楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

今年は「コムローイ祭り」がないらしい!?

2015-10-11 21:23:34 | タイの暮らし

チェンマイの「コムローイ祭り」というのは、毎年11月のロイクラトンのころ、メジョー大学の近くの寺院で夜に催される宗教行事です。イベントの最後に、参加者全員が何千という小さな熱気球(コムローイ)を一斉に夜空に向かって上げるのです。写真では到底表現できない幻想的な時間を味わえます。

ところが、今年はどうもこの伝統ある祭りが行われないらしいのです。

「えっ?そんな馬鹿な。私は日本から11月25日のお祭りに参加する予定で、旅行会社にお金も払った。」という方もいらっしゃることでしょう。今年11月25日に開催されるのは、前からある地元のコムローイ祭り、いわゆる「イーペン・サンサーイ」ではなく、外国人観光客向けに近年特別に開かれるようになったコムローイ上げのイベント、「イーペン・ランナー・インターナショナル」です。会場は同じですが、毎年日程がずれており、地元の祭りは無料(一人100バーツの寄付は必要)、インターナショナルの祭りの方は参加費が100ドル!だったと思います。

私自身は日本からチェンマイに移住した2012年に初めて地元の祭りに行きました。日本から観光でやってきた女性を妻と2人で案内したのです。あまりにも素晴らしいので2013年は家族全員で行きました。2回行けば満足です。去年はお客さんも来なかったのでパスしました。

ところが今年は、今日になって7人もの人が行きたいと言い出したのです。もっとも、日本人ではなく全員タイ人です。それで日程を調べていたら、外国人向けの有料イベントが11月25日だということはすぐに分かったのですが、お目当ての地元向け無料イベントの日程がどこを探しても出てきません。

大量のコムローイ上げは、飛行機に障害を与える恐れがあることは前から言われていました。このためチェンマイでは今年新しい条例ができ、1年に2回しかコムローイを上げることができなくなったのです。その2日とは、今年の場合は11月25日と12月31日だというのです。つまり、この2日以外にコムローイ祭りを開催することが法的にはできないらしいのです。

同じ日に、地元向けと外国人観光客向けの2つのイベントを同じ会場で開催することは事実上できないのでしょう。まさか、地元向けを別の会場に移すことは考えられないでしょう。逆ならひょっとしてあり得るかなとも思ってみたのですが、高額な料金を取って商売する以上、観光客向けも本来の宗教儀式が行える会場でなければならないでしょう。

地元の人々が、さまざまな願いを込めて夜空にコムローイを放つ行為が法律によって禁止されるのはとても悲しいような気がします。確かにコムローイ上げは飛行機の航行の邪魔になるのかもしれませんので、何らかの規制は必要でしょう。詳しくは知りませんが、これまでもコムローイ祭りが実施される日の夜の一定の時間帯は、チェンマイ空港の発着が制限されていたと言います。でもとても残念です。1年に2日だけではなく、せめて3日とすれば、従来通りの地元向けのイベントも開催できるのに・・・

地元の人も100ドル払って参加すれば済むじゃない、という声も聞こえてきそうですし、本会場ではなく別の場所で(同じ時間帯に)勝手に上げればいいじゃない、と思う人もいるでしょう。実際、そうしているタイ人がほとんどですからね。でも何か、観光客向けだけを残すのは、チェンマイの伝統的な行事がひとつ消えてしまうような寂しさを感じるのです。

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