★「日の丸」掲揚問題、2月1日の議会運営委員会で議題にせず!
目黒区議会の議場に、国旗「日の丸」を掲揚する陳情についての続報をお伝えする。(前号をまだ読んでない方は、前号の後半をご覧ください)
2月1日の議会運営委員会で、昨年11月の定例区議会で採択された「日の丸」掲揚を求める陳情の扱いについて審議されると見られた。しかし、議題にされ
なかった。議会運営委員会は、その日、午前10時から正午まで開催され、20人が傍聴した。
傍聴者が大勢いたので、避けたのだろう。コソコソやることではないだろう。
これまで、議会運営委員会では2回にわたり、「日の丸」掲揚陳情の扱いに関して審議したが、結論はでていない。議論は、まだ入り口で「議場とは何か」といった一般的なことを論じているだけだ。
問題なのは、採択の賛成しておきながら、自民・民主・公明の連中は、何ら積極的に議論をしないことだ。
議場に国旗を掲揚することは、憲法で保証されている思想、心情、内心の自由を蹂躙することを含んでいるのは、改めていうまでもない。しかし、採択に賛成した自民・民主・公明の連中は、そんなことすらわかっていない。
議運の自民区議などは、「国旗を議場に掲揚することが、なぜ内心の自由を妨害することになるのか、それを教えて欲しい」と言い出す始末なのだ。思想、心情、内心の自由がわかっちゃいない。
★「日の丸」を国旗とした根拠は何もないのだ!
歴史学者の網野善彦は、数多くの著作の中で、国号「日本」と国旗「日の丸」に根拠がないことを詳しく書いている。その中でも、すぐ入手できて読んでわかり安いのが、「日本論の視座 列島の社会と国家」(小学館)、「日本の歴史 『日本』とは何か」(講談社)だ。
網野先生は、「日本論の視座」の中で、「日の丸」について、つぎのように書いている。
「おそくとも鎌倉時代から扇や旗印などに用いられていた「日の丸」をいつとはなしに「国旗」の如く扱い、これまた曖昧なままに国家が強制的に使用させようとする、まことに理不尽としかいいようのない措置が行われているのと、まったく質を同じくする問題が、「国号」そのものにあることを、われわれはしっかりと見すえておかなくてはなるまい」
この短い引用では十分にはわからないかも知れないが、「日の丸」を国旗とする根拠は何もないことを、網野先生は史料を挙げて説明しているのだ。ぜひ、図書館で借りて、上に挙げた2冊の本を読んでみてください。
そうすれば、「日の丸」掲揚陳情にあるような「日の丸」に対して敬愛の心情を養うためにというのが、理由のないことがわかる。
国民、区民すべてが、「日の丸」に対して、敬愛の心情を持つことを強制されるいわれはない。それこそ心情、内心の自由で、どんな心情を持つかは、人それぞれで自由なのである。
★もし、区議選をひかえていたら採択されなかったはずだ!
「日の丸」掲揚陳情が、もし区議選をひかえた時期に提出されていたら、自民・民主・公明の連中は、採択に賛成しただろうか。きっと賛成しなかったろう。その理由は、有権者から反発されて、区議選で票が減ることを心配して、賛成をしなかったのではと推測できる。
しかし、つぎの区議選まで、まだ3年余ある。仮に、つぎの区議選までには、忘れてしまうだろうなどと考えて、賛成したのだとすれば、区民をバカにした話だ。
今後の議会運営委員会は、2月7日、2月15日、2月22日、いずれも午前10時からだ。
★日教組の豪華ホテルでの全体集会が、開催できず!
とんでもない“事件”が起きた。憲法で保証する言論、表現、集会の自由が踏みにじられたのだから、もっと新聞・テレビが、大きく報道していいはずだが、そうじゃない。ご存じのように、日本教職員組合(日教組)の全体集会が、中止になった。
まず、報道した「毎日新聞」の記事を抜粋、引用しよう。
「日本教職員組合(日教組)は1日、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で2日から予定していた「教育研究全国集会」(教研集会)の全体集会の中止を発表した。右翼団体の妨害を理由にホテルが開催を拒否したため。教研集会は1951年に始まり、全国各地で毎年1回開催されているが、全体集会の中止は初めて。
全体集会で民間ホテルの会場使用を予定したのも初めてだが、ホテル側が昨年、契約解除通知してきたことから、日教組側が仮処分を申し立てており、東京高裁が会場使用を認めた判断をしている。集会の約30ある分科会は、ほかの十数カ所の施設で4日まで予定通り開く。
日教組によると、昨年3月、イベント会社を通じて会場使用を申し込み、妨害行動が予想されることも説明。5月にホテルと契約したが、11月に契約解除通知が届いた。日教組は契約解除の無効を求めて東京地裁に仮処分を申請。東京地裁は使用を認め、東京高裁も先月30日「ホテルが警察と十分な打ち合わせをすれば混乱は防止できる」とホテル側の抗告を棄却した。
★ホテル側が街宣車にビビって解約した!
日教組は1日、再度、ホテル側に使用を求めたが、「既にほかの予約が入っている」と拒否された。全体集会は2000人規模で、格差を断ち切る教育を求める基調報告などを行う予定だった。
記者会見で森越康雄委員長は「ホテルは企業の論理を司法より優先させた。悔しい」と述べた。近くホテルに損害賠償を求め提訴する意向を示した。
ホテルは「客の安全安心をモットーとしており、150台もの街宣車が来る集会は開けない。裁判所の判断は重大だと受け止めているが、契約解約は有効で法令違反と思わない」と話している。
日教組によると、これまで4回、会場側の使用拒否で裁判になったが、いずれも日教組の言い分が認められ、中止になったことはなかった」
東京高裁が、「ホテルが警察と十分な打ち合わせをすれば混乱は防止できる」と判断したのは当然だ。これまでにも、日教組の集会に街宣車が大挙して押しかけ、ガンガン街宣活動をするのは、いわば年中行事のようなもの。日教組は、そんな妨害、嫌がらせには、もう慣れっこになっているから、平気のへいざでやってきた。
★会場の「ホテル新高輪」宴会場は、芸能人の披露宴ご用達!
今回の中止は、「グランドプリンスホテル新高輪」が、一度契約しながら一方的に解約したのは、街宣が予想され、それにビビったからだ。その上、地裁、最高裁の決定も反古にした。そんなことなら、初めから契約をしなければいい。
日教組も日教組だよ。自分らの組合の集会を開くのに、会場の決定、設営などをイベント会社に丸投げしているのではないのか。イベント会社が、「ホテル新高輪」を会場の候補にあげたら、「そんな高級ホテルはダメだ」となぜ、断わらなかったのか。
公共施設などを借りておけば、何の問題もなかった。
「ホテル新高輪」といえば、宴会場の豪華さ、収容人員は都内で一番といわれている。大物芸能人の何億円もかけた結婚披露宴が、何度も行われ、テレビ中継が行われた。日教組が、組合員の先生たちの全体集会を開くのに、どうしてそんな超豪華ホテルを使わなければならないのか。
★“格差社会の象徴”で格差社会を論じるのはマヌケ!
まして、「ホテル新高輪」の宴会場で開く予定だった全体集会は「2000人規模で、格差を断ち切る教育を求める基調報告などを行う予定だった」というのだから。
“格差を断ち切る教育”を組合員が報告・議論するのに、“格差社会の象徴”のような超高級ホテルの豪華宴会場でやるなんて、冗談がきつ過ぎるぞ。「百日の説法、屁ひとつ」のことわざ通り、いくら格差社会を問題にして、「マヌケか!」で終わりだよ。
昨年の11月にホテル側が、解約をしたのだから、そのときに他の会場を捜しておけばよかったのだ。
こんなことをいったからといって、こちとらは日教組を目の敵にしているわけではない。ぼくらが中学・高校で習った日教組の先生たちは、とてもいい先生ばかりだった。そのときは気がつかなかった。が、その後の人生で、先生たちの教えられたことが支えになっている。
でも、格差社会を問題にする全体集会で、超豪華宴会場にこだわるなんて、日教組の幹部連中は、いつから堕落しちゃったのか。大事な組合費をそんなことに使うなんて、“格差社会の勝ち組”のつもりなのか!
(2月4日12:45更新)
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目黒区議会の議場に、国旗「日の丸」を掲揚する陳情についての続報をお伝えする。(前号をまだ読んでない方は、前号の後半をご覧ください)
2月1日の議会運営委員会で、昨年11月の定例区議会で採択された「日の丸」掲揚を求める陳情の扱いについて審議されると見られた。しかし、議題にされ
なかった。議会運営委員会は、その日、午前10時から正午まで開催され、20人が傍聴した。
傍聴者が大勢いたので、避けたのだろう。コソコソやることではないだろう。
これまで、議会運営委員会では2回にわたり、「日の丸」掲揚陳情の扱いに関して審議したが、結論はでていない。議論は、まだ入り口で「議場とは何か」といった一般的なことを論じているだけだ。
問題なのは、採択の賛成しておきながら、自民・民主・公明の連中は、何ら積極的に議論をしないことだ。
議場に国旗を掲揚することは、憲法で保証されている思想、心情、内心の自由を蹂躙することを含んでいるのは、改めていうまでもない。しかし、採択に賛成した自民・民主・公明の連中は、そんなことすらわかっていない。
議運の自民区議などは、「国旗を議場に掲揚することが、なぜ内心の自由を妨害することになるのか、それを教えて欲しい」と言い出す始末なのだ。思想、心情、内心の自由がわかっちゃいない。
★「日の丸」を国旗とした根拠は何もないのだ!
歴史学者の網野善彦は、数多くの著作の中で、国号「日本」と国旗「日の丸」に根拠がないことを詳しく書いている。その中でも、すぐ入手できて読んでわかり安いのが、「日本論の視座 列島の社会と国家」(小学館)、「日本の歴史 『日本』とは何か」(講談社)だ。
網野先生は、「日本論の視座」の中で、「日の丸」について、つぎのように書いている。
「おそくとも鎌倉時代から扇や旗印などに用いられていた「日の丸」をいつとはなしに「国旗」の如く扱い、これまた曖昧なままに国家が強制的に使用させようとする、まことに理不尽としかいいようのない措置が行われているのと、まったく質を同じくする問題が、「国号」そのものにあることを、われわれはしっかりと見すえておかなくてはなるまい」
この短い引用では十分にはわからないかも知れないが、「日の丸」を国旗とする根拠は何もないことを、網野先生は史料を挙げて説明しているのだ。ぜひ、図書館で借りて、上に挙げた2冊の本を読んでみてください。
そうすれば、「日の丸」掲揚陳情にあるような「日の丸」に対して敬愛の心情を養うためにというのが、理由のないことがわかる。
国民、区民すべてが、「日の丸」に対して、敬愛の心情を持つことを強制されるいわれはない。それこそ心情、内心の自由で、どんな心情を持つかは、人それぞれで自由なのである。
★もし、区議選をひかえていたら採択されなかったはずだ!
「日の丸」掲揚陳情が、もし区議選をひかえた時期に提出されていたら、自民・民主・公明の連中は、採択に賛成しただろうか。きっと賛成しなかったろう。その理由は、有権者から反発されて、区議選で票が減ることを心配して、賛成をしなかったのではと推測できる。
しかし、つぎの区議選まで、まだ3年余ある。仮に、つぎの区議選までには、忘れてしまうだろうなどと考えて、賛成したのだとすれば、区民をバカにした話だ。
今後の議会運営委員会は、2月7日、2月15日、2月22日、いずれも午前10時からだ。
★日教組の豪華ホテルでの全体集会が、開催できず!
とんでもない“事件”が起きた。憲法で保証する言論、表現、集会の自由が踏みにじられたのだから、もっと新聞・テレビが、大きく報道していいはずだが、そうじゃない。ご存じのように、日本教職員組合(日教組)の全体集会が、中止になった。
まず、報道した「毎日新聞」の記事を抜粋、引用しよう。
「日本教職員組合(日教組)は1日、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で2日から予定していた「教育研究全国集会」(教研集会)の全体集会の中止を発表した。右翼団体の妨害を理由にホテルが開催を拒否したため。教研集会は1951年に始まり、全国各地で毎年1回開催されているが、全体集会の中止は初めて。
全体集会で民間ホテルの会場使用を予定したのも初めてだが、ホテル側が昨年、契約解除通知してきたことから、日教組側が仮処分を申し立てており、東京高裁が会場使用を認めた判断をしている。集会の約30ある分科会は、ほかの十数カ所の施設で4日まで予定通り開く。
日教組によると、昨年3月、イベント会社を通じて会場使用を申し込み、妨害行動が予想されることも説明。5月にホテルと契約したが、11月に契約解除通知が届いた。日教組は契約解除の無効を求めて東京地裁に仮処分を申請。東京地裁は使用を認め、東京高裁も先月30日「ホテルが警察と十分な打ち合わせをすれば混乱は防止できる」とホテル側の抗告を棄却した。
★ホテル側が街宣車にビビって解約した!
日教組は1日、再度、ホテル側に使用を求めたが、「既にほかの予約が入っている」と拒否された。全体集会は2000人規模で、格差を断ち切る教育を求める基調報告などを行う予定だった。
記者会見で森越康雄委員長は「ホテルは企業の論理を司法より優先させた。悔しい」と述べた。近くホテルに損害賠償を求め提訴する意向を示した。
ホテルは「客の安全安心をモットーとしており、150台もの街宣車が来る集会は開けない。裁判所の判断は重大だと受け止めているが、契約解約は有効で法令違反と思わない」と話している。
日教組によると、これまで4回、会場側の使用拒否で裁判になったが、いずれも日教組の言い分が認められ、中止になったことはなかった」
東京高裁が、「ホテルが警察と十分な打ち合わせをすれば混乱は防止できる」と判断したのは当然だ。これまでにも、日教組の集会に街宣車が大挙して押しかけ、ガンガン街宣活動をするのは、いわば年中行事のようなもの。日教組は、そんな妨害、嫌がらせには、もう慣れっこになっているから、平気のへいざでやってきた。
★会場の「ホテル新高輪」宴会場は、芸能人の披露宴ご用達!
今回の中止は、「グランドプリンスホテル新高輪」が、一度契約しながら一方的に解約したのは、街宣が予想され、それにビビったからだ。その上、地裁、最高裁の決定も反古にした。そんなことなら、初めから契約をしなければいい。
日教組も日教組だよ。自分らの組合の集会を開くのに、会場の決定、設営などをイベント会社に丸投げしているのではないのか。イベント会社が、「ホテル新高輪」を会場の候補にあげたら、「そんな高級ホテルはダメだ」となぜ、断わらなかったのか。
公共施設などを借りておけば、何の問題もなかった。
「ホテル新高輪」といえば、宴会場の豪華さ、収容人員は都内で一番といわれている。大物芸能人の何億円もかけた結婚披露宴が、何度も行われ、テレビ中継が行われた。日教組が、組合員の先生たちの全体集会を開くのに、どうしてそんな超豪華ホテルを使わなければならないのか。
★“格差社会の象徴”で格差社会を論じるのはマヌケ!
まして、「ホテル新高輪」の宴会場で開く予定だった全体集会は「2000人規模で、格差を断ち切る教育を求める基調報告などを行う予定だった」というのだから。
“格差を断ち切る教育”を組合員が報告・議論するのに、“格差社会の象徴”のような超高級ホテルの豪華宴会場でやるなんて、冗談がきつ過ぎるぞ。「百日の説法、屁ひとつ」のことわざ通り、いくら格差社会を問題にして、「マヌケか!」で終わりだよ。
昨年の11月にホテル側が、解約をしたのだから、そのときに他の会場を捜しておけばよかったのだ。
こんなことをいったからといって、こちとらは日教組を目の敵にしているわけではない。ぼくらが中学・高校で習った日教組の先生たちは、とてもいい先生ばかりだった。そのときは気がつかなかった。が、その後の人生で、先生たちの教えられたことが支えになっている。
でも、格差社会を問題にする全体集会で、超豪華宴会場にこだわるなんて、日教組の幹部連中は、いつから堕落しちゃったのか。大事な組合費をそんなことに使うなんて、“格差社会の勝ち組”のつもりなのか!
(2月4日12:45更新)
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