歯科医物語

歯科医、現在 休養中、「木偶庵」庵主、メインサイト http://www.jiro-taniguchi-fan.com/

MISIAが “初の絵本” から伝える、アフリカの「リアルな命」 『ハートのレオナ』(主婦と生活社)

2019-07-30 22:02:17 | ☆メディア(本・映画・Web・音楽など)
昨年の大ヒット『アイノカタチ』をはじめ、われわれの心を揺さぶる歌唱力でアジアを代表する歌手となったMISIAが、アフリカをテーマにしたチャリティー絵本『ハートのレオナ』(主婦と生活社)を執筆。読者へ伝えたかったことや執筆の裏話などを、担当編集者とともに明かしてくれました。

【写真】大宮エリーが描いた、MISIAお気に入りの挿し絵はコチラ
ツアー中にも関わらず、徹夜しながら執筆
─昨年7月から始まった『ハートのレオナ』の執筆、おつかれさまでした。最初にいただいた原稿はテキストファイルで65ページほど。ここからどこを残してどのように表現していくかなど、削るのに苦労されました。

МISIA 削ることが大変というよりも、主人公・レオナちゃんの仕草などの描写やアフリカの景色をきちんと書き込みたいという気持ちと、アフリカの現実を書きたいという気持ちのせめぎ合いでしたね。

─しかも昨年から今年の3月までデビュー20周年のツアー中。忙しいさなかに執筆して、削ったり書き足したり。

МISIA 8月28日から横浜で開催されるTICAD(*アフリカ開発会議)前には発売したいと思っていたので、ツアーを理由に発売延期をするわけにもいかず……。けっこう徹夜しながら書いていましたね。こんなに大変な作業なのか、と。

 ストーリーを口述して、プロの書き手さんに構成してもらうやり方もあったと思います。ですが、アフリカでの経験がないと細かなニュアンスが難しい。これは私に課せられた責任だと思い、最後まで自分で書きました。

─文章に力がありますよね。これは、実際に体験した人にしか出てこない言葉だと思いました。リアルなアフリカを日本の子どもたちに伝えたいと始まった絵本づくりですが、いちばん言いたかったことはなんですか?

МISIA 物語の切り口を模索しているなかで、10年前、私が初めてアフリカを訪れたときに、この先ずっとみんなに伝えたいと思ったことはなんだったのだろう、と振り返りました。それは、アフリカから学んだ豊かな心であったり、命のメッセージであったり、音楽や文化の素晴らしさだったわけですが、私は、それらを知ったからこそ、アフリカが抱える問題の、本当の悲しみがわかったんです。さらに、私自身の生活を見直し、本当の豊かさを見つめ直す大きなきっかけにもなりました。

命がけの発言を一番に伝えたい
─МISIAさんと本書の作画を担当されている大宮エリーさんが理事をされている財団法人のmudef(ミューデフ)は、そのときの思いを具体化するために作られたのでしたよね?

МISIA はい。音楽とアートを通じて日本の子どもたちに伝えるために、つながりのあるアーティストさんたちと2010年に設立したんです。mudefを通じ、私は子どもの教育サポートを中心に活動を続けています。

─それ以前より、何度もアフリカを訪問し、アフリカの抱えるいろいろな問題と向き合ってこられました。

МISIA 本書にも出てくる「音楽のあるところに戦いはない」「ラブイズフリー」「ものは盗まれることはあっても学んだことは盗まれない」という言葉は、私が現地で知り合った人から聞きました。それらは、発言した人たちが命をかけて命と向き合ってきたからこそ、生まれたものばかり。まずはそれを一番に伝えたいと考えました。

─それで、レオナちゃんが訪れた国はすべてМISIAさんが実際に行ったことのある国に絞って……。


 


 


 
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