北朝鮮高官代表団の食費、3日間で490万円 韓国政府の負担総額2400万円
2018年2月22日 14:07 発信地:ソウル/韓国 AFP
【2月22日 AFP】平昌冬季五輪に合わせて訪韓した北朝鮮の高官代表団の接待で、韓国政府が支出した食費が1人1食当たり
およそ28万4000ウォン(約2万8000円)に上ることが、韓国メディアの報道で明らかになった。このほか宿泊費や交通費など、
3日間の滞在で合わせて2億4000万ウォン(約2400万円)を韓国側が負担したという。
北朝鮮から派遣された代表団は、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン、
Kim Yo-Jong)党中央委員会第1副部長や、金永南(キム・ヨンナム、Kim Yong-Nam)最高人民会議常任委員長など高官4人と
随行員18人で構成されていた。
韓国・聯合ニュース(Yonhap News)が21日夜、韓国統一省の情報として伝えたところによると、3日間の滞在にかかった
費用のうち食費は5000万ウォン(約490万円)だった。代表団は訪韓中に8回食事をしていることから、1人1回当たりの食費は
28万4000ウォンだった計算になる。
韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領との青瓦台(大統領府)での食事会では、タラを使った料理やキムチ、
朝鮮半島の焼酎「ソジュ」が振る舞われ、最後の晩さん会では牛肉のマリネなどが出された。
このほか韓国政府は、北朝鮮代表団のソウルや江陵(Gangneung)の高級ホテルの宿泊費に1億3000万ウォン(約1280万円)、
交通費にも5000万ウォンを支出した。
韓国政府は北朝鮮代表団の訪韓費用として30億ウォン(約2億9600万円)を予算計上しているが、平昌五輪に参加した
北朝鮮選手団の費用はこれとは別に国際オリンピック委員会(IOC)が負担するという。
韓国政府、北朝鮮の平昌参加支援で28億6千万ウォン決定