パキスタンでバス爆発、中国人ら12人死亡 「爆弾攻撃」と中国
【7月14日 AFP】パキスタン北西部で14日午前7時(日本時間同11時)ごろ、バスが爆発して峡谷に転落し、
乗っていた中国人9人を含む12人が死亡した。中国政府はバスが爆弾攻撃を受けたとし、犯人に対する厳罰
を要求。ただパキスタン政府は、爆発は「ガス漏れ」が原因だったと説明している。
バスには、中国人のエンジニアや測量技師、機械工ら約40人が乗っており、カイバル・パクトゥンクワ
(Khyber Pakhtunkhwa、旧北西辺境)州にあるダス(Dasu)ダム建設現場に向かっていた。
地元自治体幹部は匿名でAFPに対し、「爆発でエンジンに火が付き、バスは峡谷に転落した」と述べ、
中国人28人が負傷したと明らかにした。
パキスタン外務省は、「機械の故障でガス漏れが発生し、爆発が起き、峡谷に落下した」と発表した。
一方、中国外務省の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は「爆弾攻撃に衝撃を受けた。これを激しく非難する」
と述べた。
さらに、パキスタンに対し、犯人に「厳罰」を科すとともに、国内の中国国民や団体、プロジェクトの
安全を「真摯(しんし)に保護する」よう強く求めた。
在パキスタン中国大使館は14日、「パキスタンで中国企業のあるプロジェクトが攻撃を受け、中国人が
死亡した」と発表し、警備を強化するよう中国企業に呼び掛けた。