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脱北者問題に言及した米大統領、コメントを避ける韓国政府

2018-02-03 20:19:56 | 韓国

脱北者問題に言及した米大統領、コメントを避ける韓国政府

米国のトランプ大統領が北朝鮮から逃げ出した脱北者に直接面会するなど、北朝鮮の人権問題を連日のように国際社会に訴えている中、

韓国政府はこれに対するコメントを避けている。

先日行われた南北会談でも同様で、韓国政府は北朝鮮側が極度に嫌う人権問題は意図して議題に取り上げなかったようだ。

韓国統一部(省に相当、以下同じ)の白泰鉉(ペク・テヒョン)報道官は2日の定例会見の際、「脱北者がホワイトハウスを訪問

するのか」との質問に「確認したい」としかコメントしなかった。その前日に行われた韓国外交部の会見でも同様だった。

トランプ大統領が一般教書演説で脱北者のチン・ソンホ氏を紹介し、北朝鮮の人権問題を取り上げたことに対する韓国政府の立場を

問う質問に、外交部の魯圭悳(ノ・ギュドク)報道官は「トランプ政権が北朝鮮の核問題解決に向けた意志を改めて表明したものと

評価している」と述べたが、「脱北者」や「人権」などの問題については言及を避けた。


 このように韓国政府は脱北者問題には一貫して沈黙を守っているが、米国が北朝鮮に軍事攻撃を行うことは積極的に阻止しようと

している。駐韓米国大使に就任予定だったビクター・チャ氏の人事が撤回され、その理由が「北朝鮮に対する限定的な攻撃

(鼻血作戦)に反対したため」と報じられた直後、韓国国内はもちろん海外でも「ホワイトハウスは北朝鮮への軍事攻撃を真剣に

検討している」との見方が急速に広まった。


 この問題と関連して韓米関係に詳しいある外交筋がソウルで懇談会を開き「今の段階で米国が軍事攻撃に踏み切る可能性が高いとは

考えていない」「(チャ氏の)人事が撤回されたのは政策上の意見対立が原因ではないと聞いている」などの見方を示した。

この懇談会は当初予定にはなかったが、この外交筋が急きょ開催しこのような見解をメディアに伝えようとしたのだ。

これについて外交関係者の間では「(韓国)大統領府と外交部の意向が反映されたのでは」などとささやかれており、また前日の

外交部による会見でも魯報道官は「(チャ氏の人事撤回理由についての報道は)ほとんどが推測だ。対北朝鮮政策について韓米間では

意見の対立などない」と釘を刺した。


 


トランプ大統領、脱北者と面会。神妙に「つらい話だ」

2018.2.3 19:38   産経新聞

 トランプ米大統領は2日、ホワイトハウスで北朝鮮脱出住民(脱北者)の男女数人と面会し、北朝鮮の核・ミサイル問題だけでなく

人権問題にも取り組む姿勢を強調した。


 脱北者は家族が行方不明になったり、自分が政治犯収容所に送られたりした体験を語った。

トランプ氏は「それはつらい話だ」などと言いながら、神妙な様子で一人一人から話を聞いた。

 トランプ氏は「脱北者はこれからも増えるだろう。(北朝鮮は)生活するには厳しい。とても危険だ」と語り、過去の米政権が

もっと真剣に取り組むべきだったとの考えを示した。


 トランプ氏は1月30日に行った就任後初の一般教書演説の会場にも脱北者を招き、「北朝鮮の非道な独裁政権ほど国民を残忍に

抑圧してきた体制はない」と非難した。


一般教書演説会場に招かれ、父親が作った松葉づえを掲げる脱北者のチ氏(30日)


2日、米ホワイトハウスで脱北者と面会するトランプ大統領