ビザ申請のために日本領事館へ行きました

チェンマイの日本総領事館へ行くのは久しぶりでした。去年、自分の在留届を出しに行って以来１年ぶりです。今日は、日本へ行く子供２人のビザを申請しに行きました。え・・・何で？と思われるかもしれません。私のブログをよく読んでおられる方は、「はは～ん、子供３人のうち２人は日本国籍がないと言っていたので、だから日本へ行くにもビザが必要なんだ」と思われるかもしれません。

息子は日本国籍があるので勿論ビザはいりません。でも、娘２人が日本へ行くとしたら、ビザが必要になるのは事実です。でも今日はそうではなくて、妻の知り合いのタイ人の子供のビザを申請しに行ったのでした。知り合いは長いこと日本に住んでいるのですが、子供２人はずっとタイで暮らしてきました。２人とも日本へ行くのは初めてです。

朝８時半過ぎに、妻と私と、妻のお友達のタイ人女性と、当事者の子供２人でチェンマイ空港のそばにある日本総領事館を訪ねました。子供は、今年大学１年になる男の子のＢ君と、高校１年になる女の子のＭちゃんです。

領事館のあるビルの入口で、申請書類の作成を請け負ったタイ人が待っていました。慣れないビザ申請なので、プロにお金を払って準備してもらったのです。彼らは申請書類を入口で確認していたのですが、書類は全部で１０種類くらいありました。タイ人が観光目的で日本へ入国するのは、それほどたくさんの書類が必須という訳ではありません。パスポート、写真、タビアンバーン、それに本人または扶養者の預金通帳などがあれば申請できます。でも、プロは念には念を入れたようです。

本来観光目的なら任意提出となっている保証人関係の書類が膨大にあったので驚きました。保証人は、子どもたちの義理の父親にあたる日本人でした。要するに、妻の知り合いの結婚相手の日本人ですね。私も何度か会ったことがあるのですが、その日本人の戸籍謄本、住民票、在職証明書、所得証明書、その男性名義の招聘理由書などが揃っていました。日本人と結婚したタイ人の奥さんを日本に呼び寄せる時は、保証人（たいていは旦那さんでしょうね）の書類等がいろいろいりますが、観光ビザでは本来必要ない書類です。渡航するのが学生なので保証人関係の書類を完璧なものにしたのでしょうか。

ところでプロが作成した書類とは、よく見たら申請書１枚（タイ語）と招聘理由書（日本語）の２枚だけだったような気がします。あとは子どもたちのお母さんの旦那さんが日本で取得した書類です。それでプロに払う申請サポート料はいくらだと思いますか？１人分が１１,０００バーツ、２人分で２２,０００バーツです！日本人相手ならそれくらいでも分かりますが、タイ人相手の商売としてはべらぼうですね。「必要書類はこれとこれとこれです。日本の旦那さんに頼んでもらっておいてください。」というアドバイスをして、自分で書くのは２通の書類だけなのですから、いいお仕事ですね。日本語とタイ語の文章能力が堪能でなければならないんで、プロといえばプロですけど・・・

窓口の申請には案外時間がかかりました。プロは領事館の部屋の外で待っていました。なぜ時間がかかったかというと、窓口のタイ人係官が本人にいろいろ質問しながら記載事項の確認をしていたからです。それと、コピーの足りない書類が随分とあって、そのたびに本人たちがコピーしに走ったからです。質問にははじめに書類を出したＢ君がほとんど答えていました。実にてきぱきした受け答えでした。係官とのやりとりは面接の意味合いもあったと見受けられましたが、無事パスし、来週早々にビザが発給されます。その手数料は１人１,１２０バーツです。

さて初めての日本行のハードルをクリアしたＢ君が口にした言葉です。「申請がこんなに簡単なら、今度からは書類をそろえるのも自分でできますよ。」 そうなんですよ、観光ビザの申請なんて、高いお金を払わなくても自分でできます。今回は彼らにとって、授業料を払ったということでしょうか。でも、きちんと書類をそろえるのは素人では難しい場合もあるので、侮ってはいけないのです。

妻の知り合いの３人家族は、チェンマイではなく、チェンライ県に住んでいるので、ビザが発給される来週の火曜日まではわが家に逗留することになります。日本へ行くのは月末ごろになりそうですが、よい日本旅行をしてきてほしいものです。お母さんは基本的には日本にいるので、本人が望めば、向こうに住むことも比較的簡単にできるかもしれませんね。

わが家の子どもたちも、そのうち日本に連れて行ってやりたくなりました。３年前まで日本にいた息子はともかく、２人の女の子は、生まれて幼稚園まで通った日本を離れてもう１２年になりますから。

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