眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

「柔道」とJUDO:カナダ国籍選手優勝で思う

2019-08-28 | スポーツ
柔道の国際試合ルールは、わかりにくかったうえに、よく変わりました。
あまり見ることはなかったのですが、26日の日本人同士の試合が面白くて、2日間テレビ観戦しています。
ルールが、非常にわかりやすくなっていました。

ポイントは、一本と技ありだけで、指導はこれとは別にとして3回で反則負けになります。
正規時間で決まらなければ、延長戦はサドンデス、今は言葉への制約からゴールデンゴールですが。
スポーツとしての格闘技になったといえそうです。

規定通りに技が決まれば一本、どのくらいまで決まったかで技ありと認めるかが決まります。
ビデオ判定が用いられており、スムーズに試合が進みます。

阿部と丸山の試合は、まさに死闘でした。
天才肌の阿部と、大器晩成型の丸山、二人とも満身創痍の戦いです。
始め優勢だったのが阿部でしたが、延長戦では疲れが見えていました。

丸山は、野武士を思わせる風貌ですが、観客席にはかわいくてきりっとした新妻が見守ります。
2連覇を達成している阿部に対して、最近2連勝している丸山が長い延長戦を制しました。
まさに、サドンデスでした。

阿部の妹の詩ちゃんは、日本人対決から勝ち上がり、決勝戦は相手に取られた袖を、取り返したとたん、見事な技で勝利しました。
女子とは思えない豪快な一本でした。

26日の女子決勝は、カナダ国籍のハーフながら日本育ちで在住の出口選手が、日本人芳田に勝ちました。
これも、延長戦での死闘の結果でした。
優勢だったのは芳田選手でしたが、一瞬の隙をつかれた敗退です。

二人は、これまで何回も戦っていてほぼ互角、どちらが勝ってもおかしくない試合だったようです。
しかし、芳田は国際大会で活躍して、出口は国内にとどまる状況だった。
それを脱却するために、カナダ国籍に変えたということです。

国籍を変えて、何がわかったかというと、柔道でないJUDOの世界だったと言っていました。
武道でないスポーツとしてのJUDO、これまで日本選手が苦しめられていた他競技からの参入が大きいことでしょう。
出口選手は、JUDOによって柔道の楽しさを知ったと言っていました。

丸山選手と同日の男子で優勝した大野選手は、武道家の雰囲気が漂っています。
まさに日本の武道としての柔道を代表しています。
それに対し、阿部兄妹には、新しい風を感じます。

新旧それぞれの選手の試合が、面白くなってきました。

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