須藤甚一郎ウィークリーニュース!

目黒区議会議員・ジャーナリスト須藤甚一郎のウィークリーニュースです。

速報!倉庫に17、200部余あったという!発行後2週間、なぜ配本されない!〔10月23日)

2007-10-20 | 記 事
★★速報!★★

いま目黒区の広報課長に電話したら、本日、「目黒区を楽しむ本」(「東京人」11月増刊)を発行した都市出版が契約している倉庫にいって部数の確認をしてきたという。
部数検査にいったのは、上田広報課長と広報課職員、そして契約課の検査係などだったという。

倉庫には15冊ずつ束ねられ、積まれていたという。倉庫にあった部数は、17、245冊、会社に1、190冊余あったそうだ。また、すでに定期購読用として、約800冊が発送されたという。
そうすると、35,000部発行され、そのうち5,000部が目黒区に納品された。残りは30,000部。その内訳は、約10,000部が取り次ぎ経由で配本され。倉庫に17,245部、会社に1,190部余、敵購読用に約800部。以上の合計が、約29、235部であり、部数は合う。

広報課長によれば、すでに印刷した大日本印刷の請求者書の、取次ぎへの納品書も確認しているという。
しかし、不思議なのは、発行から2週間も経ったのに、いまだに17,245部も倉庫に眠っていることだ。配本して書店などの店頭に並べられなければ、目黒区のPRにならないし、売れもしない。もっとも、都市出版は売れなくても、35,000部の製作費用1,500万円が目黒区から入ってくるのだから、痛くも痒くもないわけだが。

今後の配本の仕方について、目黒区は都市出版と話合うという。が、いまだに17,245部も倉庫に眠っているのなら、全部目黒区が引き取って、区民に無料で配布したらどうか。
35,000部の費用は、目黒区が支払うのだから、文句はないはずだ。
(ここまでは、10月23日午後3;35更新)

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(これ以下は、10月20日更新分)


★発行部数疑惑!やっと出版社代表が説明にきた!

「目黒区を楽しむ本」(月刊「東京人」11月増刊)についての続報だ。
契約通り35,000発行されたのか。これまで報告してきたように、35,000部のうち目黒区に5,000部納品し、30,000部を販売することになっている。が、「東京人」発行人・編集人の高橋栄一氏によれば、「配本したのは10,00部弱であり、20,000部強は倉庫と会社にある」ということだった。
それならば、ぼくが倉庫と会社にあるという20,00部強を見にいきたいといったが、拒否されたことは、すでにお伝えした通り。

目黒区広報課によれば、やっと昨日(10月19日)夕方、高橋氏が広報課を訪れて、説明したしたという。
先週木曜日(10月11日)、ぼくとの電話で「東京人」の田中紀子・増刊編集長が「35,000部は公称であり、35,000部は発行していない」と発言。ぼくは、そのことを担当の広報課長に伝えた。広報課が「東京人」側に連絡したはずだ。

で、高橋氏が、11日の夕方、広報課にきて「田中・増刊編集長の勘違いだ。35,000部を発行した」旨を口頭で説明したそうだ。しかし、35,000部発行を証明する書類などはなかった。
高橋氏は、証明する書類を持って、改めて説明にくることになっていた。

★19日夕方、1時間の会議で説明した内容とは!

その後、ぼくは頻繁に広報課に連絡していた。高橋氏は、18日に広報課にくるはずだったが、こなかった。19日も午前中にくるはずだったのが、実際にきたのは夕方だった。どうしてこんなに時間がかかったのか。
午後4時50分頃、広報課長に電話すると、課の職員が「会議中です」。きっと、高橋氏がきて会議中だったのだろう。

会議には、広報課長はもちろん、その他にこの契約の決定権者・佐々木副区長、横田総務部長、伊東契約課長らも出席したのだろうか。
広報課長からぼくの携帯に電話をもらったのが、午後5時45分過ぎ。会議は約1時間もかかったわけだ。

広報課長によれば、高橋氏は印刷した大日本印刷から取次ぎ(問屋)に納品した納品書、倉庫会社の納品書などを持参して、説明したという。

★倉庫会社の17,989部も保管しているというが!

30,000部はどうなっているのか。
高橋氏の説明内容は、つぎの通りだったという。
①取次ぎに納品したのは、約10,000部。納品した取次ぎは9社。
(高橋氏は、ぼくとの電話で取り引きしている取次ぎは、トーハン、日販、栗田出版販売、大阪屋、太陽社の6社を挙げたが、その他にも3社あるようだ)

②倉庫会社に納品したのが、17,989部。
(自社の倉庫ではなく、倉庫会社に保管してもらっているという。出版界ではよくあることだ。注文に応じて倉庫会社から発送する。しかし、販売する30,000部のうち、発行時に取り次ぎに納品せずに、倉庫に保管しておくことなど、出版界の常識では考えられない。

まして、「目黒区を楽しむ本」は、月刊誌「東京人」“2007年11月増刊”と表紙に印刷されていて、発行時に配本せずに、倉庫に保管しておいたのでは売れない。例えば、12月になって配本しても、書店は「11月増刊が、なぜいまごろ配本されるのか」と迷惑するし、販売部数も伸びない。

また、そもそもこの本は、目黒区の区政施行75周年記念として、1,500万円もの税金を使って、目黒区をPRするために発行したものだ。30,000部のうち17,989部も倉庫に眠っていたのでは、目黒区をPRする趣旨にも反する。

③約2.000部は、ダイレクトメール販売や定期購読用に発行元である都市出版に保管しているという。
(すでに説明したが、定期購読は「東京人」の通常号であり、増刊号は含まれていない。しかし、高橋氏は、定期購読者に増刊号を案内して、別料金で注文をとると説明したという。けれど、部数はほんの少々だろう。)

★23日の行う倉庫の部数確認は、念には念を入れて!

まあ、以上①~③までを合計すれば、約30,00部にはなる。
肝心なのは、倉庫に保管されているとう17,989部である。広報課長に倉庫にある現品の部数確認をいつ行うのか、と聞いた。
「23日の火曜日に倉庫にいって、確認します」ということだった。
それを待つことにしよう。

現品の部数、個数の確認については、ぼくのこんな経験がある。ぼくは20代の頃、外資系衣料品会社のバイヤー(買い付け担当)だった。で、繊維はもちろんパッケージ、包装袋、商品に付けるタッグなども買い付けた。数量が何十万個にもなるのがあった。
先方の倉庫に保管させて、出荷するのだが、個数のゴマカシがないかを現品の個数検査もやった。危うくゴマカサレそうになったこともあったよ。

うず高くダンボール箱が積まれていた。先方が見せたダンボール箱には、確かに個数がちゃんと入っていた。しかし、山ずみされた真ん中のを取り出して、個数を調べると半分ほどしか入っていないのだ。
まだ、山ずみのはじっこの上に乗せられていた箱は、なんと空っぽ。そんなこともあったのさ。
現品の部数確認は、念には念をいれてやるに限る。

すでに述べたけれど、「目黒区を楽しむ本」の契約は、目黒区が損することばかり。でも、その詳細は、部数確認が済んでから、改めて問題にしよう。
(10月20日午前11:40更新)

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