院内は患者で溢れかえっていました。「息子が激しい痛みを訴えている」と母親が看護師に説明したにもかかわらず、2時間近くも待たされ、午後3時ごろになって痛さも限界に達したF君がもがき始めたころ、ようやく医師の診察を受けることができました。

F君を診た医師はただの腹痛ではないと判断し、すぐに救急室に移して点滴を開始すると同時に、血液検査をしました。検査の結果、白血球数が異常に高い値を示しており、38度を超える発熱もあったため、医師は消化管内に何らかの細菌が侵入して急性の炎症を起こしていると判断しました。そのため緊急入院を指示するとともに、「どうして2時間も待たせてしまったのか。こんなひどい症状のある時はすぐに救急室に連れて行かないとダメだ」と母親を注意しました。ほかの患者と同様に長時間待たざるを得なかったのは看護師の指示によるものであったことから、母親は医師の言葉を聞いて開いた口がふさがらなかったということです。(うさぎ新聞より)

息子を最初に見た看護師が病状を把握できなかったため、医師の診察までの待ち時間は2時間と長かったのですが、診察後は救急室で抗生物質などの点滴をただちに受けることができました。細菌感染による急性症状のあるときは、一刻も早く治療を開始する必要があったのです。そして間をおかずに、これも医師の指示によって入院病棟の個室に移されました。

個室の並ぶ入院病棟2階です。公立病院にたくさん個室があることはまったく想像していませんでした。しかもよく見ると、こんな立派な仏様が患者たちを見守っています。

こういうのは有難いと感じるか、ちょっとやりすぎと考えるかは微妙なところですね。タイ人はほとんどが仏教徒ですから、仏様がちかくにいらっしゃるのは患者さんの安心に繋がると思われます。

息子の入った個室は広さが30㎡くらいあって、快適なエアコンはもちろんのこと、シャワー付きの広いトイレや冷蔵庫、テレビ、それに付き添いの人が寝られる大きめのソファーも完備しています。家具は、高級私立病院にあるような立派なものではありませんが、部屋全体に清潔感があって、タイの公立病院も捨てたものではないなという感想を持ちました。あるいは、この病院が例外的なのかもしれませんが。

治療費は、タイ国籍のある息子は公的医療保険がききますのでタダ同然です。個室については1泊700バーツ(約2000円)かかります。私立病院の半分くらいでしょうか。

さて入院した息子の病名は「細菌性胃腸炎」のようです。どのような細菌が入ったのか、培養検査を実施すれば判明すると思いますが、そこまではしなかったようです。入院したのが午後3時半くらいで、治療の結果、夕方には痛みが取れて熱も36度台になりました。それでも抗生剤の点滴は3日目の朝まで続けられました。

昨日の午後です。入院からほぼ20時間以上経っています。食欲も出て来て元気を回復しました。そこで「お寺と病院とどっちがいい?」と訊いてみたら、即座に「病院の方がましだよ」という答えが返ってきました。テレビと、差し入れたノートパソコンで見られるDVD、それにiPadも持ち込んでいるので、お寺のような不自由はないということでしょうか。

結局息子は2泊して、今朝9時ごろに退院しました。やれやれです。全部で1500バーツでおつりがきました。

ところで、うさぎ新聞の記事によると、「父親がこともあろうに知り合いのタイ人男性とゴルフに出かけ・・・」と書かれているのは気になりますよね。細菌性胃腸炎というのは、菌によって、また患者の抵抗力によっては、治療が遅れると敗血症などを引き起こして重篤な事態に陥る危険もあります。だから医師は「なぜすぐに救急に運ばなかったのか」と母親を責めたのですが、そんな事態になっている息子がいるのにゴルフをしているとは、もし政治家だったら辞任ものですね。

妻から「これから病院へ連れて行く」と連絡を受けたのは、私の車に知り合いのタイ人医師(もちろん男性)を乗せてゴルフ場に向かっているときでした。この日は午前中に突然その医師から誘われ、午後からのプレーだったのです。すぐに戻ろうかと妻に言ったところ、バイクで連れて行くから大丈夫と言われ、そのままゴルフ場に行きました。

プレーの途中で何度か様子を確認しました。午後4時過ぎに妻に電話すると入院したと言われ、さすがに焦りました。あと4ホール残っていたのですが、なんとその後のホールはほとんどパーオンし、パー、バーディー、パー、ボギーで上がりました。早く終わらせようという意識が当然働きました。それがよい結果に結びついた可能性は、あるのかないのかよく分かりません。

一緒にプレーした医師を自宅へ送って病院へ向かおうとしていた午後6時過ぎ、病室の息子から電話がかかってきました。「お父さん、ぼく大丈夫だから心配しないでね。病院へ来なくても大丈夫だから。」ゴルフをしていることを知ってる息子が気を遣ったのかもしれません。母親がトイレに入っている隙に電話したようです。でも病院へ駆けつけてみると、痛々しい点滴姿でした。私が来たのをすごく喜んでくれました。

ところで、青いタオルケットを体に巻きつけている息子の上の写真です。青をオレンジ色に変えるだけで、まるでお坊さんのように見えませんか。私は病院よりもお寺の方が息子に合っていると思いますがどうでしょうか。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
たいしたことがなくよかった (ま~ちゃん)
2014-04-29 02:21:18
細菌性胃腸炎 と言われてもチンプンカンプンですが

早く帰宅できる状況でよかったですね。

写真を見る限りでは明るく元気そうで嬉しいです

細菌は空気と一緒に入るのでしょうかね~?

それとも飲食物と一緒に入るのでしょうか?

医学的な知識はまったく無いので不思議に感じます。

私の子供はもう30過ぎですがやはり学校時代には

色々病気をしたことを思い出しました。

1~2週間は慎重に、そしてお大事に・・・・・・


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ま~ちゃんさんへ (うさぎ)
2014-04-29 11:23:04
コメントありがとうございます。
息子はすっかり回復してますが、まだゴルフはさぼってます。とにかく暑いですから。連日40度超えです。

細菌性胃腸炎は、飲食物から感染します。タイでは水や氷にも細菌が含まれていることがあるので要注意です。でも普通はエビの刺身などのナマもの、貝類やナマ焼けの肉などから感染することが多いようです。抗生物質で治療しますが、結構怖い病気らしいです。ビールは、氷を入れなければ100%大丈夫でしょう。
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