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【映画】長澤まさみの隠れていたコメディエンヌの才能が、うずいたのかもしれない

2009-12-24 07:05:02 | 日記
『曲がれ! スプーン』主演 長澤まさみ 泣かせるより笑わせるほうが難しい、と多くの表現者たちが言う。だからこそ、これまで多くの感動 作で観客を涙させてきたこの女優の“笑い”が見たい! ナチュラルすぎる?コメディエンヌの才能 を本作で披露した、女優・長澤まさみを直撃。  クリスマス・イブ。超能力者を捜し求める超常現象番組のAD・米(ヨネ)がたどり着いたのは、と ある喫茶店。本物の存在をあきらめかけていた米だったが、実はその喫茶店に集まった人々は全員… 。原作が人気の演劇集団・ヨーロッパ企画の舞台演目とあって映画女優としての長澤まさみにとって は、初めて経験することも多かったに違いない。 「まず、本広監督との出会いも“こんなの初めて”だったんです(笑)。4年ほど前、プライベート でニューヨークに旅行したとき、タイムズスクエアの前で見たことがある人だなと思ったら、以前一 緒にお仕事をした録音部のスタッフさんで。その方が “今ちょうど本広監督の『UDON』の撮影をし ていて、本広さんもいるから紹介してあげるよ”って。そこで初めて本広監督にご挨拶させて頂いた んです。だからこのお話を頂いたときは“運命だ!”って思って(笑)」  隠れていたコメディエンヌの才能が、うずいたのかもしれない。 「私がこれまで演じてきた役は、心に何か秘めていたり葛藤しているような役が多かったこともあっ て、ハッピーな映画もやりたいなと思っていたんです。本広監督はポップな映画を撮る監督というイ メージだったので、米の役のお話を頂いたときはすごくうれしかったですね」  自ら舞台の演出も手がける本広監督をはじめ、脚本はヨーロッパ企画代表の上田誠、共演者にはナ イロン100℃の三宅弘城、ハイバイの岩井秀人ら舞台役者が集う。アドリブや稽古などの“舞台色” も楽しんだようだ。 「監督からも“その場で自分の好きなように動いてほしいし、セリフも自分たちが言いやすいように 変えてくれてかまわないから”と言われていて、自分でもそのときのノリやテンションを楽しみなが ら、自分なりに出せた部分もあったと思います。新しい経験ができたと思ってます。これまでにもリ ハーサルがある映画やドラマをやってきたので、(稽古は)慣れ親しんだものでしたけど、今回ワー クショップを初めてやったんです。あるテーマを出されて、即興で芝居をするというものなんですけ ど、そういう経験は初めてでした。一緒にワークショップをしたおかげで、エスパー役の役者さんと も距離が縮まって固い結束力を作ることができたんじゃないかなと思います。これまでにも自由に演 じる芝居を求められることは多かったんですけど、頭で考えてしまって自分が思うように動くことが できなかったというか。そういう歯がゆさを経験してきたんですけど、今回は自由に動けたという実 感があるんですよね」  コメディー作品のヒロインと一口に言っても、長澤演じる米は“ツッコミ”より難しい“ボケ”キ ャラ。それを素?と思わせるほどのナチュラルさ。 「番組ADという役柄が演じやすかったのかな、ということもありますね。私にとってADさんは、すご く身近な存在なんです。テレビ局に行くと、現場で一番私と年が近いのが、ADさんであることが多い んです。一番下っ端の(笑)。いつも見てきたADさんたちを参考にしながらお芝居ができたんですよ ね」  長澤自身にも、かなり笑いのセンスがあるとみたが、自身のツボとは? 「お笑いで好きなのは、ブラックマヨネーズさんみたいな感じが好きですけど(笑)、この作品の中 だと、ちょっとした受け答えが面白かったですね。例えば“~でしょ?”って聞かれたときのちょっ とした反応とか。とくに岩井秀人さんが演じた“細男(ほそおとこ)”さんが私のツボでしたね。岩 井さんはもう、笑っただけでも面白くて(笑)」 :TOKYO HEAD LINE : 画像