ベネズエラ国会議長、暫定大統領就任を宣言 マドゥロ氏は反発
マドゥロ大統領、米と断交
ベネズエラのマドゥロ大統領が米国との外交関係を断絶し、米外交官らに対して72時間以内に
ベネズエラから退去するよう要求した。自らの支持者らを前に発言する中で述べ、その様子は
グロボビシオン・テレビで中継放送された。
マドゥロ大統領によると、「米国の帝国主義的政府は、ベネズエラの住民にクーデターを押しつけて
傀儡政府を樹立する作戦を指導してきた」という。
フアン・グアイド氏
ベネズエラのグアイド国会議長は23日、自らをベネズエラの大統領代行と宣言。
マドゥロ大統領による権力簒奪を停止させるため、全てのことを行うと明言したほか、軍による
支持のもとで暫定大統領に就任する用意があるとも表明した。
これに対しマドゥロ大統領は、グアイド議長が憲法違反の大統領であると述べ、国民に対し
「最大限の動員」を呼びかけた。米国、ブラジル、チリ、パラグアイ、コロンビア、ボリビア、
ペルー、アルゼンチン、カナダの各国政府が、グアイド議長への支持を表明している。
ベネズエラでは同日、反政府のデモ行進のほか、マドゥロ大統領の支持者らによるデモ行進も
行われ、抗議活動の際に逮捕された人の総数は175人に増加している。
2019年1月23日深夜から翌24日にかけて、ベネズエラではクーデターが試みられた。
ベネズエラ野党の指導者、フアン・グアイド国会議長はカラカスの路上で何万人もの支持者を
前に集会を行った。米国は、ニコラス・マドゥロ大統領に対する反対運動のリーダーとなった、
つい最近までほとんど世界に知られていなかった35歳のグアイド国会議長を支持している。
カラカスでの反体制派によるデモンストレーションは、1958年に独裁者のマルコス・ペレス・
ヒメネスがその座を追われた日にあわせて行なわれた。
World picking sides in Venezuela's leadership crisis