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中国がアフリカを新たに植民地化?

2018-04-19 00:36:15 | 中共日本浸透工作・中共浸透工作・一帯一路・中国経済侵略

中国がアフリカを新たに植民地化?

2018年4月17日  WEDGEInfinity


 2018年3月7日、米国下院外交委員会の小委員会では、「アフリカにおける中国:新たな植民地化か?」と題して、

4名の有識者を招いて公聴会が開催された。約2時間半にわたる公聴会の模様は、米下院のホームページで見ることができる。ここではほんの一部概要を紹介する。


スミス小委員会委員長は、今回の公聴会で、次のように述べている。

 


 「アフリカは、国際社会からの長期にわたる投資や関与を必要としているが、中国はアフリカ地域でかねてより好ましくない

アクターだった。中国のアフリカ大陸での行動や活動は、一人の人に集中するやり方だ。中国は長年独裁者を支え、出来るだけの

資源を搾取してきた。さらに中国は軍事的関係を築いたり、一党支配の政権とパートナーを築いたりするので、良き統治、法の

支配及びアフリカの人々自身には損害を与えている。中国は損害を与えるような行動は止め、代わりにアフリカ大陸の開発や

安全保障に建設的役割を果たすべきである。」

 

ジブチ掌握に動く中国

 

 3月7日の公聴会では、米国の対アフリカ支援はどうあるべきかが議論された。中国がアフリカ連合の本部の建物やアフリカ諸国の

大統領府等の箱ものや道路等大型インフラに投資するのに対して、米国はより人々の生活に密着した水道設備の完備等に支援して

いるということが指摘された。また、上記のスミス小委員長の発言にもあるように、中国は独裁者に賄賂を贈り独裁政権と

密接にかかわっていることが識者からも言われた。一方、米国はアフリカ諸国にも民主主義が発展した方が長期的には良いと

考えている。

 

 

 


 米国議員が中国のアフリカへの進出を懸念しているのは、上記の例ばかりではない。米下院の諜報常設特別委員会のヌネス

委員長も、中国がアフリカに軍事的に進出していることは、貿易にも影響を与えると警告を発している。彼は昨年に中国がジブチに

基地を開設したことを挙げ、紅海の入り口にあるジブチに中国がいることは、貿易航路であるシーレーンを中国が妨害できてしまうと

懸念する。中国は鉄道や港湾に投資するがアフリカへの借款は重くのしかかり、結局アフリカは高い費用を払うことになる、と

指摘する。

 

 米国政府自身も、アフリカに注目していないわけではない。オバマ大統領は2013年と2015年に、クリントン国務長官は2009年と

2012年にアフリカを訪問した。オバマ大統領がアフリカ系米国人初の大統領ということもあり、彼のアフリカ訪問は歴史的な

ものとなった。現トランプ政権では、ティラーソン前国務長官が2018年3月初旬にアフリカを訪問している。

 


 2018年3月7日付のワシントン・ポスト紙上では、ジョッシュ・ロウギン氏が「トランプ政権は、中国がアフリカの鍵となる港を

掌握するのを止めることが出来るか」との論説を掲載した。その中で、ロウギン氏は中国はジブチに軍事基地を開設したが、

それのみならず港湾の管理までしようとしている。ジブチ政府は港湾の拡張工事をシンガポールの会社と契約したが、その会社は

中国政府の港湾会社と結びついていた、と述べている。何故、この港に中国が注目をしたかというと、その理由は自国の基地に

近いというのみならず、そこが戦略拠点として、米国、フランス、イタリア及び日本の基地にとっても重要であり、米国がアフリカや

中東で作戦を行う際にも使用するからである。ロウギン氏は、米国アフリカ司令官の軍事委員会公聴会における言葉を引用して、

中国は軍事、経済、外交を駆使してアフリカ諸国を西側から離して、中国の一帯一路構想に組み込もうとしている、と述べた。

そして、ジブチは既に12億ドルの負債を中国に対して抱え、それは増え続けていると言う。

 


 中国のアフリカへの援助は北京と現地を直行便で結び、中国人労働者が現地で公共事業を請け負う等、大規模なものである。

また、中国とアフリカとの関係は援助にとどまらず、貿易額でも著しく増えている。

 


 一方、日本とアフリカの貿易はそれほど伸びていない。援助に関しては、借款が減り無償援助が大幅に増加した。技術援助は

それほど増えていないが、JICA等を通じアフリカの人々に直接かかわる支援は、現地でも評価が高いようだ。2010年の皇太子殿下の

アフリカご訪問、2014年の安倍総理や秋篠宮同妃両殿下のご訪問、さらには自衛隊の南スーダンでの活動等は、日本の地道な

アフリカ支援を後押しするものになっただろう。

 


 日本の支援は米国のやり方とも類似していて、比較的、現地の人々の生活に根差したものである。中国のやり方とは随分と異なる。


 今後、自国のためにアフリカを搾取している中国の巧妙なやり方に対抗するためには、日米共同や日本と欧州諸国との

共同支援など、数か国で協力して真にアフリカの利益にかなうような支援を検討することも必要だろう。


首都ジブチ市の外国軍事基地・自衛隊基地


 

出典:U.S. House‘China in Africa: The New Colonialism?’March,7, 2018
https://foreignaffairs.house.gov/hearing/subcommittee-hearing-china-africa-new-colonialism/)

https://www.bloomberg.com/features/2016-djibouti/

 

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中国軍のジブチ基地、地下施設も 予想より大規模

2017.07.27 Thu posted at 16:05 JST   CNN

(CNN) 米情報収集・分析企業2社は27日までに、中国がアフリカ東部ジブチに設けた初の恒久的な軍基地を新たにとらえた

衛星写真を公表し、当初の予想に比べより大規模で警備がより堅固な形態になっていると報告した。


この2社は「ストラトフォー・ワールドビュー」と「オールソース・アナリシス」。警備は3重態勢で要塞化とも呼べる状態に

なっており、基地には広さ約2万3000平方メートルの地下空間も備える。


ストラトフォー社は、この基地の造成方法は中国軍のよく知られた手法に合致すると指摘。地下の空間は非公開の活動や車両、

施設の防護が目的だろうと分析。中国軍は今月初旬、ジブチの基地に軍兵士を派遣した。

 

米国、フランスや日本もジブチに恒久的な基地を構えているが、厳重な警備態勢は敷いていない。米軍基地は2007年、

広さ500エーカーに拡張されていた。


中国国防省はジブチ基地の使命について人民解放軍による地域の平和と安定への寄与と説明。海賊対策や人道支援を進める拠点と

位置付けていた。ただ、7月4日撮影の今回の衛星写真では岸壁造成の動きは見られなかった。ストラトフォー社は岸壁は最終的に

建設され、中国はそれまでジブチの商港を利用するだろうと分析した。

 

ジブチでの基地構築や兵士派遣については、中国が世界規模で活動する海軍戦力の育成へ向けた措置の一環との見方がある。

外洋艦隊の編成をも意味する。

 

また、同基地の形状は、海軍用の用途以外にも使用される可能性があることも示唆している。滑走路につながる誘導路や格納庫は

多種のヘリコプターを収めるのに十分な大きさがあるとみられ、同基地が航空作戦能力を備えているともみられる。

 

ジブチに建設中の中国軍基地の詳細を示す衛星写真=ストラトフォー・ワールドビュー及びオールソース・アナリシス

基地には広さ約2万3000平方メートルの地下空間も備える