お山の大将 Web Diary Ⅱ

セカセカしてても過ぎ去る一日
ボーッとしてても過ぎ去る一日
そんな毎日をちょっと書き留めてみると
こんな感じです。

瀞場は続くよ日本海まで・・・ 城崎 円山川パドリング

2011年09月10日 | カヌー

 この夏の目標としていた城崎の円山川に

天気も大丈夫そうなので、急遽出撃となった。

  

 21:20 いつものようにボロチャリとカヌーを積んで

城崎を目指す。

 昨夜はソフトボールとその後の打ち上げで少々寝不足。

トラックを風除けに100キロ前後のスピードでゆっくり走る。

三木SAで休憩しようと思っていたら、播但道はその手前で分岐していて

市川SAまで眠い中走ることになってしまった。

播但道は夜間トンネル工事で通行止め区間があり、神崎北ICで下ろされて下道を

トロトロと。

養父の「道の駅やぶ」に0:50に到着。

少々蒸し暑かったが、静かな環境で仮眠。

 

 翌朝、快晴に恵まれて円山川沿いに豊岡、城崎を目指す。

この辺りの円山川は、堰や浅い瀬があってちょっとハードなコースに見えた。

まずはスタート地点の下見、日高町上郷の上郷橋のたもとにいいドロップインポイントを見つけた。

 

 続いて、車中から流れを下見しながらゴール地点に向け移動。

玄武洞の上流の流れ。

朝は、静かな瀞場だったのだが・・・。

山が水面に映るほどの静かな流れ。

 

城崎の温泉街の入り口。

 河口手前の港大橋から上流を望む。

ゴールの城崎 気比浜に移動し、ボロチャリをデポ。

その時見る浜は、風もなく穏やかで、今日の着岸は大丈夫か?

再び、上郷橋に戻る。

漕ぎ出しは静かながらも流れがあり、快調に下っていく。

組み立てで大汗かいたが、川面を流れる風でスーツとイライラも解消。

ところどころに、穏やかな流れがあり、安心して楽しめる。

先週襲った台風12号の爪あとがはっきり残っている。

川原には、大きな雄鹿が流されて腐敗臭が漂っていた。

トンボも止まるのどかな瀞場が続いている。

今日の第1橋目、蓼川大橋。

第2橋目、円山大橋が見えてきた。

雲が水面に映り、どこまでものどかな川旅は続く。

エネルギー補給に股間に挟んだナッツの袋。

続いて第3橋目、立野大橋。

恐る恐るカメラをデッキに置いてパチリ。

豊岡市の中心部にさしかかってきた。

第4橋目、堀川橋。

第5橋目、北近畿タンゴ宮津線の鉄橋。

第6橋目、豊岡大橋。

流れは無くなり、自力で下る試練の区間が続いているが、

ここに来て更なる試練が襲ってきた。

青空が広がっていた来日岳の上空も雲に覆われ強い向かい風が吹いてきた。

鏡のように静かだった水面も波打ち始め、白波まで立ってきた。

漕がなければ自分の上体が帆となって、上流に押し戻されてしまう。

ここは忍の一字で、黙々と漕ぐのみ。

時折、白波がデッキに乗り上げてシブキが船内の足元をぬらすことも。

堆積した砂を積み出す船着場を通過。

何とか玄武洞に到着。

向こうの山の中央部に柱状節理で有名な?玄武洞があるらしい。

ゴールの日本海までは、6キロ以上もあり時間的に難しい。

向かい風で腕のパワーもそろそろ売り切れ状態。

流れのない川下りに飽きた。

せっかく城崎に来たのだから、お湯に浸かる時間もほしい。

などなど・・・言い訳はいくらでもある。

結局、ここで船を上げることにした。

実は、行くべきところを思い出したのだった。

と決まったら、腹ごしらえして

船を解体して

さあ、行こう。

電車に乗って行こうと、玄武洞駅で時刻を確認すると

特急は通過するものの、各駅のローカル便までは時間がありすぎ。

ならばとすぐ下のバス停に移動。

30分待ち。微妙な時間。

バス停の前に立って行き交う車を見ながら、親指を立てようかどうしようかと迷う。

偶然を楽しむために自ら求めることは我慢し、善意の訪れを待ったが

今日のところ、そんな車は現れなかった。

 

バス停には、この前の台風で円山川が増水し、窓枠の高さまで水が来た跡が残っていた。

ベンチも泥で汚れていた。

時間通りにやって来た。

貸切状態で最前席に陣取り、下ってきた川を車中から眺める。

スタート地点の上郷橋に停めた車まで戻り、またまた河口まで下ってボロチャリを回収。

朝はベタ凪だった気比浜もご覧のとおり。

これじゃあ、買い換えたカメラがまたまたドボンとなっていただろう。

撤退は正解か?

次なる目的地に向けて三度円山川を遡る。

神鍋高原へと続く道。

次なる目的地にふさわしく、少し神秘的な光が射していた。

 

そうです、ここだったんです。

山登りや川下りの冒険ゴッコをする者が、ここ豊岡に来て寄らないわけにはいかない。

なにより、今日のスタート地点上郷橋は、植村直己の生家のすぐ傍だったのだから。

植村直己は、今日もブリザードの中で笑っていた。 

植村直己のように遊び、黒板五郎のように働き、・・・そんな生き方ができたらいいな。

 

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