宇部興産、「アビガン」の中間体を供給へ。7月から生産。
2020年4月22日 / 11:57 / REUTERS
[東京 22日 ロイター] - 宇部興産(4208.T)は22日、宇部ケミカル工場(山口県
宇部市)内の医薬品工場で、新型コロナウイルス感染症への効果が期待される抗インフル
エンザウイルス薬「アビガン」の原薬の主骨格を成す中間体の製造・供給を開始すると
発表した。7月から生産する。
アビガンは、富士フイルムホールディングス(4901.T)傘下の富士フイルム富山化学が開発。
日本政府は治験・承認手続きと国内での生産体制構築を進めている。
宇部興産は医薬品の原体・中間体製造を手掛けており、抗インフル薬としてのアビガン
中間体の製造と供給に実績がある。サプライチェーン各社と協力の上、新型ウイルス
感染症の患者への早期のアビガン提供に向け、現在、緊急の製造開始に向けた準備を
進めているとしている。