goo blog サービス終了のお知らせ 

『ハートは心臓にある』 (グリオーマ・脳腫瘍・てんかん発作・へたれ日記)

脳腫瘍(グリオーマ)と共に生き、人生を哲学します。2015年2月に再発・手術、膠芽腫と診断→抗がん剤治療中です。

04:2回目の発作

2007年02月24日 08時04分25秒 | これまでのこと

 最初の発作が土曜日。その後、月・火曜日と普通に仕事をしています。その当時の手帳を見ながらブログを書いています。

 火曜日、仕事のあとに友人と遊んで、家に行って、そのまま泊めてもらいました。ほんとうに偶然なのですが、ひとりでいるときじゃなくて良かった。

 明け方、発作が起きました。幸い、友だちが気づいたので、そのときの様子を知ることが出来ました。

 「全身を硬直させて、けいれんしてた」とのことです。その後、何か、めちゃくちゃ騒ぎ、近づこうとすると、友人を振り払って壁にたたきつけたそうです。

 友人が言うには、「(けいれんが終わったあと)起き上がって“ぐっぐっぐっ”と3回ぐらい舌を噛んでいた」ようなのです。友人が止めようとしても、わーわー言って暴れるので、無理でした。

 わたしの記憶は、舌を噛んだあとぐらいから始まります。だから、自分で舌を噛んだことは覚えていません。最初の発作のときと同様、うつぶせになって、目の前には、血に染まったシーツ。

 『人の家の布団を汚しちゃって、マズイな』と、思った記憶があります。そして、舌を噛んだ痛み。

 っていうか、メチャクチャ痛てぇ!!! ぐむーっ。「“アイスノン”か何か、冷やすもの頼む」必死で言ったような言わないような……。とにかく、“保冷剤”みたいなヤツ?をタオルにくるんでもらって、それを口の中に入れて冷やしました。

 友人の話では、その後、わたしは落ち着き、泣き始めたそうです。そして、眠ったようです。とにかく、友だちサンキュー!俺ひとりじゃなくてマジで助かったよ。感謝。

 目が覚めて…。☆△*◎×??(舌が痛くてしゃべれないよ!)1回目の発作のときとは比べ物にならないぐらい、ガクーッと(?)噛んじゃってます。

 …何度も舌について書いていますが、“この時点で”わたしが理解していたのは、「“何かが起こって”舌をかんだ」ということだけなのです。けいれんとかそういうことを、しっかり“受け止めた”のは、ずっと後になってからのことです。

 …うーむー、とりあえず、こりゃもう、病院に行くしかない。それに、これじゃ、今日の仕事は無理だよ。と思って、職場の上司に電話をしました。

 モゴモゴでしたが、なんとか、『舌を噛んじゃったから仕事休みます』伝わりました!オッケー。まずは、ほっとしました。

 さて……病院に行かなくちゃ。保険証は財布に入ってるし…?? え、でも、どこの病院に行けばいいの? っていうか、これ、どういうタイプの病院に行けばいいの?? 寝ていて舌をバッチリ噛んじゃった場合ってのは???

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

03:ターニングポイント28

2007年02月23日 07時37分23秒 | これまでのこと

 最初の発作が起こったのが土曜日です。その日は、わたしの28歳の誕生日でした。

 なんていうか、ぜいたくな話なんですけど……わたしの学生の頃からの夢は、「ひとり暮らし」そして「車を持つこと」でした。1/24のブログにちょこっと書きました。

 24歳のとき、仕事でY先輩に出会いました。Yさん、とにかくカッコよかった。びゅーん、Yさんは日産のシルビアという車に乗っていました。よく助手席に乗せてもらいました。憧れました。そのときのYさんは28歳でした。だから、僕は、28歳までに、Y先輩みたいになるんだ!って、本気で決めていました。なんだか、変ですよね??わたしは、たんじゅんな性格なのです。

 さっそく紙に書き出しました。ターニングポイントは28歳。そうやって具体的に目標を紙に書き出すと良いって、本に書いてあったので、どんどん書いていきました。

 26歳で念願のシルビア君購入。中古車です。28歳で自分名義の車にしたい!だから2年ローンです。ひぇ~!その後2年間、わたしはとにかく家賃の支払いと車の借金を返すために働いていたような感じです。

 だから、悔しかった。世の中には、もっともっとたいへんなことで苦しんでいる人がたくさんいるというのに、車に乗れなくなった、ということぐらいで愚痴を書いてしまって、ごめんなさい。でも、ほんとうに悔しかったのです。あとローン1回分、というところで、僕はシルビア君を手放しました。

 手帳には、家族の誕生日が書いてあります。わたしの弟はとてもいいヤツで、いつも両親の誕生日にプレゼントをあげたりしていたようです。実家を飛び出して、ロクに家にも帰らず、自分のためにばっかり給料を使っていたわたしとは、ぜんぜん違います。

 ……わたしはそれを聞いて反省し、手帳に家族の誕生日を書くようになりました。わたしの「28歳計画」には、『親孝行』が含まれていました。ローンが終われば、お金に余裕もできるから、どこか……母は海外旅行に行ったことがないので、旅行をプレゼントしよう、と考えていました。

 ……でも、ぜんぶ、やられました。打ち砕かれました。よりによって、目標にしていた28歳の誕生日に、です。僕はアパートを引き払って実家へ戻り、今は、父の扶養に入っています。「いつ大きな発作が起こるかわからないので、家の中にご家族がいたほうが…」といわれてしまったので、母はパートを辞めました。

 医療費の支出が大きくなっただけではなく、収入も少なくなりました。母のためいきが増えました。

 悔しい、です。
 
 ……あー、今日は暗い感じになっちゃった。次回は、かっ飛ばすぜー。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

02:最初の発作のあと

2007年02月22日 07時16分10秒 | これまでのこと

 なんだか、じゃんじゃん書いちゃってます。なんつーか、やっぱ俺、病気だし、ブログの『メインコンテンツ』っていうの? みたいな感じでさくーっと書いてます。……わたくしjiveは普段、こんな口調で話しています。

 メインコンテンツ作成が遅れたのは、いろんなことを忘れてしまっているからです。今、ようやく引越し荷物を片付けているんですが、そこにいろいろ手帳とか、当時のメモなんかがあって、それを使って、過去をたどっています。

 さて、最初の発作が起こった日に話を戻します。

 当日か……いや、たぶん翌日の日曜日、だと思うのですが、チャラリラリーン♪ 別の先輩からメールが来ます。

 『パソコンが上手く動かなくなっちゃったんだけど、来てくれない?』「ハイ!よろこんで~」当時のわたしのサイドビジネスです。みなさまのご自宅へうかがって、パソコンの設定直して、ついでにご飯ご馳走になったり、美味しいお酒をお土産にもらったりして帰ります。本来の(?)仕事のほうは週休二日だったし、いやー優雅な(?)生活でした。

 その日の夕方も、愛車シルビア君をぶっ飛ばして、“お客様の家”に向かいました。ピンポーン♪⇒「ども~」⇒カチャカチャ⇒「ハイ、とりあえず動きました」⇒「いやーいつも悪いねー」⇒「とんでもないっス」⇒「じゃあ、一緒に夕食でも…」⇒「え、いいんですか??(いちおう言う)」。

 先輩の手料理をいただいて……っていうか、舌痛ぇし!! でも、なんとか食べました。でも、美味しかったっていうか、痛かったです。先輩、ごめんなさい。
 
 舌を噛んだことを話しました。そのときも、そして、今でも、先輩はずっと心配してくださっています。今も、ときどきメールが来ます。

 後に判明(?)したことですが、わたしは、実家に電話をして、「寝てる間に舌噛んじゃったよ」と母に話したそうです。たぶん不安だったんだろうなー。「病院行ったら?」って言われたと思うのですが、当時のわたしのことですから、「いやー、大丈夫だよ。とりあえず今はなんともないから」余裕でお気楽人生観!だったと思います。

 っていうか病院行きたくねーし。社会人になってから保険証なんて使ってねぇし。みたいな。

 ……直接聞いたわけではありませんが、父は、「もしや……」と思っていたそうです。父は自分の仕事の関係で、いろいろな病気に詳しくなったらしい……お父さん、心配かけちゃってごめんね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

01:最初の発作

2007年02月21日 11時43分24秒 | これまでのこと

 2005年12月のある夜のこと、最初の発作は起こりました。って書いても、実はあんまり覚えていません。

 当時は6畳&キッチンのアパートに一人暮らしでした。

 かすかに覚えているのは、布団にうつぶせになっていて……頭を、布団にこすりつけてたのかな、シーツとフローリングの床に血がついていて、朝日が差し込んできて、だからあれは明け方だったのかな、頭を窓に向けて寝ていたのです。でも、あの窓って西側に向いてたよねぇ……。

 お分かりいただけますでしょうか。とにかく、なんだかゴッチャゴチャでした。

 とりあえず、確実なこと! 『すげー舌噛んだ!』痛ってぇー。涙。いや、ほんとうに涙でした。

 発作後、しばらくうとうとしていたみたいです。ちゃんと目が覚めて、人生の重みを実感。いや、ホントに痛いよ。あわててユニットバス付属の鏡で口をあけて確認。あー、舌の左側が腫れちゃってる。こりゃ痛いわけだよ。

 舌の痛みを我慢して、何か少し食べたんだっけかなぁ。その日は土曜日。仕事が休みの日でした。でも、その日の夜は、職場の先輩ご推薦の「メッチャ美味しい中華料理の店(海鮮料理「彩鳳」)での宴(?)が予定されていました。

 過去に何度も連れて行っていただいたことのあるお店で……。はぁー、行きたいなぁ。この舌、夜には治らないかなぁ。でもなー、行っても食べられないとか、結局ドタキャンとか(この時点ですでにそうだけど)、マズイよなー。と逡巡した挙句、泣く泣く『先輩、行けません』と断りの電話をしました。

 欠席の理由は「寝ぼけて舌を噛んじゃったみたい」でした。先輩も「はぁ??」と思ったろうなぁ、僕自身もそう思ったんだから。

 今、書いていて思い出しました。起きて最初に鏡を見たとき、両目の下に“くま”のようなものができていました。ふつう、寝不足とかの“くま”って、黒ずんでるってイメージあると思うのですが、わたしの場合は鼻の両サイドからこめかみにかけてが、「赤ずんで」いました。勝手に言葉作ってスイマセン。
 
 この「赤ずんだ“くま”」は、その後、そして今でも、疲れると、特にパソコンをやって疲れたときに出現します。それが出てきたら、速攻寝る!!を励行しています。

 最初の発作の日も、そのまま寝ました。おやすみなさい。もちろん、これが発作であるとは、まだ気づきません。自分の中では、「ストレスがたまったとかなんとかで、なにかへんな夢を見てうっかり噛んじゃったのかな」と理由付けしていました。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする