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50万枚の中国製医療用マスク、性能不備で1枚も配れず…県が購入した経緯を追及

2020-06-19 17:32:25 | 医療・疾病・疫病・パンデミック・新型コロナウイルス

50万枚の中国製医療用マスク、性能不備で1枚も配れず…県が購入した経緯を追及

2020/06/19 11:34    読売新聞

https://www.yomiuri.co.jp/national/20200619-OYT1T50153/

 

3M製N95マスク

 

 新型コロナウイルスの感染者受け入れ病院などに配るため、神奈川県が購入し、

4月下旬~5月上旬に納品された中国製の医療用防護マスク50万枚の一部に不良品が

見つかり、一枚も配備できないまま保管されていることが18日、分かった。

県内で1日あたりの新規感染者が2桁に上る日が続き、入院患者も多かった時期に、

医療現場にマスクが届かなかったことになる。

 

 県によると、県内の医療機関では、4月には医療用防護マスクの在庫が減り、切迫した

状況にあった。そのため、県は4月16日、通商会社「越洋通商」(東京)から

約1億3000万円で中国製の50万枚を購入する契約を結び、4月30日と5月7日に

納品された。

 

 しかし、5月25日に第三者機関を通じてマスクの性能などを検査したところ、

後日、サンプル8枚のうち5枚が高性能のN95マスク相当の機能を有していないことが

判明。県は中等症患者を集中的に受け入れる「重点医療機関」などにマスクを配備する

予定だったが、不良品が混在していると判断し、中止した。現在は、国からのマスク

配備などもあり、在庫に問題はないという。

 

 県は越洋通商に対し、代替のマスクを6月29日までに納品するよう要請している。

同社側も応じる意向を伝えてきているというが、納入が遅れたり、再び不良品が混じって

いたりした場合は契約を解除し、代金の返還や違約金を求める。

 

 このトラブルを巡っては、複数の県議が「県がなぜ越洋通商を選び、契約したのか、

経緯を確認していく」と語っており、開会中の議会で追及する構えだ。

 

 県の担当者は取材に、「契約当時は国内メーカーから調達できる状況になく、緊急を

要したため、この会社と契約した」としている。

 


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