北朝鮮団体、米韓合同演習を「布告なき戦争」と非難 「米本土の焦土化」を警告
朝鮮民主主義人民共和国の団体「朝鮮平和擁護全国民族委員会」は19日、米韓両軍による海上合同演習に関し、
「米国が事実上、われわれに対し宣戦布告なき戦争を開始した」と非難した。
また「戦争を仕掛けてくるなら、われわれは想像できない超強硬対応で米本土の焦土化という史上最悪の大災難をもたらす」
と警告した。朝鮮中央通信を引用し、時事通信が伝えた。
朝鮮中央通信の声明が報じた声明の中では、米韓演習の目標は金正恩朝鮮労働党委員長ら首脳部を狙う、
いわゆる「斬首作戦」計画の実行を検討することにあると主張している。
先日これより先にも北朝鮮は米国に対し、最も「予期しない瞬間」に「考えもつかないような」攻撃をしかけるとしていた。
聯合ニュースが19日、朝鮮中央通信に掲載された声明を引用して報じた。この声明は、米韓の海軍が朝鮮半島の近海で米空母
「ロナルド・レーガン」率いる船団を用いて合同軍事演習を行っていることに関して出されたもの。
北朝鮮は、米国とは核軍備対話はしない 北朝鮮外務省
北朝鮮情勢の進展は北朝鮮の立場を強化している。このことから核保有は北朝鮮にとって必要不可欠である。
北朝鮮外務省北米局のツォイ・ソンヒ局長はこう語った。「北朝鮮にとっては防衛のために核兵器は絶対必要であり、
これは北朝鮮が『生きるか死ぬかの問題』である。」
ツォイ局長は20日、モスクワで開催の核不拡散の国際会議で「現況から、想定しうる攻撃を撃退するために我々は核兵器を
持たねばならないという確信を強めている」と語った。
ツォイ局長はまた、北朝鮮は核兵器についての交渉を行うつもりはなく、「朝鮮半島および北東アジアの安定、安全を維持する
ために我々にはこれが必要である」以上、米国は北朝鮮の核の地位と折り合わざるを得ないだろうと述べた。
「北朝鮮は常に米国からの核の脅威にさらされている。このため北朝鮮は火には火をもって答える構えだ。」
ツォイ局長は、北朝鮮は最終的に米国と同レベルに達しており、その目的は「米国が北朝鮮に対する軍事行為を口にすることが
できないよう」米国と同等のバランスを達成することにあると指摘した。
ツォイ局長は、北朝鮮の核兵器の照準は米国に絞られており、他の第3国に対しては使用されないと確認している。