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トランプ陣営はスタッフも資金も足りない

2016-07-01 21:20:36 | USA

2016年7月1日(金)17時00分 Newsweek

<選対本部長コーリー・ルワンドウスキを解任したトランプ陣営だが、そもそもまともな「選対本部」自体がまだ存在していない。

問題の根本は資金不足で、本選での歴史的大敗の気配も漂い始めた>

 米大統領選で共和党の指名が確定したドナルド・トランプが6月末、選対本部長のコーリー・ルワンドウスキを解任した。

トランプ陣営への大きな打撃と思いたいところだが、気に留めておくべきことが2つある。

 1つ目は、トランプが共和党候補の指名獲得を確実にした5月以降、選挙参謀のポール・マナフォートが前面に出るようになり、ルワ

ンドウスキの影が薄くなっていたこと。

トランプの側近はFOXニュースに、今はマナフォートが「すべてを取り仕切っている」と語った。

 2つ目。ルワンドウスキが去ることが打撃となる可能性に言及すれば、それは同時に、トランプ陣営には確固たる選挙運動の体制が

あると示唆することになる。それは違う。トランプ陣営に、そんな体制は存在しない。

【参考記事】「ベンガジ疑惑」を乗り越えたヒラリーと再び暴言路線を行くトランプ

 

米大統領選は重要な局面を迎えている。

候補者は支持層を正確に突き止め、ボランティアを養成し、有権者を実際に投票所に導く方法を見いだすべき時 期だ。

それなのに最新の調査では、トランプのスタッフは全米に30人ほどしかいない(前回の大統領選でバラク・オバマ大統領は800カ所近

い支部を置き、 900人以上の有給スタッフを抱えていた)。

 一方、民主党の指名を確実にしたヒラリー・クリントン陣営のスタッフは、オハイオ州だけで50人いる。今どきの選挙戦では早いうち

から、激戦州の大半、あるいはすべてに「デキる」スタッフを据えることが常識となっている。

 トランプ陣営には、そんなスタッフがほとんどいない。トランプはスタッフの確保と配置を決めるのを、早くても7月まで待とうとしている

ようだ。

問題の根本は資金不足

 広告はどうなのか。今の選挙戦にテレビCMは欠かせない。

政治学者のジョン・サイズとリン・バベリックは12年の米大統領選を分析した共著の中 で、有権者1人当たりに対立候補よりもテレビ

CMを1本多く見せられる候補は、支持率でライバルを1ポイント近く上回ることができるとしている。

 クリントン陣営は既に8つの激戦州で、2300万ドル以上をテレビCMに投じている。

だが、トランプ陣営はゼロだ。

クリントンは自身のイメージ回復とトランプ攻撃のために大金を注ぎ込んでいるのに、肝心の敵は反撃しようともしない。

 こうした状況を招いている大本は、トランプの資金不足だ。手元にある資金は、5月末で約130万ドル。

クリントン陣営は広告だけで、この20倍近い金額を使っている。

トランプはその気になれば資金を調達できるだろうが、積極的に寄付を募ろうとしていないとされる。

 

選挙運動の体制が充実しているかどうかは、それほど重要ではないとも言われる。

大統領選でものをいうのは、選挙が行われる年の失業率や経済成長、 外国との紛争といった重要な論点のほうだということだ。

有権者は派手なスローガンよりも、候補者が論点にどう向き合うかを重視する。

 だが選挙戦で一方が大々的に動き、もう一方がやる気がないとどうなるのか。

大統領候補の討論会が始まる9月に、トランプ陣営にはスタッフも資金も不足しているとしたら?

 世論調査からは、トランプと共和党の惨敗という気配も感じられる。今回の大統領選には、ふさわしい結果なのだろう。

話術といかさまで成功を手にしたトランプが、傲慢さと自己陶酔によって失敗する......。11月の本選では歴史的大敗もあり得る。

こんなやる気のなさで大統領候補に指名されていいものなのか。

トランプ氏自身まさか指名されるとは思っていなかったのでしょうか。

大統領選 いつもより面白くなってきました。トランプ氏はこのまま萎んでしまうのかな。

それにしても米国の大統領選挙費用って凄いですね。イコール権力の大きさですかね。

最後までお読み頂きましてありがとうございます。