行列のできる日本のラーメン4店、ウラジオストクで食べくらべ!ロシア人の反応は?
ロシア極東・ウラジオストクの中心街に、期間限定で日本のラーメン店がオープンした。農林水産省が場所を借り上げ、
9月7日から10月29日まで、4店舗が交代で10日間ずつ出店する。
なぜウラジオストクでラーメンなのか?テスト出店を主催している農水省食文化・市場開拓課の嶋根一弘課長補佐に話を聞いた。
嶋根氏「日本のラーメン店は、イギリス、ドイツ、アメリカ、ブラジルといった世界の国々で行列ができるほどブームになっています。
ウラジオストクは日本にとても近いですし、テスト的に営業してみて人気があれば、将来的に日本のラーメン店進出ということも
あるのではないでしょうか。まずはウラジオストクの皆様に、日本の伝統的なメニューであるラーメンを知っていただければと思います」
テスト出店に参加するのは、
ウラジオストクの日本料理店「炭火居酒屋炎」が手がける鶏源ラーメン(札幌市)、
北海道のラーメン激戦区で注目を浴びる「麺や琥張玖」(札幌市)、
ニューヨークやシンガポールのラーメンコンテストで一位に輝いた「麺屋政宗」(宮城県名取市)、
プロのラーメン店が選ぶラーメン屋ベスト10に入っている「こってりらーめんなりたけ」(千葉市)の4店。
海外進出に熱意を燃やす、いずれ劣らぬ人気店ばかりだ。テスト出店なのでメニューはシンプルにラーメンのみ。値段は一杯600
ルーブル(約1150円)だ。
筆者はオープン初日の7日の夕方に店を訪れた。店内は木の特徴を生かしたシンプルで落ち着く内装。カウンターの椅子も高すぎず
低すぎず、大柄なロシア人も座りやすい快適な作りになっている。この日、昼営業だけで約100食が売れてしまった。日本のラーメンは
ロシア人の口に合ったのだろうか。食事を終えた人々に感想を聞いてみた。
友人と来店した家具職人のアレクサンドルさん「自宅で袋入りのインスタントラーメンを作りますが、自分で肉や魚で出汁をとって
みても、なかなか上手くいかなくて。今日のラーメンは今まで食べた中で一番、出汁が良かったと思います。
600ルーブルは高くないかって?いえ、ロシアでまともなラーメンを作ろうと思ったら500ルーブル以上はするんじゃないかな」
ガールフレンドと来店した大学生のデニスさん「ウラジオストクにはスシ・レストランばかりで、それ以外の日本食は、中国に行った
ときに食べたことがあります。ここのラーメンはスープがとても美味しかったです。肉(チャーシュー)はちょっと少なかったです
が、スープのおかげでお腹いっぱいです。できれば辛いソースやニンニクなど、自分で味を調節できる調味料が置いてあれば
もっと良かったかな。次の店のラーメンも必ず食べに来ます」
夫と息子と来店したアナスタシアさん「SNS上にある『ウラジオストクのママ』という交流グループで日本のラーメン店が開店する
と知り、絶対来なくちゃと思いました。今年の春、日本に家族旅行に行きました。私も夫も日本、特に横浜が大好きなんです。
ラーメンはとても美味しかったのですが量が多すぎて、私も子どもも残してしまったのが残念です。テスト出店でも、せめて子ど
も用サイズがあればよかったですね」
この日、夜の営業時間もひっきりなしに人が訪れ、一人客(男女問わず)や家族連れ、カップル、友人同士など、客層も様々だった。
日本の国民食ラーメンは、果たしてウラジオストク市民のハートをどこまでつかめるのか。テスト営業の結果が楽しみだ。
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2015年7月、サンクトペテルブルグに日本のラーメン屋「ヤルメン」がオープンしましたがその後どうなったのでしょう。
プロジェクトを立ち上げた理由。
きっかけは、4年前の東日本大震災でした。あの大惨事に、真っ先に手を差し伸べてくれたのは、隣国ロシアの人々でした。
私の友人のロシア人は原発事故を受け、ロシアに避難してくるよう誘ってくれました。ロシアはガスや毛布、募金活動などの援助を
惜しみませんでした。私たちはロシアのガスで電気をつけ、温かいラーメンを食べることができたのです。
私たちは、この時の恩を絶対に忘れません。
日本人はお金のために働く民族ではありません。人のために働く民族です。ロシアの経済状況が良くない今こそ、何らかの恩返しをしなくては
と思いました。そこで、ロシアの人々に私たちのラーメンで心まで温まってもらえればと思い、レストランを開く決意をしました。
私の発案に仙台でラーメン店「麺屋政宗」を経営する丹野浩行社長が賛同してくださり、ロシアの友人2人と、あわせて4人の共同出資で
出店することになりました。
ロシアはプーチン大統領、政府、官僚が時には反日行為もするくせもので、ならずもの国家級ですがが、特亜と違い反日を国民に強いてません。
一般国民は日本の食を含めた文化を好み、親日の方だと思います。